表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/44

待機期間


頼んだところ、束本は心よく引き受けてくれた。ありがたい。とはいえ、すぐには巡回には同行しなかったけど。


今はまだこの体とか新生活にいろいろ慣れている最中だし、何よりこれまでの僕の記憶域に保存している魔術は概ね魔力が殆どないことを前提にした魔術だけだった。


一から組みなおすわけではないので自分の分の作業としてはそこまでではないんだけどね、組みなおした魔術は資格持ちの第三者に検証してもらう必要がある。


僕は例の空間魔術系はフラジールさんに見てもらっているんだけど、さすがにすべての魔術を多忙な彼女に頼むわけにはいかない。そして学生の僕には当然専任の検証者もいないし、それほどコネもないから、大抵の生徒と同様に学園経由で検証依頼を出すことになる。なので普通に順番待ちで2~3週間待つことになった。


まぁ、これは仕方ない。


なので、その2~3週間は新しい魔術を開発しつつ、新しい体での生活に慣れる事にしたんだけど。まぁ、大きなイベントはないにしてもそこそこ変化はあった。


まず、女性特有の生理現象がきた。


恐らく来るだろうとは覚悟してたんだけど、これで自分が子供を産める体になっていることが証明されたと考えると、いろいろ複雑な気持ちである。


困ったのは、学校にいる時に来てしまった点だ。家にいる時来てほしかった。


朝からちょっとだるいし少しお腹痛いなぁ、と思ってトイレにいったらまぁアレである。もしかしてと思ってはいたんでパニックまではいかなかったし、悲鳴も上げなかったけど、自分の想像よりすごい事になっていたので少し焦った。


ちなみにこの時程那美が同じ学校に通ってて良かったと思った事はない。さすがにこれは他に相談できる人いないからね(まぁ那美がいなければなんとか先生に相談してただろうけど)。


念の為と思って持って行っていたスマホで連絡したらすぐに駆けつけてくれて、そこからいろいろ面倒を見てくれた。本当に感謝である。その後夜までずっと過保護だったのがちょっとあれだったけど。


それから、他に変化としては、周囲の反応かな。


今だ騒がしいものの、最初の一週間程注目を集める事はなくなってきた。これは制服に変わったのも大きいかな。で、落ち着いてくるのに合わせて周囲の僕に対する接し方も固まって来た。


男女問わず基本関わってこない人たちは別にして、男子は全般的に好意的だ。元の友人とかは大体元の付き合いから通りに接してくれている。……まあ男の頃に比べると明らかにみんな優しくしてくるし、一部は下心を見せてくるけど。


それに対して女子の方は結構反応が分かれている感じ。


まず普通に友人として付き合ってくれたり、女の子としての経験値なんてほとんどない僕の面倒をいろいろ見てくれるタイプ。この辺は束本とその友人グループが中心。僕も女子として動く必要がある時は基本ここに混ぜてもらっている。


次に明らかに距離を取ってきているタイプ。僕を外見上の女の子としてより中身としての男として強く見ている感じだ。だから女子としての領域に入ってくるのを嫌がっているんだと思う。その気持ちはよくわかるので、出来るだけそういった領域には入らないようにはしてるんだけどね。トイレとかその最たる例。


で、最後に敵意を向けてきているタイプ。これはまぁ、嫉妬なのかなぁ。外見上女の子としては可愛部類に入ってしまう僕を男なのにと嫉妬して来たり、後は基本良く僕は男子生徒に囲まれているから(話題的が合う場合が多いからね)その辺からなんだろうね。でも人の方見て「逆ハーレムよ……」とか「いずれ断罪されるわ」とか囁くのはやめて欲しい。そもそも断罪って何さ?


まぁそんな感じで人間関係も徐々に固まりつつ、ちまちまとちょっとした小競り合いがありつつも時は過ぎて。


ようやく、待ち望んで、だけどとある理由から来なければ良かったとも思う魔術の承認が降りた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