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2022年5月八大龍王社採燈大護摩供

5日朝早く新幹線北側にある溜池を梯子して大久保駅まで歩いて来た。そこから南へ歩いて行くと、八大龍王社の立て看板の上に10時から祭がある旨の張り紙がある。ほほう、これから直にお祭りか…。特に差し迫った用事は無いので、観てゆくことにする。

境内(?)に入ると、すぐの開けたところに、四隅に竹を立て注連縄を張った結界の中に護摩壇が組まれている。地元の方々が30〜40人程、見晴らしの良い芝の上で待っている。ざっと見た限り年配の女性が多い。

祭りが始まる前に奥に座すお社に挨拶がてらお参りしようと足を向けると、白装束の山伏さん達が待機されている。その中で淡いたまご色の上掛けを纏う方が二人。お社に祈りを捧げている。なので、遠くから手を合わせるだけにしておく。注連縄近くに立つ桜の木陰にある岩に座って始まりを待つ。

やがて司会の方が採燈大護摩供の始まりを告げ、山伏さん達が結界内に入場する。本祭りの施主と先達の方の紹介があり、見届け人と地元代表の方との山伏問答が始まった。山伏問答を聞くのは、ずいぶん久しぶりだ。確か20年くらい前に九州彦山に登った時依頼かな。あの時はさすがに本場の貫禄というか迫力があったが、今回は素人のやっつけ問答なので詰まる詰まる、聞いていてハラハラし通しだった。ようやく問答が終わって入山が許される。この後、結界四方への弓の斉射などいろいろ儀式が進行して、遂に護摩壇に火が点火される。生木を焚べているので、煙が凄い。ばちばちいう音と共に白い煙と赫い炎が風に乗って舞い上がっていく。確か、見える人には炎の中に龍王様の姿が見えるとか。残念ながら、私にはキャンプファイヤーのお祭りバージョンとしか見えん…。

挿絵(By みてみん)

護摩木を焚べ、中のものがあらかた燃えてしまうと、護摩壇を崩していく。護摩壇を組んでいた丸太を隙間無く並べて道にして、その上に燃えた灰だのをかける。準備完了後、裸足になってぞろぞろと順番に丸太の上を歩いて行く。渡り終わったところで先達さん二人から独鈷杵で、始めに右左の両肩、次に頭のてっぺんをグリグリされる。

挿絵(By みてみん)

本当なら最後まで観たかったけれど、父親の昼ご飯の世話があるので、後ろ髪引かれながらお社を後にして帰途に着く。

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