第7話 謝りに行ったら⁉︎
俺が対面する形で前にあるソファに座ると。
「では、まずは自己紹介といきましょうか。
わたしの名は雪花この教会で司祭を任されてやっています。
次に、この子のことを紹介しましょうか…
俺は、(謝るんだったら今しかない!)
と思い!
「すいません、先にリンちゃんに言いたいことがあるんですが言ってもいいですか?」
俺がいきなり少し大きな声で言ったからかリンちゃんはビクッとし、雪花さんはキョトンとしていた。
「ええ、いいですよ?」
「あ、あの…」バッ!ガッ!
「リンちゃんを自分は恐がらせてしまったみたいで本当に申し訳ありませんでした。
この償いはできる限りさしていただきますですからどうか許してください!」
そう俺そう渾身の土下座をして下げた頭を少し上げてみると…雪花さんは少し驚いていて、リンちゃんはこの状況がわかっていないのかあたふたしていた…
(え?)
「あっ、あの…」
俺がどうしたのか聞こうとすると雪花さんは、
「あぁ、すいません伝わっていなかったみたいですね。
あの時どうしてこの子がおびえた様子だったのかこの教会で聞いてみるとこの子…
第一声が「あっあの時顔があった男性が」と言って喋り出したもんですからその時集まっていたこの子のファンの方々が「その男にやられたのか?ぶち殺してやる‼︎
と、意気がっていていらっしゃったもんですからその情報がどうやら流れちゃったみたいですね。
まぁ理由としては、「じ自分で話すっ」そう?分かったわ」
「あっあのごめんなさい!…迷惑させちゃったみたいで…」
「イヤイヤとんでもない、俺がいけないんだ!
こんな変な格好で少し目付きが悪かったしっっ、だから俺が悪い!
リンちゃんはなにも悪くないしそれに全然迷惑してないから大丈夫だよ」
(いやホント全然迷惑してないよ、まぁムカついてはいるけど、だって後ろのレグロさん吹き出しそうになってるし…というよりここで謝らないっていう選択肢なくない⁉︎
さっきからさらにあの壁に寄りかかっている人こっち睨んでるんだけども…ヒィって言いそうになっちゃったよ。)
と心の中ではいろいろな感情が混ざっていた。
「本当?」
「本当、本当全然迷惑してないよ。
だから安心して?」
「うん、わかった」(ホッ…)
「コホンッじゃあ自己紹介の続きといくわね、
この子リンちゃんはなんとっ!
私の娘なのよ!」
「え?」
「え?わからなかった?」
「いやっだって髪の色とか全く違うじゃないですかっ雪花さんが綺麗な白銀色リンちゃんがこちらも綺麗な薔薇色確かにっ雪花さんもリンちゃんも綺麗ですしっ美人でカワイイですけどね、髪の色って遺伝するんじゃないんですか?」
俺がそう言うと雪花さんとリンちゃんは顔を赤くして、雪花さんは両手を頬に当てながら
「綺麗ですって!こんなに真正面から言われたのは初めてっしかもカワイイですってそんなこと言われたのは初めてだわ」
小さな声で何かブツブツと言っているし…リンちゃんの方も顔を赤く染めて俯いた感じで…
「綺麗…カワイイ…」
とこちらも何か呟いていらっしゃるのでどうしようか悩んでいると。
後ろではレグロさんが
「うわっ天然女たらしだっ!」
と言っていたので…周りを見渡し
(俺かっ⁉︎)
と思っていると。
壁に寄りかかっていた男性が、
「ここからは俺が話そう、なぜリン様がお前を見て驚いたのかそしてお前が気になっているであろう俺が誰なのかな…」




