2008年1月志摩国一ノ宮伊射波神社
7日昨年末春日山錬成会で話を伺った際、話にでてきた伊射波神社に詣でる。話に聞いて思い描いていた様子と違い、どちらかというと東北の碁石海岸辺りを思わせる嶋の端にあった。
鳥羽の二つ先の駅で下車して、雨の降るなかを歩いて行く。途中、道を間違えて一つ西の方へ行ってしまっていた。船津八幡神社に詣で、誉田別命ってどんな神様だったかな…と思いつつ川縁りを歩いていると、近辺図があり、よしよしそろそろかなとチェックすると、途中から道を間違えていた!やれやれと思いつつ引き返し、良さげな道から正しい方向へと向かう。
リゾートホテル群の立つ所を通り過ぎて安楽島方面への比較的細い道を歩いていると、なんとバスが通っている。しかも、鳥羽から一時間に一本の割合で…。時間的に中途半端な時で、結局ずっと歩き通してしまう。
14時半頃目的の集落に到着。集落に満留山神社があり、まさに弓立祭が行われようとしていた。部外者ではあるが巡り合わせということで、拝見させていただく。雨のせいか人が少ない。40〜50人くらいか。じっちゃん、ばっちゃんと嫁と子供。若い男女や働き盛りの男性の姿は見受けられなかった。3人の巫女様による神楽舞の後、3人の若い男性が 的に向かって矢を射る。3人×2回、3人×2回、3人×3回で、計21本だ。的への当たり具合でその年の吉凶を占うそうだが、的外れは4回のみだからけっこう良い年になりそうな感じがする。占いの宣が出るまで待てずに本日の目的地である伊射波神社へと向かう。
本当に岬の端にあり、そこまで細い道を20分くらい歩いたか。民家は無く、田畑が僅かに拓かれているばかりだ。岬の端の小高い所にお社は鎮まり、敷石はいかにも海で長く洗われていたようなものが多く、竜宮を思い起こさせる。はや16時を過ぎて黄昏が深まる中、大祓の祝詞を唱え、詣でる。
お社からさらに岬の端の方へ小道が伸びていて、辿って行くと領有神を祀る小さな磐座があり、その向かっている先に西の海があった。夕日でも見えるのかもしれないが、小雨が降る時ではよくわからない。しばし磐座の横に立ち尽くし、ぼんやりと海を眺めていたけれど、バスの時間があるので元来た道を歩き始める。
早歩きをしたおかげで17時半のバスに余裕を持って間に合い、帰りは歩かずに済んで良かったと安堵する。