2016年6月秋田駒ヶ岳
6月9日木曜、朝イチの新幹線こまちで田沢湖駅へ。ここからバスで乳頭温泉まで。山小屋泊まりがこれから続くので、蟹場温泉に入ってから、蟹場分岐経由で田代平小屋へ登り始める。笊森辺りに小屋があると、翌日の行動が楽になるのだけれど、無いので田代平で泊まるしかない。一日目の時間配分が緩すぎて、もったいないと思ってしまう。でもテント泊は重量が増して行動制限掛かるからパスだ。この夜の泊まりは自分一人だけ。
6月10日辺りが明るくなるとすぐ、秋田駒ヶ岳を目指して歩きだす。くるり一周して田代平小屋へ戻ってくる予定なので、ザックに不用なものを放り込み、身軽なサブザックで足取り軽く。湯森山から右へ八合目小屋に10時半頃着。正午男女岳頂上着。曇りがちの晴れとメモにある。帰りは横岳経由の道だ。ガレガレの道を歩く、歩く。17時前に帰着。短い休憩を数度入れて、ほぼ半日歩き通したことになる。さすがに歩き疲れた。まだまだ外は明るく、時間もあるので、日記を半年ぶりに書く。ただし、山行きのことは何にも書いてない。半年間に何処へ旅したかと、読んで面白かった本の題名くらいだ。伊藤計劃のハーモニー、屍者の帝国。彩坂美月のひぐらしふる。犬塚惇平の異世界食堂。
6月11日笊森山分岐から湿原を抜けて熱交換所登山口へ下って行く。途中の千沼ケ原などの湿原帯は、ちょうど雪が溶けたところで、水を張ったばかりの田が何枚も続くような光景は一見の価値がある。上天気の下、湿原を歩いて行くのはとても楽しく、ずっとこの時が続けば良いのにと思ってしまった。11時頃滝ノ上温泉着。良さげな所であれば、早いけどここで泊まってもいいなぁと思っていたが、館内改装中で、温泉に浸かるだけ浸かって、再び歩き始めることになる。残念?この日の泊まりは、三ツ石山荘。15時半頃着。まだまだ時間があるので、山荘に荷物を置いて三ツ石山まで往復することにする。
6月12日早朝、再度三ツ石山を往復。大松倉山経由犬倉山往復後、網張温泉へ下る。朝もまだこれからというゆっくりした気分の中、わらびを摘み摘み温泉に到着が10時頃か。さすがに温泉は気分じゃないので、そのままペンションや別荘が建つ地区へ下る。そんな中に、山小屋風のお店発見。ちょっと早いけど、お昼にする。スープカレー、ケーキ珈琲付き800円。安くて美味しかったです。マスターは50代くらいの脱サラ山男で、あちらこちらと東北地方中心に登っているそうな。そこ行きました、あの山好きです…山歩きの話は続く。名残惜しいけど、まだまだ歩かなければいけないので、さよならをする。またまた、ゆるゆると舗装道路を歩いて行く。2時前、ゆこたんの森着。温泉に入ってまったり。本日の宿、玄武温泉には3時半着。久方ぶりの畳の上でごろごろ。なぜか、夕食におかわかめのおひたしがあったことだけ思い出した。
6月13日朝ご飯をもりもり食べて雫石目指して出発。昼過ぎの列車に乗れば、盛岡でお茶してお土産買って本屋に寄ってと、結構いろんなことが出来る。
途中、早坂辺りだったと思うけど、地元農産物販売所発見。アイスクリームをダブルで食べ、ちょっとしたおやつを買う。アイスクリームは美味しかった。地元では人気の店なんだろう。平日昼前なのに結構な人出だ。デート中の若いカップルがいれば、よぼよぼのじいさんばあさんの超熟年カップルもいる。誰もかれもがにこにこ顔で、アイスクリームを食べている。混沌とした、田舎ならではのこの雰囲気、好きだ。
あちこち寄り道しつつも、駅にたどり着き、盛岡へ。この後、どうしたろうか?月曜なので、機屋は休みだったはず。だとしたら、賢治さんゆかりの光原社かな?