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ある日突然異世界に⁉︎  作者: チーズケーキ大好き!
本格的に活動開始! まずは…港街に行ってみよう!
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第59話 新たな妖精族とそして…

(どうする?正直に言った方がいいか…

それとも何かと言って向こうを見ないようにするか…

どうする?)


「俺の後ろになんかいるのか⁉︎」


「いやっ…居ないよ?」


「それじゃあ何なんだよ!

後ろになんかいるんじゃないのか⁉︎」


「はぁ…驚かないでくださいよ?

目を瞑って後ろを向いて下さい」


「ああ…わかった」


クルッ…「いいですか?俺が合図するまで目を開かないでくださいよ?」


「…なぁ、危険じゃないよな?」


「…はい」


「その間はなんだ!」


「大丈夫ですよ!」


「信じるぞ!」


俺がそう言って木に止まっていた妖精をチラッと見ると…妖精は何やら面白そうな悪戯をしようとする子供の顔をしていた。


そして微妙に震えているギルド員の人の少し離れた所に浮いてポーズをとった…


(どうやら…見られてもいいみたいだな…えっ?まだいいポーズが決まっていないから待て?多分そんな感じで言ってるんだよなあの妖精…てか悪戯するんならもっと他にあるだろ⁉︎)


チョイチョイ!


妖精は早く目を開けさせて‼︎この格好を維持するの

疲れてきたから!といった手振りで俺に訴えていた。


(まったく…一々指示が多いんだよな)

「じゃあ行きますよー?」


「よしっ!来い!」


「はいっ!目を開けて下さい!」


パチッ……


ギルド員の人はその妖精を見て口を開けてポカーンとしていた。


(あ〜面白いな…他人の間抜けな顔を見るのが面白いとは)


それを見た妖精はポーズを止めてギルド員の前で手をヒラヒラと振って自分が見えているか確かめていると…


「なぁ…お前…これ見えるか?」


「えっ⁇…どれがですか?」あえて見えていないと言ってみると。


「これだよ…これ俺の指を齧ってるこいつだよ」ガジガジ…


「見えますけど?」面倒くさくなってきたのでそう言うと。


「そっそうか!俺の目がおかしいのかと思ったよ…」


「ははっ!」(こっちの世界の人って怖いものは苦手なのかな?)


「わらうなよ〜!俺だって人外種に会うのは初めてなんだ!」


「そうなんですか?」(意外だなぁ…1度くらいはありそうだけど)


「そりゃそうだろう?それはそうと…

お前は一体どうしてここに来たんだ?」


ペッ!ペッ!ペッ〜〜!ゲホッゲホッ

「あー不味い〜!ん?私がここに来た理由?」


コクコク…「そうそう」


「それはあんたが切っているその木!その木が出す悲鳴と切る音がこの辺りの森に鳴り響いてたから来たのよ‼︎」


「そうなのか…」「すいませんでした!」


「おいっ坊主」


「これに関しては俺たちがいけないと思います

勝手にこの森の木を切っていったんですから。


人族でいえば勝手に自分の家の庭に入られて

野菜などの作物を取られたようなものですから…」


「そういう風に考えると確かに俺たちがいけねぇな!


バッ‼︎


「すまんかった!俺がいけねぇんだ!

この森の木を次々切っていったのは俺だ!

罰するんだったら俺を罰してくれ‼︎」


「…ギルド員さん」


「言うな坊主。


ただ俺罰する前にこの切った木々達は勘弁してくんねぇか!


この木々は…俺の大切な人を助ける為に必要なんだ!頼む‼︎」


「どうするのよこれ、暑苦しい…ん?


えっ⁇…連れて来い?なんで私が?

はぁ分かったわよ」


「?」(なんだ?)


