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プロローグ2

以前よりかなり設定変えてます。よろしくお願いします。

「……あれ?ここは…?」


気がついたら一面真っ白な世界にいるマオ。


(わたくしは確か勇者と戦ってたはず…最後の最後に全力の一撃を放ってそこからの記憶が無い。もしかしてわたくし死んだのかしら?ここは死後の世界?)


「お目覚めですか?魔王のマオさん?」


色々と考えていたところに声をかけられる。

急な事に驚きつつも身構える。


(!?一体どこから?このわたくしが全く気配を感じられなかったなんて…)


「そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ〜。」


そう言って突如現れたのはウェーブのかかったピンク髪が特徴的な女性であった。


「あなたと勇者の放った一撃がとてつもなくヤバかったので私があなた方をこちらに連れてきたのです。ちなみにここは死後の世界ではなく天界の私の空間です〜。」


(わたくしと勇者を連れてきた?それにわたくしの思ったことを読まれている?天界?ってことはもしかしてこの人…いやこの方は…)


「あなたが思っている通りです〜。私の名前はマリアーヌ。あなた達の世界のいわゆる神というのが私です〜。」


魔王と勇者のいる世界において、知らない者はいないであろう唯一神マリアーヌ。それが彼女である。


「驚いているところ申し訳ないけど色々と説明したいことがあるから場所変えてもいいですか?」


あまりのことに呆然としていたマオだったが、声を掛けられ慌てて答える。


「わ、わかりましたわ。」


マリアーヌはニコリと微笑むと指をパチンと鳴らした。

すると、景色が瞬時にどこかの部屋の中に変わる。

そこにはテーブルとそれを囲むように椅子が3つあり、そのうち1つには1人の少女が座っていた。

そう、先ほどまで剣を交えていた勇者のユウであった。

突然現れた2人にとても驚いている様子だった。


「マオさんもどうぞ座って。あなた達2人には色々お話する事があります。」


そう言われて着席するマオ。

そして余った席に座るマリアーヌ。

マリアーヌが机の上でてを横に薙ぐと見たことのない食べ物と飲み物が現れた。


「地球という世界から取り寄せたケーキというお菓子とロイヤルミルクティーです〜。あの世界の食べ物は特に美味しいので天界でも人気なんですよ〜。どうぞ召し上がれ。」


何もないところから食べ物が現れ驚く2人。

女神からの頂いたものを食べない訳にはいかないので恐る恐る一口食べる。


「!!!美味しいですわ!」


「…おいしい…!」


2人の様子をニコリと微笑みながら見ていたマリアーヌが話かける。


「お口にあってよかったです〜。それじゃああなた達の状況について説明しますね。」


「激しい戦いの末にあなた達は決死の覚悟で最後のいちげきを放った。それは覚えていますね?」


頷く2人。


「あなた達のステータスは非常に高いのです。比較するのであれば下手な下級神より強いまである。そんなあなた達の全力同士がぶつかった場合にはあの大陸が消し飛ぶ可能性もあったのです。そしてそれが起こりうる状況になったため私が介入、あなた達をエネルギーごと保護しました。本来ならば神は地上に対して干渉はできないのですが、その世界における重大な危機があった場合には即座に干渉できるのです。今回の場合はそのケースに当てはまったという事ですね、」


(わたくし歴代の中でも飛び抜けて強いと評価されてましたし、自分でも強いと自負していましたけどそこまでだったとは…そしてこの子も)


そう思いながらユウの方を見るマオ。

そのユウはというと、ケーキを無言で食べ続けていた。


(この子話聞いているのかしら?それ3つ目ですわよ…)


若干呆れながら見ているとあの時に感じたものが一切無いのに気づいた。


「マリアーヌ様。よろしいですか?」


「なんですか?」


「結局のところわたくし達は生きているのか死んでいるのかどちらでしょうか?一緒に保護されたというエネルギーはどこに?そして勇者にかけられていた強力な契約魔法や隷属魔法を感じないのですが…」


契約魔法や隷属魔法は基本的に当事者による解除か死亡するなどしないと解除されないものとされているので自分達は死んでいるのではと仮定するマオ。エネルギーに関しては純粋に興味があった。


「あなた達は言うなれば私が天界に転移させた、というのが正しいですね。なので死んでいるという事はありませんよ。

契約魔法や隷属魔法は私達神の前では何の意味もありません。私が全て解除しておきました。エネルギーに関しては今は別の場所に封印してあります。色々と利用価値もありますしね。」


「なるほど、分かりましたわ。それでわたくし達はこの後どうなるのでしょうか?」


1番大事なことを質問するマオ。

正直なところマオは戦いなどは好んでいない。というのも魔族全体的に温厚な種族が多く、力があれど身を守るくらいにしか使わない。中には戦闘を好む種族もいるが、どちらかというと少数派でしかない。今回の戦争も人間側が一方的に攻め込んできただけであり、マオも魔王という立場上参加せざるを得なかったために戦闘をしただけでである。


ユウもこの話に関しては気になるのか、5個目のケーキは食べる手を止めマリアーヌの方を見る。


「そうですね、この話は先ほどのエネルギーの利用にも多少関係あるのですが…」


一度間を置いてこちらを見るマリアーヌ。


「あなた達2人とも私の使徒となって他の世界に行く気はありますか?」


そう2人に提案するのであった。

もしこんなのでも続き読みたいとか、良かったとかあれば評価などしていただけると励みになります。出来るだけ続けていきたいとは思っているのでよろしくお願い致します。

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