2005年5月大宇陀
5日久しぶりに奈良へ歩きに出かけた。
ここしばらく、実家絡みの私事でいっぱいいっぱいで息抜きが出来ていなかったので、とても貴重な一日だった。
まず最初に大宇陀の西山辺りを歩き、新規開拓する。そろそろ田植えの準備の水入れや田おこし、早いところではもう田植えが終わっていた。その上をとんぼが飛ぶ。糸とんぼ、しおからとんぼ、ちょうとんぼ。まだ、数は少ない。あまがえるも数匹葉っぱの上で日向ぼっこしているのを発見。ほんに生ける宝石だなぁと思う。
古い街道沿いの家々は大和作りの立派なものが多く、百年昔でもさほど風景に変わりは無いかのように見える。山藤が盛りで新緑の中、紫が目に染みる。
14時過ぎた頃、大宇陀の商家筋にある古民家カフェ虹の輪(だったと思う)で遅いお昼ご飯にする。まだ3回目だというのにお店の方は顔を覚えてくれていた。これは…よほどお店の客が少ないか私の格好が小汚くて印象的なのかのどちらかに違いない。私がお店に寄った時はいつもお客は私だけなのだ。居心地いいと思うけれど、地元の方のニーズとちょっと違うのかな。
そういえは、同じ筋でもう少し南側にパン屋さんが出来ていた。名前はパン屋きんぞうだったと思う。しっかりした作りの生地で美味しかった。気になったのは、休みが多いこと。旅行行くのに当分休業なんて大丈夫なのか、他人事ながら心配になる。
この後、桜井までバスで移動。JR桜井線で奈良へ出る。春日大社本殿内の砂ずりの藤を愛で、二月堂の茶屋で梅くずきりをいただく。梅くずきりは美味しかったけれど、やはり暑い暑い夏の昼下がりにいただくのが一番だ。夕焼けは見れずじまい。残念だ。
近鉄奈良駅近くにある啓林堂書店でリューンノールの庭の続編を見つけた。ブルーローズの庭。前の本もここのお店で購入したので、何かしらご縁があるのかも。大阪へ移動する道中に読了。面白かった。この頃なかなかこれっ!ていうのが少ないから、久々の当たりだ。
虹の輪は随分昔に閉店。ただし、同じ建物を使って同じような雰囲気のお店が営業している。
パン屋きんぞうも知らないうちに閉店。後地でケーキ屋さんが営業している。