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1993年2月雪の貴船神社
14日京都の北、貴船神社から鞍馬寺を歩いて来た。出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線で貴船口下車。そこから20分ほど歩いて貴船神社に詣でる。ついでに少し先にある奥宮にも詣でておく。折悪しく雪が降っている。
下の方は問題なかったが、登るに連れ雪が深くなってくる。膝を越す柔らかな一面の積雪に道が埋もれて、歩く以上にルートファインディングが困難になってくる。
それでも、とても幻想的な光景を見ることが出来て良かった。ちらちらと降り積もる白雪はまさに風花で、後から後から降り止むことなく地上に落ちてくる。音も無く、動くものは雪と風くらいなものだ。歩いていると、その向こうにあの世のとば口がぽっかり開きそうな気がする。このまま歩いて行けば、あの世にいつの間にか紛れ込んでしまう…というような。
神明の地であるからか。山姥や雪女、雪の女王といった超常的存在がその辺りから姿を現してもちっともおかしくない。
それにしても、久々に愉しかったなぁ。あの心の底から込み上げてくる、スリルと喜びがあるから、歩き続けることが出来るのだと思う。
白い積雪の印象が大きく、鞍馬寺に着いた後の事がスッポリ記憶から抜け落ちている。




