それぞれの話し〜とあるドワーフとそのお弟子さん〜
俺の名はドンガ、誇り高きドワーフ族の男だ!
俺たちは種族上の関係から背が小さくずんぐりと
している、だから他の種族の奴らにはよくチビとか!ただ手先が器用で力の強いバカばっかりだとか言われてるが、そんなことは無い!
確かに俺たちの種族は魔法を使える奴は殆どいやしねぇいたとしても他の種族の魔法使いに比べれば才能としては劣っているから最悪だ。
俺たちは酒を浴びるように飲んで酔っ払ってバカやったり、いろいろと暴れたりすることはよくあるだが、それはおれ達自身に流れるドワーフの血って奴がそう
させるだけだ!
今日も何時も通り朝酒を少し飲んでから仕事場に行こうとしたら族長から呼び出された、
「なんだ?族長、いい酒でも手に入ったのか?」
「バカもんっ!何を言っておる!まだ朝じゃぞ!
さてはお主、また酒を飲みよったな?」
「良いじゃねぇか…酒ぐれぇ」
「何を言っておるんじゃ!お主は!
知っておろう?ここ最近さまざまな国が特に人族の国は困窮しておるそのせいでワシらドワーフの作る物が殆ど売れておらんのが現状だ!
新米の作るまだまだな作品は安いからということで時々売れてはいるが他の、特にお主のようにこのドワーフ族の中でも1、2を争うほど優れた鍛冶師の作る優れているがその分とても高い作品は全く売れておらんし、買えるものもおらん…
そのせいでこのドワーフ族の中を巡る金が全く足りなくなってきておる、特にドワーフといえば…酒がな全く買うことができんのじゃよ。
その為酒は祝いの席でしか飲んでは駄目だと決まったじゃろうに!」
「ハァ〜わかったよ!わかった!俺が悪かった!
これからは気をつけるよ…それでいいだろう?」
「お主は前もそういったじゃろう…
まぁ今回呼び出したのはその件では無い!
今後のドワーフ族としてもとても重要なことじゃ!」
「なんだ?何かあったのか?
戦争か?」
「違うわい…
勇者からの信託じゃよ」
「勇者?、今更なんで勇者が…」
「ふんっ…これは各族長しか知らんことじゃが
勇者達は死んでもなお意思としてこの世界を
見守ってくれておるんじゃよ、
その意思が我々族長や教会の一部の者にこうやって
助言などをくれるのじゃよ…」
「へぇ〜そうなのか…
(実際全然どうして勇者達が死んでそんなことが
できるのか理解できないけど、それを言うとまた
ジジイがうるせぇからなぁ〜)」
「(その顔見る限り此奴全くわかっておらんな…
まぁこのドワーフ族の中でワシのように本をよく読んだり、魔法の勉強や練習する奴なぞいないに等しいじゃろうからな…ハァ次の族長をどうするか、そろそろ考えなければならん時期だと言うに…
一体…誰を選ぶんじゃ?…)
話を続けるぞい、ワシらドワーフ族だけではない
全ての人外種の族長及び人族の教会の一部に勇者達が
あることを手伝って欲しいと言ってきたのじゃよ…
ワシら族長は少し話し合い元々決めてあった通り
今まで勇者達にしてもらった数々の助けによる貸しが
少しでもお返しできるならとそれを手伝うこととなった!
まずは各族長が選抜した優秀な者とそのお付きの者達をその呼ばれた場所へと向かわせる、必要とあればワシらドワーフ族は族全体で手助けしても良いとワシは思っておる」
「おいおい…そいつはまずだろ!ジジイ!「族長と呼べ!族長と!」
ハイハイ、族長!
もしドワーフ族全体がそうやって手伝うとしたら
おそらく場所までは結構あるんだろう?
「うむ!」
それじゃあかなりの数のドワーフがここからその場所に行かなければいけないことになるぞ…
ただでさえ俺たちドワーフが作る物は一つじゃ軽いが数が集まればそりゃ重くなる、だから俺達ドワーフは
作った物はすぐ近くで売るようにしてる自分で店やってる奴がほぼ全員だ!
