序章②
「ところで…食事中は勉強しないでいいの?」
「んっっ…まぁ食事中くらいはいいじゃん。それより京子起こさなくていいの?もう6時30分だけど、そろそろまずいんじゃない」
「はいはい、早く着替えて出なさいね」
「分かってる」
「はぁ…」
「ガチャ…あ、おはよ」
「ん、おはよ」
ここで今挨拶した人物を説明すると京介の妹の京子である。中学2年で都内の私立に通っているが成績はよろしくない、しかし運動は結構できそして京介と違って友達が多い。
「お兄ちゃん、テストいつ?」
ニヤニヤ…「先週終わったよ〜」
「えっ…まじ、じゃあわからないところ教えてくんない?あたし金曜からなんだよ〜!」
「まぁいいよ」
「よしっ」
「じゃあ俺はもう行くから」
「行ってらっしゃ〜い!」
全く調子がいい奴だことそう思いながら靴を履いて家を出た。
スタスタ…「今日から学校早く終わる日が多いし何しようかなぁ〜、んっこれ何?」
まるで写真で見たことあるような黒いブラックホールのような穴があいていた
(えっこれお決まりのパターン⁉︎ん〜どうしよう?
まず石でも入れてみるか…)
「よっ…!」
石を入れてみるとズブズブと入ったかと思うと。
「ビュ!」
「危な!」
(いやー予想外だなぁどうしよう)
そう考えていた時だった。
いきなり風が吹いたと思うと穴に向かって引きずり込まれたのである。
「なっ…なんじゃこりゃ〜」
そうこうして普通な高校生拓真京介が普通な日常を終えココから普通でない生活をスタートさせた
幾ばくの不安と多少の期待を感じて。