1991年2月大和葛城山
1日過日1月19日に途中まで歩いた葛城山系登山をそのままそっくり続けるような形で歩いて来た。良い天気の1日だった。
冬なのに、山つつじの濃い桃色の花がそこここで見受けられた。冬枯れの景色の中、淡い気品を添えるように咲くそのありようは美しかった。
それにしても、渓流の側を歩いて行くのは愉しい。あの水音を耳にするだけで、心がわくわくしてくる。夏なら見るだけでなく、その場にいるだけで涼しくて気持ちがいい。何より、次々と移ろう「水」そのものが魅惑的なんだ。滑らかにして、瞬時も留まること無し。近くで覗き込めば澄み切っているのに、離れて観れば蒼穹の色や周りを囲む緑を映し出す。
はや梅の花が綻んでいるのを見つける。黒々とした枝にほわりと綻ぶ白梅の艶やかさは言うに言えぬ気品を纏っていた。山桜も良いけれど、山中にある寒梅も良い。寒さを押して歩いた甲斐があるというものだ。
そうそう、4年ぶりに霜柱を目にする。なかなか立派で、3cmもの長さになったものもあり。
前後の日記を確認してみたが、1月19日の葛城山行きの記述は見当たらなかった。残念ながら、記憶も皆無だ。