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1997年3月奈良春日大社

27日今日、奈良の春日大社辺りをぶらりと歩いた。昨年5月に藤の花を観に行って以来か。

パッとしない天候の一日だったけれども、あの辺りはほっとする雰囲気で、来月もまた行けたら良いなぁ…と思う。

桜はまだ蕾が大半で、梅の花が盛りの時期だった。片岡梅林はこじんまりしているけれど、開けた感があって鹿と一緒に花見が出来るのが良い。

鹿の毛が冬毛から夏毛へとそろそろ生え替わる頃らしく、目に着く鹿の毛並は大概ボサボサだ。鹿を見てふと思いついたことは、この抜け毛を撚って糸にし、布を織ることを昔の人はしなかったのだろうか。ちょっと毛足が短いから無理かなぁ。

お昼ごはんは新薬師寺さんでにゅうめんを食べる。証拠品として日記の栞代わりに、萩の花と葉をワンポイント押花にしたお手製の箸袋が挟まれていた。

そうそう、帰りに「イレーヌメイヤーの世界」を観てきた。幻想絵画とインスタレーションだ。ヨーロッパキリスト教文化とは異質な他文化の宗教的シンボルを使うということは、ヨーロッパ系の人々にとって、かなりインパクトがあるのだろうか?あと、花、魚、恐竜が極めてシンボリックに使われている。恐竜は良きにつけ、悪しきにつけ滅び去る存在、というふうに。鏡を使ったインスタレーションが一番良かったかな。万華鏡の原理を利用して、一つの世界が無限に拡がってゆくのだから。

幻想絵画と言えばディマシオが思い出されるが、ディマシオの方が異世界の描き込みについて、私感としてだけれど、数段上かと思う。

古都奈良とイレーヌメイヤーの幻想絵画って、180度正反対なものだと思う。どうしてこうなった?

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