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この世界がいずれ滅ぶことを、俺だけが知っている  作者: 灰島シゲル
7章

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見えない力

「誰だ」


 アーサーは警戒しながら包丁を構えた。こんな状況で冷静な人間など、信用できるはずがない。


「一条明といいます」


 しかし、それでも男は――明は冷静に戦斧を下ろし、両手を軽く広げて敵意がないことを示した。


「あなたがアーサー・N・ハイドさん、そしてオリヴィアさんですね」


「なぜ私たちの名を知っている」


「説明している時間はありません。娘さん――エマさんを助けたいなら、俺の話を聞いてください」


 エマの名を聞いて、オリヴィアが前に出た。


「エマを知っているの!? どこにいるか分かるの!?」


「屋上です。キラービーという巨大な蜂の巣に囚われています。まだ生きているはずですが、このまま正面から突入すれば――」


 明は廃ビルを見上げた。その表情が厳しくなる。


「キラービーの巣には、少なくとも数十体、おそらく百体以上が群れています。女王蜂もいるでしょう。正面から行けば、階段を上っている途中で蜂の大群に呑まれます」


「百体……」


 オリヴィアの顔が青ざめた。


「じゃあ、エマは……」

「まだ間に合います」


 明は断言した。


「キラービーは獲物を巣に持ち帰った後、すぐには殺しません。女王の餌として生かしておく習性があります。ただし、時間との勝負です」


 明の言葉にアーサーは拳を握りしめた。百体の化物を相手に、包丁二本でどう戦えというのか。


「どうすれば」


「俺が手助けします」


 明は亜空間から何かを取り出し始めた。その光景に、アーサーとオリヴィアは息を呑んだ。


 何もない空間から、黒い渦のようなものが現れ、そこから枯れた植物片や鉄パイプが出てくる。


「これは……」

「後で説明します」


 明は手際よく作業を始めた。枯れたカニバルプラントの残骸を鉄パイプに巻き付け、即席の松明を二本作り上げる。


「カニバルプラントは枯れても油分を含んでいて、よく燃えます。キラービーは火と、この植物の燃える匂いを本能的に恐れる」


 明は完成した松明をアーサーに差し出した。


「裏の非常階段から屋上へ。巣には警戒要員が残っているはずですが、この火があれば対処できます」


「君はどうするんだ」


「俺は巣のキラービーを建物の反対側に誘導します」


 明は亜空間からガラス瓶を取り出した。中身はどろりとした液体で満ちている。


「これは、あいつらの好物であるカニバルプラントの樹液です。これを使えばキラービーが寄ってきます」


 アーサーは明の目を見つめた。本気で、百体もの化物を一人で引きつけるつもりのようだ。その眼には強い覚悟の光が宿っていた。


「君は……死ぬつもりなのか?」


「死にません」


 男の声には、奇妙な確信があった。


「俺には、まだやるべきことがあります」


 その時、屋上から悲鳴が聞こえた。エマの声だ。


「エマ!!」


 生きていることが分かり、オリヴィアの顔が明るくなる。けれど、それも束の間のことだ。すぐにその表情は硬くなった。


「アーサー、時間がないわ! 今は彼の言葉を信じましょう!」


 アーサーはオリヴィアの言葉に頷いた。


「そうだな。一条くん……と言ったか。すまない、私たちに力を貸してくれ」


「もちろんです」


 明は小さく頷いた。


「一分後に、俺が動きます。建物の東側で派手に暴れますから、その音を合図に西側の非常階段から屋上へ」


 明はそう言うと、カニバルプラントの樹液が入った瓶を手に、建物の東側へと走っていった。


 アーサーとオリヴィアは、建物の西側へと回り込んだ。錆びついた非常階段が、屋上まで続いている。



 ちょうど一分後――


 ドガァン!



