第1話 転移してそうそうピンチ⁉︎
「いっつ…何処だここ」
京介は体の痛みを感じつつも辺りを見渡すとそこはどこかの路地だった
「おっかしいなさっきまでいたのは道路の脇だったんだけど」
そこははどこかの建物と建物の間だったのでさっきの穴があった場所とは全く別な所だったのであった。
京介は先程から見える路地の奥にある光に向かって歩いて行った。
「全く…なんかでてきそうでやだな…」
幾分の不安を抱えながら京介は進んで行くきその光までたどり着き…
「ここは…」
そこはまるで小説でしか存在しないかのような風景だった。
周りの建物、道、店すべてがファンタジーのような造りをしていたのである。
京介は緊張しながらも街の中?を歩いて行った…
「うぉ〜マジか本気で来ちゃったのか異世界に…」
そんな感じで突然異世界に来てしまった京介は余りのことに常識を考えていなかった、そして…
「ちょっといいかい君」
捕まってしまった…
「はい?」
「はい?じゃないでしょう、先程警備隊の方に通報があったんだよ…はぁ。変な格好をした人物が街をフラフラしながら歩いているってね。話しを聞く限り丁度君みたいな格好をした人だったらしいんだけど…ちょっときてもらえるかな?」
「は…はぃ」
(俺が何やったんだっていうんだよ!あんなふうにしてたらそりゃ不審に思われるけれども…)と不安な顔をしていると
「まぁ、殺傷被害が起きた訳でもないし誰かが大きな被害を受けたわけでもないしね。まぁ取り調べをして大した事じゃなければ注意で済むからまぁ安心して…ね?」
「はぁ…」
(ん?大きな被害?)
「あぁでも被害があるとすれば君を通報した人の娘が君を見て泣いたくらいかな、まっ君の雰囲気が普通と違うから驚いたんだと思うけど。
でも気をつけたほうがいいよ、リンちゃんはみんなに好かれてるからね噂だと隠れファンクラブもあるみたいだし。
リンちゃんが許しても他が君を許さないかもしれないから」
俺はこの言葉に衝撃を受け、自分のあの時の行動を心底後悔した。そして、
(よしっ!その娘に会ったら全力で謝ろうまずはやっぱり土下座が良いのか?)
「そう言えば何処に向かっているんですか?」
「あぁ警備隊の隊舎に向かっているんだよ、門でもよかったんだけど遠いしね」
「おっとここだよここが南地区警備隊隊舎だ」