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テーマ詩集:空

見あげりゃ ここにもでっけえ空が

作者: 歌川 詩季

 自分が、意外と空が好きだと気づきました。


 遅い!

 負けるが勝ちの 負け惜しみの世界なら

 勝者をすなおに(たた)えりゃ崩れる

 悔し涙は ぬかるむ沼もくれ

 泥を洗い落とす 夕立もくれる


 求めりゃ かなたに 愚かな夢想(ゆめ)は消ゆ


 立てた(ひじ) するどさ失うほど削られたけど

 ちぎれちゃいないと つよがり(とが)らすのさ

 折れた(ひざ) 翼なきおれにゃこいつだけが頼りだから

 つまんねえ意地を

 つまんねえまま 終わらせないでくれと

 いつかは笑えは よけいなお世話でも


 高すぎる空に(あお)られた



 負けて当然の 負けいくさになれたなら

 勝ち目の刻まれぬ のっぺらダイスに

 如何様(いかさま) 出来レース 八百長(やおちょう) 茶番劇

 挑めば馬鹿みると 利口(りこう)ぶるたびに


 さらばと はるかに 輝く未来(あす)が去る


 割れた爪 ふしくれた指に 今 はりついてれば

 つきたてるだけの (やいば)はまだあるのさ

 (きし)背骨()を 翼なきおれはのばすだけだ めいっぱいに

 くだらねえせりふ

 くだらねえまま 吐き()てないでくれと

 でっかく叫べは おせっかいがすぎる


 青すぎる空め こんちくしょう



 見あげりゃ ここにも でっけえ空がある

 空。


 翼と相性がいいからかも。

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― 新着の感想 ―
[一言]  手に届かないから憧れて。  でもちゃんと、多少過小評価気味でも己を知ってて。  何よりも、見上げて立てる強さがあって。  不器用だけど格好いい生き方、なのですかね。
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