 東側から、建物を壊す大きな音が聞こえた。振動は建物全体に響き、危険を察した屋上から無数の羽音が聞こえてくる。


 ついで、ガラスが割れる音と、腐った果実のような甘い匂いがあたりに広がった。


「ギギギギギギ!」


 数十、いや百を超えるキラービーの鳴き声が、夜空に響き渡った。東側の窓という窓から、黒い影が次々と飛び出していく。


「今だ」


 アーサーは松明に火を点け、妻と共に階段を駆け上がった。


 三階を過ぎたあたりで、上から羽音が聞こえた。警戒役のキラービーが降りてくる。


「下がって」


 アーサーは松明を掲げた。炎を見たキラービーが一瞬怯む。その隙に、オリヴィアが手にしていた包丁を投げた。見事に蜂の複眼に突き刺さる。


「オリヴィア!?」


「昔、ダーツが得意だったの」


 オリヴィアが小さく笑った。

 アーサーは妻の意外な一面に小さく息を吐いた。


「知らなかったよ。今度、私にも教えてくれ」


「ええ、いいわよ。その時はエマにも教えようかしら」


「きっと喜ぶさ」


 アーサーは妻に笑いかけて、再び階段を駆け上り始めた。

 だが、その足がすぐに止まる。背後から続く足音が聞こえなかったからだ。


「オリヴィア?」


 アーサーは、階段の途中で立ち止まったオリヴィアの名を呼んだ。


 何もない宙を見つめながら呆然としていたオリヴィアが、ハッとした顔でアーサーを見つめた。



「……ねえ、アーサー。これって何かしら」


「これ?」


 アーサーはオリヴィアが指さした場所を見つめた。だが、そこには何もない。彼女が指さした場所には、深い闇が広がる夜空があるばかりだ。


「いったい何のことだ?」


「まさか、見えてないの?」


「見える?」


 アーサーはオリヴィアの言葉に首を傾げて、再び彼女の指先を見つめた。けれど、何度見てもそこには何もない空間が広がるばかりだ。


 アーサーは小さくため息を吐き出した。


「すまない、オリヴィア。私には君が何を言いたいのか、さっぱりだ」


「……ごめんなさい、なんでもないわ。」


 アーサーの言葉に、オリヴィアは瞳を落とした。


 二人は再び階段を上り続けた。四階、五階、六階――そして七階。


 ようやく到達した屋上への扉を蹴破ると、想像を絶する光景が広がっていた。


 巣は、屋上全体を覆い尽くすほど巨大だった。六角形の部屋が無数に連なり、その一つ一つが人間の頭ほどの大きさがある。壁面には幼虫が蠢き、粘液があちこちから垂れていた。


 その巣の中央部に――


「エマ!」


 娘が粘液で巣に貼り付けられていた。周囲には他にも数人、同じように囚われている人々がいたが、動いているのはエマだけだった。


「パパ! ママ!」


 エマが泣きながら手を伸ばした。その手を掴もうと動き出そうとした足が、ピタリと止まる。


 巣の周囲にはまだ、キラービーが十体以上残っていた。東側の騒ぎに釣られなかった個体たちだ。女王を守る精鋭たちなのか、その身体は他のキラービーと比べても一回りほど大きかった。


「くそっ! 思ったより多いッ」


 アーサーは唸り声をあげた。


 キラービーたちが一斉に羽音を上げ、二人を包囲するように散開し始める。


「オリヴィア、背中合わせに」


 二人は背中を合わせ、松明を構えた。しかし、相手の数が多すぎる。


 一体が正面から突進してきた。アーサーは松明で牽制し、ギリギリで横に飛んで回避する。毒針が空を切り、コンクリートの床に突き刺さった。針が抜ける音と共に、床が溶けていく。


「なんて毒だ……」


 最悪の状況を想像して、ゾッとする。


 アーサーは恐怖を噛み潰すように歯を食いしばると、再び強く松明を握りしめた。


 側面から別の個体が襲ってきたのは、次の瞬間だった。


 アーサーは松明を振り回して距離を取るが、後退した先にも別のキラービーが待ち構えていた。


「くそっ!」


 完全に包囲されていた。


 三体のキラービーが同時にアーサーへ襲いかかる。彼は必死に松明を振るが、三方向からの同時攻撃は避けきれない。


 毒針が、アーサーの胸元に迫る――

 その瞬間だった。


 オリヴィアの瞳が、一瞬青白く光った。


「やめてええええ!」


 彼女が両手を前に突き出した瞬間、信じられないことが起きた。目の前の空気が、まるで見えない壁のように圧縮され始めたのだ。


 そして次の瞬間には、その圧縮された空気が爆発的に解放され、キラービーを吹き飛ばした。


「え……?」


 呆けた声がオリヴィアの口から漏れる。


「今、私……何を……」


 自分でも何が何だか分からない。

 そう言いたそうな顔で、オリヴィアは自らの両手を茫然と見つめる。


「オリヴィア、後ろ!」


 アーサーの叫びで我に返った。さらに五体のキラービーが迫っている。


 オリヴィアは反射的に、また手を突き出した。今度は意識的に、先ほどの感覚を再現しようとする。


「圧縮……?」


 彼女が呟いた瞬間、再び空気が歪んだ。五体のキラービーの周囲の空間が、ぎゅっと縮まる。


 そして――


 ブシュッ!


