女視点
アクセスいただきありがとうございます!
今回は登場人物二人の内、女視点となります。
疎い文章で読みづらいですが、よろしくお願いします(^-^)
目の前には突きつけられた銃口。
突きつけているのは誰よりも愛しい人。
氷のように鋭い瞳が私を見下ろし、貫く。
こうなることはわかっていた。
わかっていたけど、どうすることもできなかった。
私にできることは彼を裏切り、彼に断罪される事だけ。
「何か遺言ぐれぇは言わせてやる」
変わらぬ無表情で、変わらぬ氷の瞳の彼が問う。
遺言はない。
ただ…
ただ、許されるならば、伝えたい想いが1つだけ。
ずっと、ずっと封じ込めてきた想い。
きっとこれが最期だから、伝えてしまおう。
貴方に届くよう精一杯の笑顔で。
「 ――――― 」
全てを紅く染め、銃声が鳴り響いた――
あの日、貴方に誓ったこと。
できることならば、最期まで守りたかった。
あの誓いは、何も持たない私が唯一貴方にできたこと。
守りたくても、それは許されないことだとわかっていた。
それでも私は何度でも貴方に誓うのだろう。
『私は、貴方が死ぬその最期の時まで、貴方の傍で貴方を支え、護ることを誓ってあげる』
『ならば俺は、せいぜい長生きして、お前を一生こき使ってやることを誓ってやろう』
次は男視点となります。