「ついて来なさいこっちよ」


そう言われた俺たちは顔を見合わせ

その妖精についていった。


かなり深い森を進んで行くと…


ブワァ‼︎‼︎…


「これは!」


「坊主‼︎大丈夫か⁉︎」


「大丈夫ですよ!ギルド員さんは⁉︎」


「俺は大丈夫だ!周りが何にも見えねぇ‼︎」


「俺もですよ…」


そう言っている俺たちの周りに漂い始めたのは目の前が白くなって他は何も見えなくなるほど深い霧だった。


(確か妖精族は幻術も得意じゃなかったか?もしかしたら…)


「妖精さん?何処ですか?」


「私は此処よ?如何したの?」


「いやっ!前がというより周りが霧で何にも見えないんですよ〜!」


スルスル…シュバ!


ギュ!「グエッ‼︎」ドサッ…


「ギルド員さん⁉︎」


スルスル…「くっ!何だ?」シュ!


「うぐっ⁉︎これ…は…」


俺の身体に飛びかかってきたのは植物の太いツルだった、その太いツルは俺の身体をきつくメリメリと巻き締めて身動きを取れなくして、俺はその締めに耐え切れず…気絶してしまった。



そして時は少し戻って商業ギルドでは…


「あの小僧オセェな…」


カンカンッ!「そう言えばそうスッね…如何します?

木材の数が結構危ないですよ?」


「そうだなぁ…よしっ‼︎周りの崩れた家から

拝借してこよう‼︎」


「えっ…それってドロ…」「拝借だ!拝借!

それに俺たちは今までこの街にいろいろと貢献して

来たんだこれくらいやったって…まぁ大丈夫だろ?」


「まぁそれもそうっすねー(責任は俺はとりませんけど)それで?小僧の方はどうします?」


「ほっとけほっとけ小僧なら恐らく無事だろうよ

なんせ…『魔王』と一緒に行動してる奴だぜ?


普通な筈がねぇ…」


「そう言えばそうッしたね!いやーあの小僧は

ちょっと頼りない感じがしたんでそのことを

あっしは忘れちまってましたよ〜!」


「まぁそうなるのもよくわかるよ、ほらっお前は

手の空いてるやつ連れて資材を探して来い!」


「あっしが⁉︎ハイハイ!わかりやしたよ!やりゃいいんでしょう?やってやりますよ!」ダダダダダ…


「はぁ…あいつやり過ぎなければいいんだが…」


それよりも更に少し前…ある所では


「おいっそっちは終わったか?…グフッ!」


「ああ…少しは終わったよ…ゲボッ!」


「それにしても…」


「ああ…」


「「クセェ‼︎‼︎」」


「まさかこんなに汚いし、臭いとはなぁ…

あの小僧が怒るのもわかるな…なぁ?」


「ああ、これを俺たちが食べていたと思うと…

ウプッ…」


「ははっ…まぁ俺たちはハズレくじだからな

早くこんなの終わらせちまおうぜ?」


「そうだな!それに臭いのはおれたちだけじゃない

しな!あいつらだって臭いだろうし、それに今までコックは楽な仕事だと思ってバカにしてたけど…これを体験したんじゃ尊敬しちゃうよな!」


「クシュン!…」


「大丈夫か?」


「ああ、寒くもないのにくしゃみが出た」


「病気か?」


「んー多分違うと思うよ」


「そうか、早くかいぞ…改築しちまおうぜ!

幾ら掃除をしたって言っても完全には臭いが

取れてないからな!臭えったらありゃしねぇ!」


「そうだな!俺たちの力を見せてやろうぜ!」


そう言っている地下のメンバーもいれば…


「ちょっと‼︎もうちょっと詳しくわからないの⁉︎」


「いやっそう言われましてもわからないことには

変わりません…」


「それをなんとかするのがあんたらの仕事でしょうが!」


「ヒィィィィ!」


「それはそうとあんたらは誰だ?幾ら商業ギルドの

者の紹介があっての事とはいえ部外者…さらに言えば

一般人を入れる訳には行かないんだ、悪いが帰ってもらえるかな?」


「確かに私達は部外者よ、でも…一般人と言うわけじゃないわよ?」


「何⁉︎」


「私の名はエリンダ!偉大な…「エリンダってあの

有名な『人の形をした悪魔』のエリンダか⁉︎」







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