漫才:ツンデレのテンプレ
※R15は保険
二人「よろしくお願いしまーす」
ボケ「今から俺、ヒロインの属性モノマネをやるから当ててみろよ」
ツッコミ「いいぞ」
ボケ「か、勘違いしないでよね!?」
ツッコミ「ツンデレ」
ボケ「…………。か、勘違いしないでよね!? 私はツンデレなんかじゃないんだから!!」
ツッコミ「どっからどう考えてもツンデレだろ!? 潔く認めろや!」
ボケ「……なぜ分かった?」
ツッコミ「誰でも分かるわ! 『か、勘違いしないでよね!?』はツンデレ属性の代名詞的セリフだろっ!!」
ボケ「……次やるよ」
ツッコミ「ああ、もう少し難易度上げてくれ」
ボケ「か、勘違いしないでよね!? あ、アンタのことなんか、好きでもなんでもないんだから!!」
ツッコミ「またツンデレかよっ!? そして人の話を聞けや! 『か、勘違いしないでよね!?』を入れたら一発で分かるって言ってるだろ!?」
ボケ「…………」
ボケ「いい、私がアンタにあげた♡型手作りチョコレートは義理よ? 義理だからね? 本命チョコなんかじゃないんだからね!?」
ツッコミ「またまたツンデレかよっ!? 『か、勘違いしないでよね!』を抜いたのは評価してやるが、それでもツンデレだとすぐに分かったわ!」
ボケ「……なぜ分かった? 3連続正解をするとは、さては貴様――かなりのツンデレ好きだな?」
ツッコミ「お前ほどじゃねーわ! あと、お前の問題が簡単すぎるんだよ!」
ボケ「ならば、とっておきを披露してやろう……」
ツッコミ「もう聞かなくても当てられる気がするんだが……。まあいい、言ってみろ」
ボケ「ち、ちっぱい(貧乳)で悪かったわね! どうせアンタは巨乳が好きなんでしょう!?」
ツッコミ「…………」
ボケ「な、なによ!? 私が牛乳を毎日飲んでちゃ悪い!? べ、別に、巨乳好きのアンタのために飲んでるわけじゃないんだからね!」
ツッコミ「……………………」
ボケ「ふっ、どうだ分からないだろう? 俺のとっておきだからな(どや顔)」
ツッコミ「やっぱ全部ツンデレじゃねーかよっ!! お前こそ、どんだけツンデレ好きなんだよ!?」
ボケ「ば、馬鹿な……。なぜ分かった?(真顔)」
ツッコミ「ツンデレ=貧乳だからだよ!」
ボケ「てめぇ、それは偏見だぞ! ツンデレヒロインに対する冒涜だ!!」
ツッコミ「じゃあツンデレヒロインで、巨乳のキャラを言ってみろよ?」
ボケ「……ア○カ・ラン○レー」
ツッコミ「巨乳ではないな」
ボケ「……ル○ズ・フラン○ワーズ」
ツッコミ「ぺったんこだな」
ボケ「……涼宮ハ○ヒ」
ツッコミ「……賛否両論だな」
ボケ「……灼眼の○ャナ」
ツッコミ「ぺったんこだな」
ボケ「…………。(スマホでググっている)」
ツッコミ「……お前、それは卑怯だろ?」
ボケ「卑怯もくそもあるか! ツンデレキャラ=貧乳なんて偏見は、例えお天道様が許しても、この俺が許さねぇ!」
ツッコミ「いい回しは格好いいが、言ってることはしょうもねぇからな!?」
ボケ「俺からツンデレを取っちまったら――何も残らねーんだよ!!」
ツッコミ「いきなり文脈無視して何言ってんの!? それにツンデレ取ったって、色々と残るだろ!?」
ボケ「何も残らねーよ!!!!」
ツッコミ「残るだろ普通!!」
ボケ「俺の心と体は、純度100%のツンデレ成分で出来てるんだよ!」
ツッコミ「お前人間じゃねーだろ!」
ボケ「ツンデレと出会ったから、活字に出会った。俺の人生はな――ツンデレで始まってるんだよ!!」
ツッコミ「勝手に自分語りまで始めるな! もうウザいから、とっとと巨乳ツンデレキャラを見付けろ! いつまで掛かってんだ!」
ボケ「もう見つけてるよ!」
ツッコミ「だったらさっさと言えや! 寄り道なげーんだよ!」
ボケ「柏○星奈」
ツッコミ「うん、確かに巨乳でツンデレキャラだな」
ボケ「……俺は残酷な真実に目を背けていた」
ツッコミ「は? いきなりどうした?」
ボケ「ツンデレには……巨乳が少ない」
ツッコミ「だから自分が言っただろうが! ツンデレ=貧乳だと!」
ボケ「絶対ではなかっただろ!?」
ツッコミ「絶対ではないが、『ツンデレ』という属性を与えたら、高確率で『貧乳』も付いてくるんだよ!」
ボケ「知ってるわ! ツンデレ→素直になれない→子供っぽい→貧乳、の流れだろ!」
ツッコミ「分かってるなら素直に認めろや!」
ボケ「ああ、認めてやるよ! 俺はツンデレ貧乳キャラが大好きだと!」
ツッコミ「ツンデレ巨乳は?」
ボケ「もちろん大好きです!」
ツッコミ「どっちだよ!?」
ボケ「どっちもだよっ!!!!」
二人「ありがとうございましたー」
ツンデレ巨乳キャラの線引きが難しかった……。
他に有名なツンデレ巨乳キャラはいますかね?
ツンデレ好きの有志達よ、情報を求む!
『ツンデレ』の定義も難しい……。
ネットで検索すれば、ツンデレのルーツが出てくる。
初期の頃のツンデレと、最近のツンデレは意味合いが違うのだ。
とてもじゃないが、2000字という制限の中では、ツンデレの歴史に言及することは出来なかった……。精進しようと思う。
「か、勘違いしないでよね!?」
「作者はツンデレ好きなんかじゃないんだから!!」