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定めに背を向けて

第11話です。楽しんでくれると嬉しいです。

その後、ギルドで依頼を達成した証明としてゴブリンを提出し、裏の解体場で魔石を取り出してもらった。その魔石はギルドに売り、薬草採取依頼よりも多くのお金を稼ぐことができた。その後、宿に戻って晩飯を食べていると宿屋のほとんどの人がある話題で盛り上がっていた。その話題とは___"勇者がこの町を訪れる"という噂だ。勇者…それは俺がこのゲームをしている時に操作していたキャラだ。そして最初の町はチュートリアルであり、負けイベでもあった。そのイベントはこの町に大量の魔物が襲ってくるといったものだ。


「俺はなぜこんなに大事なことを忘れていたのだろうか?」


勇者が来るのは5日後だと言われている。それまでに俺は強くならないといけない。だが、この負けイベによって勇者はさらに強くなるという設定があったはずだ。そのイベントを変えてしまってもよいのだろうか…そんな不安もあるが俺はこの町が好きだ。宿屋の女将もギルドのおっさんもそしてこの町に住んでいる人も全員……この世界に来て俺はゲームという概念から抜け出すことができずにいた。だが、この世界は本物だ。ゲームではない。そう思えるほどこの世界は温かかった。だから、俺はこの町を絶対に守ることを決意したのだった。


その夜俺は久しぶりにステータスを確認した。レベルが4になっており、所持SPが5になっていた。スキルも修得していて、それは魔法命中率アップというパッシブスキルだった。


「これは…もしかして特訓することによってスキルを修得できるのか?」


一応特訓したことでスキルが増えたのは覚えておこう。でも今、一番気になるのはレベルが5になったら習得できるスキルのことだ。明日にはレベルが5になるだろうから期待しておこうと思う。また、魔物との戦闘によりレベルが上がってきていることで多少ステータスにも変化はあったが微々たるものだ。あまり期待することはできない。ステータスはレベルが上がったことで増えたものを自分で振り分けることができるがそれはレベル5になったら習得できるスキルを見てからでも遅くはないだろう。


次の日、俺は朝早くにゴブリンの討伐依頼を受けて森に入った。しばらく探索していると何故か昨日の狼が俺の背後にいた。しばらく気付いていないふりをしていたがずっとついて来たのでついに俺は狼に話しかけた。


「お前は…なんで付いてくるんだ?もしかして俺と一緒に居たいのか?」


俺は、狼が頷いたような気がした。俺は犬派なので勿論ウェルカムだ。


「そうか、なら俺の後ろから離れるなよ」


そう言って歩き始めると狼が俺に何か伝えようとしているかのようにズボンの裾を噛んできた。まるでついて来いと言っているかのようだった…ついて行くとそこにはゴブリンが5体いた。この狼有能じゃね!?早速シャドウバインドを使い、ゴブリンを拘束した。その後シャドウレーザーを使ってトドメを刺す。最近はこのコンボが効率的にも威力的にも良いことに気付いた。ゴブリンを収納し、狼を撫でる。こいつ…有能で可愛いとか最強か…?

と、そんなことは置いといてステータス、と唱えた。俺は、レベル6になっていた。早速解放されたスキルを確認した。


「ん…?なんだこのスキルは…!?」


俺は初めて見るスキルの名前に畏怖さえ感じた。


《スキル:神の目》

やっと話が進んで来ました。次回も楽しみに待っててほしいです。

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