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1994年1月京都賀茂御祖神社(下鴨神社)

6日今日はいつもの平安神宮から国立美術館コースのつもりだったけれど、電車の中で眠り込んでしまい出町柳駅まで行ってしまった。なので、下鴨神社・上賀茂神社お詣りコースに急遽変更と相成る。

まあそれでも楽しかった。天気は良いし、暖かいし。お散歩日和だ。

賀茂御祖神社(下鴨神社)は鴨川と高野川が一つに合わさる糺の森の奥に本殿が鎮座しており、境内にも清らかに流れる小川がある。

川の出会い近くに鎮座する河合神社は下鴨神社の摂社として古くより祀られており、女性守護としての信仰を集めている。ご祭神は神武天皇の母、玉依姫命をお祀りしており、玉依姫命が玉の様に美しいことから「美麗の神」としても深く信仰されているという。それにしても、河合神社にはあまり人が来ないようで、のんびりとお詣り出来た。古めかしい佇まいの中に和らぎがあり、イチョウの神木もある。樹齢300年は経っていると思うのだけれど、どうだろうか。

お社によって舞を神様に捧げる為の舞殿があるのだけれど、ここもそうでその端っこに腰掛けていると木々に群れる小鳥達の声が姦しい。それがとても愛おしく思える。

ここのお社で心に残るものが一つあった。それはおそらく愛する人か尊敬する人への祈りの絵馬。公私共に祭殿の左右に一枚ずつ対にして。それが去年あたりの新しいものと、何年か前の黒ずんできた古いものとで、計四枚。こういうのって、いいね。切なる願いの絵馬を見つけた時は感心するばかりで思いつかなかったけれど、次に機会あればおんなじようにしてみてもいいかもしれない。

この後、鴨川沿いにてくてくと賀茂別雷神社(上賀茂神社)を目指す。鴨川って鴨よりカモメ(都鳥とも言う)がうじゃらうじゃらといる。いったい何羽いるんだろうね?お年寄りの人が餌をあげる度、カモメはギャアギャアと寄り集まってきて餌を啄ばむ。すごい迫力だ。あと、鳩が少々。鴨は人間をシカト。歩いている途中、鳩が何十羽も枝に留まっている木を見かけた。その他の木にはほとんど留まっていないのに、その木だけ鈴なりですごい見ものだった。でも、こういうことってよくあるんだよね。いつだったか、雀の大群がセイタカアワダチソウの茂みでチュンチュン大合唱してたし、夕方杉の大木に鴉が寄り集まってカアカア鳴いてなあ。たぶん、その木や草と仲良しなんだ。いや、木が優しいのかもしれない。

そういう風にあれこれ見物しながら北上して行くと、当然というか飽きてくる。なので少し寄り道をしてみると、偶然高麗美術館を見つけ、入ってみた。高麗美術館は朝鮮半島の美術品を専門に展示する、国内でも唯一の美術館。在日朝鮮人の実業家・鄭詔文チョン・ジョムン氏が40数年かけて収集した、高麗・朝鮮王朝の美術品を中心に約1700点を所蔵。収蔵品は陶磁器・絵画・木工品・仏教美術・考古資料・民俗資料と多岐にわたる。今までお隣の国、韓国のことにあまり関心が無かったけれど、ちょっとだけ見直した。日本って歴史上何度か朝鮮半島を侵略しているけれど、愚行としての評価をしていない?任那、文禄・慶長の役、日韓併合。血生臭い占拠ではなく、友好的交流では駄目だったのだろうか…。切ない。

上賀茂神社には、神馬がいた。白毛のおとなしい、いい馬だったなぁ。ついにんじんをあげて、鼻面をそっと撫でてしまった。



現在、河合神社にある休憩所では、日本一美麗な神様と称されている祭神にちなんで、下鴨神社カリンの庭でとれたカリンと御神水で作られた飲み物”美人水”が提供されているらしい…。提供されるようになってから、河合神社にお詣りしてないのか、記憶に無いのだ。あの辺り行ったら、大概ファラフェルガーデンさんでピタサンドとデザートのバクラヴァなんぞを食べる気満々なんだよね。以前は奈良にもお店があって京都行かなくてもファラフェルが食べれる〜と喜んでたのに、いつの間にか閉店して、出町柳駅まで行かないと食べられなくなってしまった…。

このお詣りコースで、お昼と三時のおやつをどこかで食べたはずなのに、全く日記に記載が無かったのはなぜだろう。

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