2007年6月二上山夜景
22日は私の休日かつ夏至なので、ご来光をどこかで観ることが出来たらいいなと考える。21日は幸い残業も無く20時で仕事が終わる予定なので、そのまま移動して、山に登ることにする。
21日夜遅く電車を乗り継ぎ、終電近い電車で近鉄南大阪線二上神社口駅を下車。暗い中二上山へ登って行く。雌岳に到着したのが深夜1時頃だったか。空は曇っていて、月も星も視えずじまいの割りに山頂はほの明るく、下界は煌めく光がいっぱいで、まるで夢のようだった。いつぞやの真夜中登山で箱根山から見た小田原方面よりもずっと光は多かったかな。
仮眠しようかと思ったけれど、シュラフカバーとシーツだけだと思ったより寒く熟睡出来ず、うとうとしては目覚めるを繰り返す。
22日早朝3時頃には気の早いホトトギスが闇の中で鳴き出し、3時半頃にもなると曇り空の下、辺りの光は強まり木々の葉の一枚一枚が見て取れるようになってきた。鳥達の鳴き声が高まる中、日の出に備え、東に顔を向けて世界平和を祈る。西から東へ雲がどんどん流れて行く中、日の出の時刻となったけれど、それらしき所が赤らんだだけで、雲は晴れずじまい。この頃、二人の若い女性が登って来て、思い思いの所で瞑想をしばらくした後、下りて行った。私もこれ以上いても仕方ないと諦めて当麻寺方面へと下山する。
電車を乗り継ぎ三輪駅に着いたのが8時半頃だったか。大神神社に詣で、狭井神社社務所で手続き後、三輪山登拝を始めたのが9時半頃。登拝途中の滝の所で雨が降り出す。三輪山山頂に着き、下山した後、檜原神社まで歩いてもまだ雨は止まず。これ以上歩いても晴れることは無いと諦めて、檜原神社から西へと道を取り、巻向駅に向かう。巻向駅から奈良駅に移動し、遅いお昼を食べて帰途に就く。
ご来光も、上弦の半月も観れずじまいの道行きだった。この時期特有のあの魔法染みた日差しの中、足取りかろく歩けたら良かったのに、残念。まあ、雨もまた良し。でんでん虫が元気良く草の上這ってたし。あんなに沢山のでんでん虫を見たのは久しぶりだ。十数年前、倉敷で見たっきりだ。