第2話 施療院に連行⁉︎
そこは、日本の警察署のような鉄筋コンクリートやガラス、様々なものが使われている建物と違い
その建物は主に木でてきていてほかには石や土でできていた。
(木材や石はすぐ見て分かったが土は後で聞いた)
そんな建物が大小いくつかありどこかの建物からはガンッガンッと剣戟の音や人の怒鳴り声が聞こえ、建物の近くからは木の腐った臭いや排泄物の臭いが漂っていた。
そして時々地鳴りのような音がしたり地面がゆれたりしていた。
「んんっ到着だ。ここがこの地区の施療院だ。
ここにリンちゃんが…いる…と思う…?」
「施療院?」
「ったく話しの途中で喋るなよな。
まぁ施療院がある街や村はある程度の数あるけどその中でもこの街の施療院は少し違うからな」
「どっ…どんなふうに違うんですか?」
「聞きたいか?まぁ君の所にある施療院は知らないけど、他の場所にある施療院は昔の戦争時代召喚されたとされる勇者御一行のうち1人聖女が元となって作られた宗教、沙雪教が慈善と言う名の金儲けでやっているんだよっ!
ったくムカつくよなー!
まぁ一部の者は真面目にやっているらしいけどね。
まったく施療院にいる司祭やシスターは沙雪様の血を受け継いでいる者が多いというに…
おっと話しが脱線したが、まぁこの街の領主タング様がそれは民の事を考えてくれる人でな、いろいろな所例えばこの施療院でかかる費用を少なくしてくださったりしているのだよ。他にも…
バンッ …「おい!いつになったら入って来るんだ⁉︎」
「す、すいませんダンカンさん。ちょっと話し込んでしまいました
さぁ入って、えっ…えーと…」
「京介、京介 拓真です京介と呼んでください」
「…ッ!」
「!…分かった京介君、じゃあ早く入ってくれっ」
「は、はいじゃあ失礼します」
そこは現代の病院とは想像を絶する程掛け離れていた
昔は綺麗な石で敷き詰めてできたものだったのだろうだが今ゆっくりと歩いている地面はキズや血が付いているのか少し赤いシミが所々にあった。
そして印象に深かったのは外から見た限りこの建物は大きいように見えたがこの部屋は余り大きいと言えず
入って左右の壁に等間隔で日本だったらまず使われていないだろうふるいベッドと周りを木製のパネルの様なもので囲んでいて時々唸り声や吐く音そしてなによりも凄いのが悪臭が凄かったことだ。
京介自身余り綺麗好きとは言えないが其れでもこれはくるものがあった。
ゆっくりと歩いて行き部屋の奥にある扉まで歩いて行くと厳つい顔をしたダンカンさん?という人が小さな声で
「ふむ…違うか…」
「えっ…?」
「まぁいい行くぞ」
とダンカンさんが言うとベッドの端に立っていた2人がこっちの方に来て片方の女性はシスターの様な格好をして和かに笑っていてもう1人の男性は親切そうな背の高いすらっとした人だった。
そんな事を考えているうちにダンカンさんがもう扉を開けたらしく警備隊の人が
「ほらっ行くぞ!」
「わわっ…はいっはい」