諸國 一ノ宮巡礼
日本の旧国のそれぞれに一ノ宮を名乗る神社がある。平安時代から鎌倉時代初期に諸國にある主要神社に等級をつけ、最上位の神社が一ノ宮と定められたそうな。ただ、伊勢神宮、奈良の春日大社など有名だが一ノ宮ではない神社も多々ある。反対に、国の下である、郡や郷内にその土地の一ノ宮が別途あったりもする。
平成の初め頃一ノ宮参拝が流行っていてガイド本も結構出ていた。今でいうパワースポット巡りが近いし、被っている神社も結構あるはず。正式に巡拝する場合、四国88ヶ所巡りなどと同じく、御朱印を各社でいただくことになる。全てコンプリートした方ってどれくらいおいでなのだろうか。私はものぐさなので、いただいたことがない。山歩きやハイキングの延長という位置付けで、楽しく参拝のみさせていただいた。参拝者が多い有名神社もあれば、平日だからか人っこ1人いない閑静な神社もあった。一ノ宮参拝でもなければ、一生行かなかった神社もあり、地方のありようを改めて考えさせてもらえた。特に東北地方。神社とは別なおしら様、ストーンサークル、神名を深く彫った石碑…。縄文の風というのか。大和政権の色濃い畿内にて育った私的にはとてもインパクトがあるものだった。