2003年7月秩父三峰神社
3日日帰りで秩父三峰神社へ出かける。あいにくの曇天で視界は全く無し。辺りに漂う霧がひんやりふんわり、実体を伴わぬシフォンのヴェールのように思える。
しかし、八高線から秩父鉄道バスを乗り継ぎ片道5時間とは。前日のらりくらりと買い物したり昼寝せずに泊まりがけで来ればよかったと思うことしきり。でも、三峰山に行こうと思いたったのが昨日の夜だから仕方ない。辻まことのエッセイに神使である狼が出て来たから、よし行くぞーとなってしまったのだ。
三峰神社奥宮がある三峰山(妙法ケ岳)は古来より修験道のメッカのようで、今だにロープウェイを使ってお年寄りが参拝に訪れているようだ。その昔はやはり女人禁制だったらしい。私は女であるから、現代に生まれてきて良かったな。昔と違い、聖なる地に足を踏み入れることが出来るのだから。
三峯神社奥宮がある妙法ヶ岳頂上で山道が雲取山へ続いているを知る。歩きたいなと思うけれど、今日は下の三峰神社に詣でるのが目的で、山を登る準備をしてないので諦める。
表参道を下りて行きながら、立派な家(普段誰もいないようだが、よく手入れされている)2件、小屋跡等を辿りながら大峰山や高野山を思い浮かべていた。高野山はケーブルカーが途中まであり、その先は徒歩かバス。あと、比叡山延暦寺も上までケーブルとロープウェイで行ける。上はやっぱり高野山と同じく徒歩かバスで移動になる。
大峰山はさすがに足で登るしかない。そして結界石から中に入ったからといっても、すぐさま神罰が下るわけではないが、残念ながら女人結界は今だに有効なのだ。私も藪漕ぎした際、知らず結界内に入ってしまっていたことがある。ただ、信仰厚い地元の方からは良く思われないことは確かだけど。
ロープウェイは2007年に廃止されている
三峯神社は関東屈指の人気パワースポットと評判らしい