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ゴミクズ野郎の懺悔室   作者: 麺単品虎一
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序章 平成のガリレオ・ガリレイ

俺の名前は大禍津おおまがつヤソマ。

世間で言う多感な年頃の17歳、現役の高校生だ。

学力はそれなり、運動なら凡人の1.2倍ぐらいの成績、コミュ力だってそれなりにある。

中背なのを考慮すれば顔も決して悪いわけではない。

むしろ俺のキメ角度を使えば某アイドル会社社長が

「You、入っちゃいなよ!」

って家までスカウトしにくるぐらいじゃねーのと自負している。

これだけのモテ要素が揃っているのに、老若男女問わず人気がない。

それは俺のある「性格」に影響されている。

例えばシチュエーションを想定しよう。


Q、もし100億円を拾ったらどうしますか?


模範的な回答は

「警察に届け出る。」、「持ち主を探す。」

とかで、

偽善者は

「全額寄付する。」

とかだろうか。

一般のモブビッチあたりは

「シャネルの〜」

とかで

チャラチャラウェイウェイ腐れバカは

「俺の女にマンション買ってやんよ!」

とか言い出すのだろう。

だが俺はそのどの答えにも当てはまらない。

俺の答えは

「全額自分の為に使えるようにマネーロンダリングする為のキャバクラを設立し、金貸しも同時進行して、払えない人間を地下の強制労働施設に拉致して、カイジの帝愛のシステムを確立して弱者から搾取する側になる。」

と答える。


Q、あなたはキューピッドです。目の前に野球部部長とマネージャーがいて、どうやら2人はお互いを気にしているものの、未だ一歩踏み込めない状態です。どうしますか?


これはもう答えは3通りしかないだろう。

「付き合えるようにする。」

「付き合わせない。」

「爆発させる。」

しかしここでも俺の答えは違う。

「かなりマニアックな趣味のエロDVDを部長に送りつけ、マネージャーに本当の愛は相手の本当の姿を知る事から始まるとかそれっぽい名目でかなりハードな内容でワッショイしてる所を見せる。しかしそれでも受け入れてしまう変態マネージャーなら、ライアーゲームに2人を招待する。」

である。

マニアックな趣味のエロDVDなんか見ないだろと思った人もいるかもしれないが、そこは血気盛んな思春期高校生だ。間違いなく見る。

テレビ欄の「SEX AND THE CITY」にムラムラするのは勿論の事、「ハイヒール真夜中」ですらもソワソワしてしまう年頃なのだ。


つまりまとめると、俺はそれなりのスペックはあるものの、

・人の不幸せが好物

・動物とか子供が嫌い

・トラブルには我関せずだが野次馬でいたい

・自分が得する為なら他人を笑いながらどん底に落とせる

etc...

をオープンにしている。

いや、オープンにしてしまうのである。

嘘をつけない平成のガリレオ・ガリレイなのだ。

上記回答やこういった数多の行動により人は俺の事をこう呼ぶのである。


「ゴミクズ野郎」と。




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