星座
尾山光、十七歳。ぴちぴちの女子高生です。
そして、恋する乙女です。
人生で初めて告白されました。
相手は同じ部活の同級生。
かなりモテる男子です。
さあ、光はどうする?
→1返事する。「私も好きです」
2とりあえず待つ。
3逃げる
3はないとして、一番安全なのは2か?
待つか!? 待っちゃうのか!?
待ってしまうのか!?
「俺が天文部入ったの、ヒカリちゃんきっかけだから」
「わ、私!?」
私ソラくんになにした?
勧誘なんてしてないしな……。
「ヒカリちゃんは覚えてないかもしんないけどさ、一年の時、廊下でぶつかったんだ。そのときヒカリちゃん、本落としたんだよ。天文の。あの日、あの時から、ヒカリちゃんのことが忘れらんなくてさ。それから友達に聞きまくって、やっと見つけたんだよね。その子は、天文部に入ってる尾山光って子だって」
「あの日ぶつかったの、ソラくんだったんだ……」
そんなに前から、私のこと思ってくれてたんだ。
あの日のことはよく覚えてる。
すごいかっこいい人だなぁ、とか思ってたっけ。
なんで気づかなかったんだろう? ソラくんの気持ちに。
「ずっと好きでいてくれたの?」
「うん……」
照れながらソラくんはうなずいた。
「天文部に入って、ヒカリちゃんがケンタセンパイを好きだって知って、正直傷ついた。ケンタセンパイに彼女ができたときは、正直嬉しくて内心喜んでた。ごめん。応援なんて、できるわけなかった」
ソラくんは泣きそうな、悔しそうな顔をしていた。
私が幸せだったとき、ソラくんはどれだけ傷ついていたんだろう?
私がケンタセンパイに失恋したとき……、きっとそれ以上に苦しかったんだろうな。
「ヒカリちゃんに優しくしてたのだって、好きになってもらうためだった。俺はそんなに、いいやつじゃない」
「いいよ、それでも。…………でもこれからは、別の理由で優しくしてほしいな」
なぜか自然に言葉が出てくる。
頭で考えるより先に、口が動く。
「私、ソラくんの彼女になれるかな?」
「俺が聞きたいくらいだよ。……俺とつきあってくれる?」
「もちろん!」
私とソラくんの恋は、きれいな星座になるのかな?
きっとなってくれるよね。
だって、星がつながったんだもん。




