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この世界がいずれ滅ぶことを、俺だけが知っている  作者: 灰島シゲル
第一章 すべてのはじまり

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取得できるスキル



 ――――――――――――――――――

 ・身体強化Lv1 ―― 取得にはポイントを3つ消費します

 ・解析Lv1 ―― 取得にはポイントを3つ消費します

 ・鑑定Lv1 ―― 取得にはポイントを3つ消費します

 ――――――――――――――――――



(……んん? 思っていたよりも少ないな)


 それが、明の思い浮かべた正直な感想だった。



(取得できるスキルは、身体強化と、解析と鑑定、か……。解析と鑑定は何が違うんだ?)



 大まかな意味では、どちらも同じもののように思える。



(んー……。ゲームとかだと、『解析』は相手の情報を詳しく見る時に使ったりするスキルだよな。これも同じようなものか? 『鑑定』は、ネット小説とかだと結構幅広く使えてるイメージだけど……。っていうかこれ、スキルの詳細は見れないのか? 確か、前はスキルの文字に触れたら詳細画面のようなものが出てきたはずだけど)


 明は、試しに『解析』というスキルに手を伸ばしてみた。




 ――――――――――――――――――

 解析Lv1

 ・アクティブスキル

 ・生物に対してのみ有効。生物の詳しい情報を視覚化することが出来る。視覚化出来る情報は、スキルLvに依存する。


 解析Lv1を取得しますか?  Y/N

 ――――――――――――――――――




「良かった。ちゃんと出たな」


 下手をすればそのまま確定されていた危険もあっただけに、明は思わず息を吐いた。

 それから、すぐに気持ちを改めて明は画面の文字に目を向ける。


(……なるほどな。解析は、生き物だけに使えるスキルか。視覚化出来る情報がレベルに依存するってことは、今のレベルだとあまり使えないのか?)


 明は選択の『N』を押してスキルの詳細を閉じる。

 再び戻った先ほどの画面で、今度は『鑑定』を押してスキルの詳細を表示させた。




 ――――――――――――――――――

 鑑定Lv1

 ・アクティブスキル

 ・生物以外に対してのみ有効。生物以外に関する詳しい情報を視覚化することが出来る。視覚化出来る情報は、スキルLvに依存する。


 鑑定Lv1を取得しますか?  Y/N

 ――――――――――――――――――




「生物以外か」


 つまり鑑定スキルは、水や空気、鉱物といった無機物に対してのみ使えるスキルということだ。


(……となると、現状で使えそうなのは『解析』のほうかな)


 水を調べることが出来れば飲み水に適しているのかどうかわかりそうだが、明にはコンビニや深夜営業の店舗を回って買い占めた水がたんまりとある。空気にしたってそうだ。これから先、誰かが毒ガスでも使わない限りは、ここにある空気が大丈夫かなんて調べようとは思わないだろう。


「鉱物とか、調べる機会もそうそうないだろうしな」


 言いながら明は、身体強化はどんなスキルなんだろうと、詳細を表示させた。




 ――――――――――――――――――

 身体強化Lv1

 ・パッシブスキル

 ・筋力、耐久、速度が強化される。強化の値はレベルに依存する。


 身体強化Lv1を取得しますか?  Y/N

 ――――――――――――――――――




「こっちは純粋に、基礎ステータスが強くなるスキルか」


 単純だが、強力だ。

 耐久が上がればそれだけ死にくくなるということだし、筋力値が上がれば今まで以上にゴブリンを殺すのは楽になるのかもしれない。速度が上がれば、攻撃を行うのも攻撃を避けるのも楽になるだろう。ゴブリン以外のモンスターも出てきていることを考えれば、身を守るためにも基礎ステータスの上昇は必須とも言える。


(……でも、強化される値はレベル依存って書いてるし、Lv1でどのくらい強化されるのかが分からないのが怖いな)


 スキルの内容は魅力的だ。

 しかし、魅力的だからこそ、これで強化される値が期待外れのものだったらどうしようと、明は悩んでいた。


(もし、このスキルを取得して、身体強化Lv1で強化されるステータス値がそれぞれ+1だったら、マジで意味ないしなぁ……)


 だったら、解析あたりのスキルを取得しておいたほうがまだマシというものだ。


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