 五体が同時に圧壊した。


「いったい何が……? オリヴィア、君はいったいどんな魔法を使ったんだ」


 アーサーが驚愕してオリヴィアを見た。


「分からない、分からないけど」


 オリヴィアは震える手を見つめた。しかし、エマの泣き声でハッと顔を上げる。


「エマを助けなきゃ」


 残りのキラービーたちが、仲間の異常な死に方に動揺している隙に、二人は巣の中央へと走った。


「エマ、今助ける!」


 二人はエマを包む粘液を必死に引き剥がし始めた。粘液は思った以上に強力で、なかなか剥がれない。


 二体のキラービーがアーサーに襲いかかってきた。必死で松明を振り回すが、蜂たちは離れようとしない。周囲で旋回する蜂たちの毒針が、再びアーサーの胸元へと狙いを定めた。


「『圧縮』!」


 今度は、しかと自分の意思を込めて呟いた言葉が隣から聞こえた。見れば、オリヴィアが両手を突き出している。空間が歪んで、蜂たちが圧壊された。


「今よ、アーサー! 蜂たちは私がなんとかするから、その隙にエマをお願い!!」


「分かった!!」


 頼りになる妻の言葉に、アーサーは小さく笑って、再び粘液と対峙した。


「『圧縮』、『圧縮』、『圧縮』……ッ!」


 オリヴィアが力を発動し、必死に周囲の蜂たちを潰していく。背後で響く圧壊の音を聞きながら、アーサーは必死でエマを包む粘液を引き剥がし続けた。


 ようやく、エマの身体の半分が開放された。残りは下半身を包む粘液だけ。エマのすすり泣く声を聞きながら、アーサーは残りの粘液に手を掛ける。


「あっ……しゅくッ! ゲホッ、ゲホッ」


 その時、アーサーの背後でオリヴィアが激しく咳き込んだ。


 慌てて振り返ると、地面にぽたぽたと赤い点が出来ていた。それが誰の血であるかなんて、すぐに分かった。


「オリヴィアッ!!」

「だい……じょうぶ、よ」


 喉が潰れたような声で、オリヴィアが笑った。


「この力……あまり、連続して使えないみたい。続けて使うと威力も落ちるし、喉も潰れるわ。あまり……無理は出来ないのかも」


 口元の血を拭いながら、冷静に、オリヴィアは自らに与えられた力を分析した。そのうえで、アーサーとエマを安心させるように、いつもの穏やかな笑みを浮かべて、前を向いた。


「でも……私は、大丈夫よ。だからアーサー、早くエマをお願い」

「――…ッ! ああッ!!」


 アーサーは奥歯を噛みしめて、粘液と向き直った。

 彼女の覚悟が分かったからこそ、一秒でも早く、娘を助け出さねばならなかった。


「パパ、早く……他の蜂が戻ってくる……」


 アーサーの背後を見ていたエマが、震え声で警告する。振り返ると、確かに。東の空に無数の黒い点が見え始めていた。


 先に到達した数匹のキラービーに向けて、オリヴィアが必死に力を発動し続けるが、それもすでに限界だ。


(万事休すか……!)


 絶望が重たく胸の内側に広がり、アーサーは唇を噛みしめた。




 青白い光が夜空を切り裂いたのは、その時だった。




「『魔力撃マナブラスト』!」




 追いかけてきた蜂の群れが、一斉に薙ぎ払われた。両断された蜂たちが命を落とし、墜落していく。


 つづけて、建物を破壊する音とともに激しい戦闘音が階下から響いてくる。


 (……そうだ。ここで戦っているのは私たちだけじゃない!)


 アーサーは挫けかけた自らの心に、喝を入れた。


 (あの男も、いまだ諦めずに百体もの蜂たちを相手に戦い続けているんだ! あの青年は見ず知らずの私たちのために戦ってくれているのに……それなのに、どうして……どうして私が先に諦めることが出来る!!)