族長はこの街を捨てろと言うのか?」
「そうとは言ってないわい、だが勇者達からも助言
されたのじゃよ…
今のドワーフ族の不景気はこのまま行ってしまったら
最悪の場合街が滅ぶとな、それで今回の件ではその為の金や酒、新しい技術が手に入ると言われたのじゃ」
「酒だと⁉︎」
「お主の頭には酒しかないのか⁉︎
まぁいい!これはドワーフ族の未来にも関わるであろう件になるじゃろう!
お主なら任せられる!そうワシが判断したんじゃ
期待を裏切らず頑張ってくるのじゃぞ!」
「ハッ、勝手なこと言いやがって…
ア〜いいだろう!よし!やってやるよ!」
(それから少しがたって…)
「あーここまで来たか〜」
「ドンガさん、シッカリしてくださいよ?
さっきからため息ばかりですけど…」
「うるせぇ!わぁかってるよ!
ちっと静かにしとけ!」
「はいはい…
(ハァ…ドンガさんとても不機嫌そうだなぁ
こんな時のドンガさんはできるだけ放っておくに限るけどあんまりにも放っておくと何するかわかんないからな…
まぁ前にドンガさんの店に買いに来た客がちょうど
酒が無くてイライラしてたドンガさんに少しいろいろとムカつくことやって死にかけになって運ばれていったからな…機嫌が悪いときは少し話しかけるだけで場合によっては拳が飛んで来るから迂闊に話すことさえできないよ…全くもって…ハァ…)」
ちなみに僕の名はリクこの僕の前でドスドスと歩くドンガさん…いや今では師匠であり自分は弟子という存在だ。
出会いのきっかけは長くなるから少し割愛するけど、僕が夢をみて探索者になろうと村を旅立ってからしばらくして、僕はまだ自分の実力がまだまだ未熟な時に運悪く隣町に行く馬車の途中でBランクの魔物に襲われたことがあった。
その時は本当に死を悟ったけれど偶然にも乗り合わせた客の中でAランクの探索者がいてその探索者が剣一振りで魔物を真っ二つにするその姿に憧れてしまったんだ…
そしてその探索者が使っていた素晴らしい武器を自分も持ってみたい!一度でいいから使ってみたい!と
ドンガさんのいるドワーフ族の里へとやって来た。
そんな僕だったが駆け出しの自分にはとても払えないような高額の品ばかり…全くもって買える筈がないと
メソメソしている時出会ったんだ…
ドンガさんの経営する店に!
その店はとてもではないがもう潰れているのではないかというくらいにボッロボロだった…
もうわかるだろう?僕はここなら!このボロイ店なら
自分の欲しい剣がある!そう思ったんだ!
だけど現実はそう甘くなかった…何故なら…
「おいっ!リク!おい!着いたぞ!」
「ひゃっ!すっすいません!親方!」
「全く…」
親方は少し余裕が出てきたのか少し笑顔を見せながら
前に見える領主の城へと入って行った…
「お前も来るんだよ!」
「ええっ!?自分もですか⁉︎
いやいやいや自分なんかが駄目ですよ〜
待っていますから行って来てくださいよー
親方〜!」
「お前な!「あらあらあら何やら煩い小虫がいると
思えば酒臭いドワーフ族の方ではありませんか」
この野郎!」
(ウワァ〜タイミングが悪いー!
しかも最悪な組み合わせだ!仲が悪いエルフと
ドワーフの組み合わせだなんて…
しかも何故か僕が間にいるんですけど⁉︎
えっなにこのまま争うの?
いやっ止めて?
まだ死にたくない〜!
お願いします!誰か助けてください〜!)
さぁそんなリクは救われるのか!
この続きをやるのかは読書のやって欲しい!
という声が結構ありましたら、作者も
そのご期待に応えるべく投稿する所存であります!
それではこれからも《ある日突然異世界に⁉︎》
をどうぞよろしく!




