第26話 食材の調達!
「へぇ〜こんな使用人用の出入り口何てあるんですかぁ、普段使ってるんですか?」
「ええ…まぁ時々ね」
(よかった…この城につとめているメイドのなかで下にいる私が偶に先輩がた上の奴等に言われて買い出しに行く時面倒くさいから、こっちの出入り口を知っていてよかった…私の雑用はこの時の為だったのよ!)
そのあと俺達は結構狭くなった通路やドアを進んで行くと。
「ガチャ…では付いて来て下さい」
城をその最後の扉から出ると最初入ったところとはまた別の所に出てメイドさん達について行くと、城の周りにある城壁に向かって歩いて行きそこに着くと扉の所に立っている兵士の人達がメイドさん達にいろいろと質問をしていた。
メイドさん達はそれを淡々と答えて言ってそれが終わると、「では付いて来て下さい」とまた言うのでそれについて行くと…
城壁の中を潜って来たようで後ろは高い城壁が見えたそのまま歩いて行くとそこには前にレグロさんに連れられて歩いた屋台が沢山並んでいたところと似ているようで違う所だった。
屋台があった所は1店舗1店舗そこまで大きくはなかったし、屋台の形状も木でできたテーブルに魔法具のコンロで肉を焼いているのが殆どだった。
しかしここの市場とでも言うか…日差しや雨除けの為かテントのようなものを1店舗1店舗作っていてかなり広い所もあった木箱や麻のような素材でできた袋に食材が入っているようだった。
「ここなら京介様の買いたい食材もあることでしょう、ここは様々な果物や魔物の肉、野菜を売っていますから」
「案内ありがとうございます!」
その時のメイドさんの顔はお礼の言葉はいいから何か甘いものが欲しい!という顔をしていたので俺はあれ…を出した
「まぁ折角案内してくれたことですしこれ舐めます?
飴っていうお菓子なんですけど、これは口の中で噛まずに舐めて溶かすお菓子ですから噛まないでくださいね」
「はいっ!ありがとうございます!…んー!美味しいー!」
「あのーできれば私達にももらえませんか?」
「ええっ勿論どうぞ」
「ありがとうございます!、甘い〜〜!」
といった具合について来た4人全員にあげることになったがとても幸せそうな顔をしていた。
俺はその顔を見て安やぎながら周りが「いいなぁ…」とか「甘い⁉︎」とか言って俺の方を見てから、メイドさん達を見て舌打ちやら何やらをしているのを見てほっと一息ついたところで食材探しを再開した。
俺は以前未来の俺と話した際何かこれから料理を作る機会があるかもしれないと思い…一様代表的な料理のレシピが載っている本を買っておいた。
俺は色々と考えた結果この世界で手に入る食材だけでは絶対に足りないな…と考えたので城に着いてから後でもう一度ホームセンターに行って色々と買うことにした。
料理はやっぱり日本人の殆どが好きであるカレーと、
これまた日本人の殆どが好きであるミートスパゲッティに決めた!
出来ればこの市場で揃えたい食材を見繕って探し歩いていると…
「おっ…」
「食材ありました?」
「ええっこれらがそうですね…」
「そうですか、すいませんこれらの野菜を買いたいんですがいくらですか?」
「はいはい…あれま!メイドさんかい?こんな所に買い出しとは…どこぞの金持ちが命令したんだい?」
「ダンカン様でございます」
「ダンカン様っ!あたしがやってるこんな古いボロ店舗じゃなくてもいいだろうに…まぁそういう事ならいいのをあげようかね!
それで?どれが欲しいんだい?」
「えーとジャガイモを100個と玉ねぎを60個と人参を25個とトマトを40個お願いします」
「それはまた多く作るね〜!まぁうちのは通りから少し外れてるからね、あまり売れないから良かったよ、
ほらっダンカン様だから不良品は全部除いといたよ!
またおいで!安くしとくよ〜!」
「大丈夫ですか?持ちますが…」
「いやっ大丈夫ですよ収納しますから」
「凄いわね〜その魔法具!」
「ええっそりゃ能力で未来から持って来たものですから!これがなきゃ皆さんにお菓子などを持って来ることも大変になりますならね、無くさないようにしないと…」
「それは大変じゃないですか!他の人に奪われて使われたら更に大変ですし!」
「それは大丈夫ですよ、この魔法具は俺の魔力じゃないと起動できませんから」
「そうですか…なら多少は安心できますね」
「京介様食材の方はこれで全部ですか?」
「いえっ肉がまだです」
「肉⁉︎じゃあ肉料理を作るの?」
「肉料理嫌なんですか?」
「肉料理は食べ飽きてる人が多いからね〜
でもその分肉料理に関しては味に煩いひどが多いわよ!」
「大丈夫ですよ!肉料理というよりはメインのものに肉を加えるだけですから」
「そうなの!」
「着きましたここの肉屋は様々な魔物を毎日解体しているので、非常に安く提供しているらしいですよ」
「それは良いですねいいお肉がありそうだ」
そこの肉屋は解体を奥でしているのかかなり生臭い…血が臭う…といった具合で臭かった。
「おうっいらっしゃい!こんな所に買い出しに来るメイドさんとはどこの物好きが寄越したんだい?」
「ダンカン様でございます」
「ああ〜領主様か納得、納得〜!
よし!いい肉を用意するぜ何の魔物の肉にする?」
「そうですね…歩行系の魔物だと今あります?」
「おうっ勿論だ付いて来てくれ!」
やがて沢山の肉が吊るされている場所にいったこの時のことは思い出したくない…
「凄いですね〜!」
「そうだろう!」
「エリンダさんすいません!できれば吊るされている買いたいかもしれない魔物の説明をお願いしてもいいですか?」
「はぁっそんなこともわからないなんて仕方ないわね!教えてあげるわよ!」
「じゃあこの魔物から、魔物の名称をお願いします!」
「これは、ビックバッファローね!
こいつらは単体でいることはまずないわ…
凄い攻撃的だから危険を察知しない限り群れで突進して攻撃してくるわ」
「そうなんですか!ありがとうございます!
じゃあこの魔物を買います」
「おうっわかったぜい!どのぐらい買う?」
「そうですね…じゃあ8キロお願いします」
「わかった、すぐ解体するから入り口で待っていてくれ!」
そう言われたおれ達は入り口に向かうと
「待たせたか?バッファローの肉おまけで10キロだ
持てるか?」
「はいっ!」
「おおっ便利だな!うちにも一つ欲しいくらいだ!」
「すいませんこれ俺専用ですから」
「そうかっいや残念だ!」
おれ達は肉屋を後にして城まで戻った、そして…
「ここがダンカン様が命じて作らせた料理場です」
「ここが…」