「くそっ! くそっ、くそぉおおッ!」


 今この場で、何も出来ない自分がもどかしい。


 大事な妻を、愛する娘を守ることが出来ない自分が、どこまでも憎い。


 アーサーは力のない自分自身を呪いながら、髪を振り乱し必死の形相で粘液を引き剥がす。


 そして―――


「よしっ!」


 エマを包むすべての粘液を剥がし終えた。自由になったエマがアーサーの胸へと飛び込んでくる。


「パパ!」


「エマ!」


 アーサーは目の前の娘を全力で抱きしめた。エマが、アーサーの胸に顔をうずめながら呟く。


「怖かった……誕生日なのに……最悪の誕生日になっちゃった……」


「違うよ、エマ」


 アーサーは娘を抱き上げた。


「家族みんなで生き残れた。最高の誕生日だ」


「……うん」


「さあ、早く帰ろう。この場から逃げないと」


 アーサーは呟き、背後を振り返った。


「オリヴィア、エマは無事だよ。君のおかげだ」


 アーサーは、愛する妻に笑いかけた。

 その笑みが、固まった。


「―――…オリヴィア?」


 オリヴィアの身体がふらりと揺れて、地面に倒れた。慌てて駆け寄ると、息が浅い。顔色は血の気が引いたように白く、全身には大量の汗をかいていた。


「オリヴィア!!」


「……良かった。エマを助けられたのね」


 薄く瞳をあけて、オリヴィアが掠れた声で言った。


「ママ!」


 エマがオリヴィアに駆け寄った。オリヴィアはエマの顔に手を伸ばすと、そっと撫でる。


「エマ……怪我はない?」


「うん、大丈夫だよ」


「よかった……。私はちょっと疲れちゃったわ」


「ホント? 少し休めば元気になる?」


「ええ、本当よ」


 オリヴィアは小さく笑った。その優しい眼差しが、アーサーへと向けられる。


「アーサー。エマをお願い」


「何を言ってるんだ! 君はどうする!!」


「私はここで休んでいくわ」


「オリヴィア!!」


「ほら、早くして。でないと、また蜂たちが来ちゃう―――…」


 オリヴィアの言葉が途切れた。巣の奥から地響きのような振動が伝わってきたからだ。


 ズン……ズン……


 巣の中央部が盛り上がり、六角形の壁が内側から押し破られる。そして、そこから現れたのは――


「なんだ、あれは……」


 アーサーが息を呑んだ。


 通常のキラービーの五倍はある巨体。黄金色に輝く外殻に、王冠のような突起が頭部に並んでいる。複眼は赤く光り、腹部から伸びる毒針は槍のように太い。


 クイーンビー――この巣の主、キラービーたちの女王蜂だった。


「ギィィィィィ!」


 甲高い鳴き声が屋上を震わせた。群れの大半を失った怒りか、それとも巣を荒らされた憤怒か。クイーンビーの複眼が、倒れているオリヴィアと、その家族を捉えた。


「まずい」


 アーサーは松明を探したが、先ほどの戦闘で失っていた。武器は何もない。


 クイーンビーがゆっくりと前進してくる。その巨体が動くたびに、屋上の床が軋んだ。


「エマ、私の後ろに」


 アーサーはエマを背後に庇い、素手で構えた。勝ち目などないことは分かっている。それでも――


「パパ……」


「大丈夫だ。パパが守る」


 クイーンビーが翅を震わせた。次の瞬間、信じられない速度で突進してくる。巨大な毒針が、まっすぐエマを貫こうとする――――その瞬間。


「させるかよ」


 階段から誰かが飛び出してきた。


 ガキィン!


 金属音が響いた。毒針が戦斧によって受け止められた音だった。


「よかった。間に合ったようですね」


 戦斧を握りしめた男が小さく笑う。左腕は完全に使い物にならず、服は至る所が裂け、全身から血が流れている。それでも、男は右手一本で巨大な戦斧を操り、巨大な女王蜂の攻撃を完全に防いでいた。


「お待たせしました。ここから反撃しましょう」


 男が――一条明がニヤリと笑う。

 そして明は、戦斧を振るってクイーンビーを押し返した。

 ――――――――――――――――――

 食人植物の樹液

 ・カニバルプラントと呼ばれるモンスターの樹液。おそらく蜜。昆虫型モンスターの好物であり、使えば昆虫型モンスターをおびき寄せることが出来る。ただし、使い過ぎは厳禁。余計なものまでおびき寄せることになる


 ・分類:魔物素材

 ・魔素含有量:0.3~0.5%

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 圧縮

 ・パッシブスキル

 ・スキル所有者の筋力値×1000%のダメージを対象に与える。スキルを連続して使用した場合、対象に与えるダメージは50%ずつ減衰する。

 ・また、このスキルが発動するたびに、スキル所有者には継続的な肉体ダメージが発生する。


 ・取得条件:スキル適正のある者がはじめて魔物と戦い、ダメージを与える

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