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始まる学園生活①


月曜日。


週が明ければ何が来るといえば、そう学校である。結局先週は木金と休んでしまったので、5日ぶりの学校だ。


ちなみに僕の現状に関してはJMAから学校に連絡が入っているので問題なく通える。いや、問題なくはないけど。


少なくとも今まで通り、伏谷 那岐として通えるわけだ。


というわけで、姉と一緒に登校したわけだが……視線がとにかく集まる。


理由は単純、僕が制服ではなく私服なためだ。


学生服だけど、他の私服同様サイズが合わな過ぎて元の奴は使えない。かといって昨日の今日で準備できるわけでもなく、それで学園の方に相談したところ、制服が用意できるまでは私服で通学してよいとの許可が出た。


だから昨日那美に買ってもらった風の中でもできるだけ目立たなそうな大人しい服を着てきたんだけど……どんな地味な服を着たって周りが制服しかいないなか私服だったら目立つよね……しかも、一緒に歩いてるのが学園では有名人のSランクである那美だ。なおさら目立つ。


……それを考えて一人で来ることも考えたけど、私服の女の子が一人で学内歩いてたら間違いなく声かけられそうだなと思ったので、一緒の通学となった。


その結果、僕が直接声を掛けられることはなかったので、判断は成功と言えるだろう。那美の友人らしき女子生徒が何人かは声をかけてきたけど、「妹よ。今度紹介するわ」と那美が流してくれた。


……いや。妹じゃなくて弟ですと突っ込みたかったところだけど、現時点でそれを主張すると間違いなくややこしくなるので今は我慢である。


その那美は学年が違うので僕の教室より一つ下の階なのだけど、ボディーガードの如くクラスの所まで付き添ってくれた。視線は集めるが、話しかけられないことはありがたい。


とはいえクラスの中まで着いてきてもらうわけにもいかないので、教室の前で彼女と別れ、僕は開いた扉をくぐって教室の中へ入った。


入ってすぐ、僕に気づいた男子生徒の一人が横の友人に声を掛ける。それが重なって瞬く間に僕に視線が集まる……そりゃ見知らぬ私服の女の子が入って来たからね!


でも僕はまるでその視線に気づかない風に装うと、教室の後ろを横切り無言で窓際最後尾の自分の席に腰を降ろした。


奥義! 明らかにおかしな状態だけど、当人が普通そうにしてれば周りも普通に思うんじゃないか作戦!


……嘘です。説明がめんどくさいので、周囲が話しかけてきづらい雰囲気を作ってみてだけです。後で担任の方から説明してくれるだろうから、そっちに任せたい。というわけでみんな話かけてこないように!


「……ねぇ、そこ伏谷って奴の席なんだけど、アイツに用事?」


話しかけてこないようにって言ったのに!(言ってない)


声の方向に視線を向けてみると、声を掛けてきたのはクラスの中ではそこそこ会話をする友人の一人だった。


……どうしよう。話しかけられて黙っているのもあれだし……


えーっと、えーっと……うん、やっぱり担任に任せよう。


「僕の事は、この後担任の先生から説明があると思うのでそちらで」

「えっと、うん。転校生なのかな? 分かったよ、ごめんね」


転校生だったら勝手に先にクラスには来ないと思うけど? でもまぁ素直に引いてくれたのでありがたい。なんか後ろで「僕っ娘だと……!?」とかいってこっちをガン見してきたのがいたが、無視しておく。


その後、担任が来るまでは特に話しかけてくるのはいなかった。多分さっきの僕の返事が聞こえてたんだろうね。正直ありがたい。


唯一ギリギリでやって来た束本が「那岐、おはよう」とフツーに挨拶かましてきたので何人かのクラスメイトが「えっ!?」っていう顔でこっち見てきたけど、その直後に担任が来たのでギリギリセーフだ。


さて、この後どうなることやら……


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