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1994年2月展覧会ハシゴ

3日大丸梅田店で開催されている、アンセルアダムスの写真展を観る。実に良い。作品すべてがモノトーンの為、却ってイマジネーション豊かに作品を観ることが出来ている。月と広大な山系、平原…。国土が狭い日本では出せない、構図であり、ドラマである。

9日上野まで行って国立西洋美術館でバーンズコレクション展を観る。

バーンズ財団が、施設の老朽化に伴う修復資金の捻出のため、所蔵作品の館外貸出の禁止を一時解禁して、開催した国際巡回展でかなり評判が良い。春休みになってからだと人が多いだろうからその前に…ということで、2月の平日、しかも前日夜行バスで移動して朝イチ開館と同時に入るようにする。

それでも、門外不出に近いコレクションの本邦初公開、これ以降はおそらく日本では公開されぬだろうということで、全国から人が集まり、人、人、人の群。平日だからか、主に有閑マダム、定年退職された後の余生を夫婦二人で有意義に過ごすカップルが多かった。

ルノワールの作品はなかなかのもので、近くより遠目に観た方が絵としてのまとまり具合が大変良かった。特に赤の色具合、使い方は絶妙。

あとはセザンヌの作品。初期の頃の色使い、筆のタッチは通念上のものより、より淡く繊細で、しかも風景画が主だった。どうしてもセザンヌというと輪郭の強い静物画という先入観が私にはある。おそらく、中高時代の偏った美術の教科書のせいだ。今考えると、あの教科書はほんと良いとこどりだし、色使い、タッチ、構成、描かれた背景などの解説は無かったなぁ…。実に不親切。

一番気に入った作品はモネの「アトリエ舟」。構図がとても良い。奥行きの広がりと時の凝縮が感ぜられる。睡蓮の絵が有名だけれど、私はこの絵をイチ押しとしたい。

やはり原画の持つパワーは素晴らしい。販売されている図録やポストカードを見ても、記念にはなるけれど、魂が感じられないのは仕方がないか。単なるイラストというような感じ。



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