従魔?
更新めっちゃ遅れました。(>人<;)
「まさかゴブリン・ロードがこの森で出るとはな…」
戦闘が終了した帰りに俺はそう呟いた。肩にはまだ疲労が残っている。そして、俺の隣にいる黒狼──影牙はまるで何事もなかったように歩調を合わせている。今回のことから俺は影牙が有能で可愛いということが明確に分かった。なので、飼うことにした。ゲームの設定では魔物を従えるスキルを使って従魔とすれば町に入れるとか…。そうこう考えている内に町の門が目の前に迫っていた。当たり前だが門番に話しかけられる。門番とは森に行く時に若干話すくらいの仲なので俺は少し緊張していた。そして影牙を見て固まっていた門番が当たり前だがはなしかけてくる。
「そ、その狼…どうしたんだ?」
「あぁ、この狼は従魔契約したんだ。」
嘘である。全く従魔契約などしていない。
「やっぱりそうか…な、なら、少しだけ触ってもいいか?安全確認も兼ねてな!」
「だそうだ、影牙…いいか?」
影牙は俺の返事を聞いているのかいないのかあくびをしている。
「良いらしいぞ」
多分いいのだろう。その後、門番に触れられた影牙は少し不安そうにこっちを見ていたが触られている内にみるみると尻尾がブンブンと振られていった。
その後なんとか誤魔化しつつ冒険者ギルドにも行き、ゴブリン・ロードが出たこと。そして討伐したことを報告した。ゴブリン・ロードから出た素材…というか収納で全部まるまる持ってきたのでそれを売ると結構お金を貰えた。ざっと宿屋一ヶ月ちょっとくらいだ。
宿屋では流石に中に影牙を入れる訳にはいかなかったので馬小屋に置いてきた。周りにいた馬が少し萎縮していて申し訳なかったが、しょうがない。
その夜、宿屋の自室でステータスを確認すると、レベルが10に上がっていた。新たに得たSPを見ながら、次に覚えるスキルをどう使うかを考える。だが、頭の片隅には影牙の存在が常にあった。戦闘の頼もしい相棒であり、癒しでもある存在。
「これからも…頼むぞ、影牙。」
窓の外に広がる夜空を見上げながら、俺は小さく呟いた。その頃、影牙は外の月明かりに黒い毛を輝かせ、静かに俺を見上げていた。その目には、忠誠心と好奇心、そして少しの遊び心が混ざっているようだった。
俺と影牙の新しい日常は、こうして静かに、しかし確実に始まっていた。勇者が町に来るまでの5日間、俺はこの影牙とともに、町を守る準備を進めるのだった。
別に更新が遅れた理由があるわけではないけど…強いて言うならゲームと漫画と小説にハマってモチベがなかったせいかな。
流石になにも更新しないのはヤバいなってなって溜めてた別作品の小説を出したんだよね。
まぁこんな感じでゆるくやっていくつもりです。これからも頑張るのでよろしくお願いします。