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第45話 説明書 vol.9.0②



☆《三つ首の地龍(トライヘッドドラゴン)》☆

 かつてアルカナ王国の三人の聖騎士の内の一人であるアシュリー・ノーブルによった討伐された特殊個体。

 実際にはアシュリーはその時点では聖騎士職ではなく、先代の聖騎士と共に討伐におもむいた。

 結果として討伐を果たすも、アシュリーの心に大きな傷跡が残り、彼女の深層心理における恐怖の象徴的な存在となった。


☆《三つ首の液体龍(リクイドドラゴン)》☆

 人の心を覗き、人の恐怖を元に凶悪なモンスターを想像する《封印迷宮》によって創られたモンスター。

《封印迷宮》へと足を踏み入れた聖騎士アシュリーの根源的な恐怖心が元になっているが、時期的に長期間の雨期が重なり、洪水などの水害を憂慮した人々の恐怖心も加えられ、液体状のやっかいな化け物となった。 



☆《四つ首の液体龍(リクイドドラゴン)》☆

 ただでさえやっかいな三つ首龍が四つ首龍となった姿。

 超強い。特に四つ首のそれぞれから放たれる光線を合わせたものは激ヤバ。プルミーさんの召喚した防御壁ニ枚を完全に破壊し、それでも残った勢いで後方にいる部隊メンバーのほとんどを消滅させた。



☆《龍の怒り(ドラゴンズドグマ)》☆

三つ首の液体龍(リクイドドラゴン)》の吐き出す光線の名前。ゲロビとも言う。


☆ゲロビ☆

 ゲロビームのこと。口から吐き出す光線やレーザー全般を指してこう呼ぶ。


☆《安寧の大地(アースインパクト)》☆

 規格外の土魔法によって創られた土を固めて創られた巨大な円錐。プルミーはこいつを凌ぐのに人造魔剣を一本使い潰した。


☆「やったか」☆

三つ首の液体龍(リクイドドラゴン)》戦で美しいまでに「やったか」が咲き乱れた。なお、当然やれていなかった模様。


☆お米様抱っこ☆

 俵を担ぐ要領で女性を運ぶ際に用いる呼び名。


☆戸愚○弟☆

☆○愚呂兄☆

 ドラマ化するとか聞いたけどどうなのか……。


☆アノン☆

 有能有能アンド有能。

 記憶力、知識、知恵、はもちろん、作中で少しだけ触れられたが実際の戦闘力も相当ある。

 イチローに自分の理想像を重ねている。

 人づてに「イチローがアノンを頼りにしている」と聞き顔がにやけるのを抑えられずだらしなく笑っていた。

 

☆オルフェリア・ヴェリテ☆

 今回は大車輪の大活躍だった。

 気が付けばイチローの弟子二号の座に収まった。

 しかし、彼女が弟子だからと、師に対して謙虚に振る舞うかというと……(《剣凪(ソードダンス)》のお話参照)

 

☆《双剣陰陽》☆

 詳細不明。


☆《聖騎士の屑(パラディンズダスト)》☆

 イチローが付けたチームの名前。

 メンバーは、イチロー、プルミー、オルフェリア、アンジェリカ。みんな「うわー」「ダサいよねー」「ちょっなにそれー」的な雰囲気を醸していたが、実はプルミーだけは結構気に入っていた。

 イチローくんと一緒のチームだなんて……。



☆《蘇生の宝珠》☆

 センセイの予想通り、危険な代物であった。

 四つの死と、死への絶望を喰らうことで、本当の姿を現す。



☆《死を阿る死(デッドリリースデッド)》☆

 四回の使用回数を使い切った《蘇生の宝珠》から解放されるはずだった化け物。その正体は、破壊の限りを尽くし、それだけに飽き足らず、周囲に圧死水死焼死轢死窒息死失血死毒死中毒死病死餓死などといったありとあらゆる死をもたらす漆黒の多腕を持つ狼のような黒い獣である。

 なお、《封印迷宮》に喰われたため顕現を果たせず、また喰らい主である《遍く生を厭う者(アイニカ)》の消滅に伴い、こちらも消滅した。



☆《遍く生を厭う者(アイニカ)》☆

 イチローがこれまでに攻略した七つの《新造最難関迷宮》のボスとは格が違うレベルのモンスター。

 ミカ、アンジェリカ、エリスの三人を一蹴した式符セナの弱点を見抜きすぐさま対処してみせる知恵と、山田戦の最後には兵糧攻めを選ぶ姑息さや臆病さを持つ。


 ヤマダがこいつに破れた場合、セナとセンセイが仇を取っていたことは確実であるものの、とある事情からこの世界が滅びていた可能性が高い。


 またアイニカという名前は、こいつの魂に刻まれし言葉───「All I Need Is Kill All of you.(お前達人類を皆殺しにすることこそが私の使命)」の頭文字を取ったものから得た。


 途中でツギハギになってパワーアップを果たすも、ヤケクソ気味になったヤマダから、とある格ゲーの超必殺や、天蓮華、キン肉ドライバーなんかをなすすべなく叩き込まれ戦意を失いかけた模様。そういう点から見ても、臆病者の小物であった。












☆聖剣☆

 その名を《護剣リファイア》という。

 かつての勇者によって創られ、誰かを護る剣であるという意味とAmplify(増幅器)という単語を元に名付けられた。



 無機物たる聖剣に感情など存在するわけがない。

 そもそも聖剣は知能と思考を宿して創られた《知的武具インテリジェンスウェポン》ではないのだ。それにも関わらず、聖剣が遣い手を気に入る、などという不思議なことがあるわけがない。


 普通ならそう考えてもおかしくないだろう。けれど、ここは異世界であり、魔法もスキルもあるし、不思議なことはいくらでも存在する。


 いや、別に異世界でなくてもよい、日本における現代社会でも、付喪神なる言い伝えがあるではないか。


 愛情を持って長らく使用したモノには心が宿り、それは一種の神にも似た超常の存在存在へと至る───というのが付喪神の言い伝えであった。


 などと、いくら議論を交わした所で、これら全ては想像に過ぎない。それでも、確実なことはある。


 聖剣───《護剣リファイア》が聖騎士の次の遣い手たるエリスを常に護っていたこと。


 聖騎士の呼び掛けに応じて、《業無し(ノースキル)》の凶刃からエリスを救ったこと。


 そして、エリスの心からの叫びに従い、彼女の魂を救済したこと。


 こうした出来事は全て事実である。








最後まで読んで頂きましてありがとうございます。

『おもしろい!』『続きが読みたい』『更新早く』

と思った方は、よろしければブックマークや『☆☆☆☆☆』から評価で応援していただけたら幸いです。

みなさまの応援があればこそ続けることができております。

誤字報告毎回本当にありがとうございます!


ここもいつか加筆すると思いますが本編にはほとんど関係はありませんので問題なしでありんす

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― 新着の感想 ―
[良い点] 山田めちゃめちゃモテてる。うらやま。
[気になる点] 続き [一言] 毎日「更新されてないかなぁ」って確認するのが日課です。 楽しみにしてます。
[一言] デッドリリースデッド、こっちの方が明らかにアイニカよりも危険でしたね。そう見ると封印迷宮のファインプレーだったのか…蘇生の宝珠で必要な分の命を救い副作用の獣はアイニカごとさようなら。危ないと…
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