1992年9月ジェラール・ディマシオ展
13日今日はジェラール・ディマシオ展とボローニャ国際絵本原画展を観てきた。どちらも良かった。
特に、ディマシオ展の方は、モロ好みの絵が幾つもあり、どれだけ観ていても飽きない。
ディマシオの描く世界はナルニア国とジーン・ウルフの新しい太陽の書シリーズを足して割ったような風景であり、人物であるように私には思えた。いや、人は、ちょっと違うかな?絵を眺めていると、これは、本当にいつかどこかで起きた出来事のような気がしてくる。なんとなく懐かしい光景。美しい女性達。タイトルがつけられていないけれど、それ故にイメージも膨らむ。妖しい美ししさ。黄昏れてゆく、惑星文明の風景。気がついた人もいると思うけれど、初期の作品には無いけれど、後で描かれた作品には絵のどこかに欠片が降っている。現在進行形の滅びの象徴としてワザと描いているのかと思うのだが、どうだろうか。
珍しく図録を購入してしまう。もう一度観に行ってもいいくらいだ。
現在、北海道の新冠郡新冠町字太陽にて廃校後を活用した太陽の森ディマシオ美術館にてジェラール・ディマシオの作品を観ることが出来る。ただし、冬季休業、土日祝日営業と開館期間が少ないので、ネットで開館日を確認する必要があり。あと、公共交通機関が無いので車でないと移動が難しい。