彼女たちのステータス
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七瀬 奈緒 27歳 女 Lv101
体力:103
筋力:144
耐久:142
速度:143
魔力:200
幸運:103
ポイント:8
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個体情報
・現界の人族。
・体内魔素率:0%
・体内における魔素結晶なし。
・体外における魔素結晶なし。
・身体状況:正常
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所持スキル
・不滅の聖火
・身体強化Lv2
・索敵Lv1
・解体Lv1
・魔力回路Lv2
・魔力回復Lv1
・魔力操作Lv1
・精神強化Lv1
・自動再生Lv2
・初級魔法Lv4
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まず、最初に目を向けたのは奈緒だった。
ここ数日の間で多くのボスを倒してきたからか、奈緒のレベルはついに大台である100を越えている。後に並ぶステータス値も、その全ての数値が三桁台だ。レベルアップによって獲得したポイントは、ステータスではなく新規のスキル獲得へと割り振っているようで、奈緒のスキル画面には僅かな変化が出ていた。
(初級魔法のスキルレベルアップと、精神強化にポイントを割り振ってる感じだな。解体スキルが必要ないみたいだけど、そのスキルに関しては俺が後々『スキルリセット』をかける約束してるし……。『解体』スキルをリセットすれば、奈緒さんのポイントは13になる。使い道は決まってるのかな?)
多分だけど、初級魔法のスキルレベルでも上げそうな気がする。もしくは、魔力回路のスキルレベルを上げるためにポイントを溜め込むかのどちらかだろう。
そんなことを考えて、明は奈緒のステータス画面を消した。
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柏葉 薫 24歳 女 Lv86
体力:75
筋力:117
耐久:114
速度:123
魔力:20【50】
幸運:75
ポイント:3
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個体情報
・現界の人族。
・体内魔素率:0%
・体内における魔素結晶なし。
・体外における魔素結晶なし。
・身体状況:正常
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所持スキル
・人形師
・身体強化Lv2
・解体Lv3(MAX)
・武器製作Lv3(MAX)
・防具製作Lv2
・調合Lv1
・魔力回路Lv1
・投擲Lv1
・隠密Lv1
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次に『解析』を向けたのは柏葉だった。
以前確認した時と比べると、柏葉のレベルは30以上も上昇している。奈緒と比べると10以上もレベルの上がり幅に差があるような状況だが、それは元々、柏葉のレベルが少なかったからだろう。
(柏葉さんは、奈緒さんに比べて変化が大きい。シナリオのクリアで得た大量のポイントと、レベルアップで獲得していくポイントで自分のスタイルを見つけたみたいだ)
柏葉のスキル構成は、奈緒のように後方で支援タイプのものだが、先の戦闘でも見せたように前に出て戦うことが多い。とはいえ、柏葉自身も自分のスキル構成では前に出て戦い続けることが難しいことが分かっているようで、モンスターとの戦闘になれば奈緒と明の中間――つまりは中衛の位置で武器を振るうことが多かった。
その戦闘スタイルもまさに独特で、四人の中で唯一、『隠密』という魔力消費の大きいスキルを取得している。
(『隠密』で隠れてる間に『武器製作』で〝猛毒針〟なんかの武器を創り、それを『投擲』するってのが、ここ最近の柏葉さんの戦闘方法だな)
『武器製作』のために必要な素材は、柏葉が背負うリュックに詰め込まれている。リュックに詰め込める素材の数、種類が限られているために、消費した素材はまた新たに手に入れなければならないが、それでも、自分のスキル構成を活かした彼女らしい戦い方だろう。
(気になることと言えば、『隠密』を取得してるわりに魔力値が少ないことか)
『隠密』のスキル発動に必要な魔力消費は10だ。柏葉の今の魔力では、そう何度も『隠密』を発動させることは出来ない。
(まあ、柏葉さんの場合、シナリオ中は『魔力回路』を取得する余裕も無かったし仕方ないんだけど……。そのあたりはポイントを使って補っていくしかないな)
それを、柏葉本人も分かっているようだ。
表示された『解析』画面を見るに、柏葉はいくつかのポイントを魔力値へと割り振られていた。
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花柳 彩夏 17歳 女 Lv91
体力:93
筋力:122
耐久:122
速度:122
魔力:49【83】
幸運:92
ポイント:6
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個体情報
・現界の人族。
・体内魔素率:0%
・体内における魔素結晶なし。
・体外における魔素結晶なし。
・身体状況:正常
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スキル
・神聖術
・身体強化Lv2
・索敵Lv1
・解体Lv1
・魔力回路Lv1
・魔力回復Lv1
・魔力操作Lv1
・魔力撃Lv1
・短剣術Lv1
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そして最後に、明は彩夏へと目を向ける。
彩夏もまた、明と行動を共にするようになってから柏葉と同じく大きくレベルを上げている。柏葉と比べてレベルに差が出ているのは、彼女が明と同じく〝クエストシステム〟の恩恵を受けているからだ。
さらに言えば、彼女は柏葉よりもさらに前へと飛び出してくる頻度が多い。必然的に、モンスターとの戦闘経験も柏葉と比べて多くなる。すると、その分多くの経験値を獲得する機会に恵まれて、明を除く三人の中では一番の成長を遂げていた。
(花柳の戦闘中の立ち位置はだいたい、俺と柏葉さんの中間。前衛と中衛の間ぐらいだな。……ヒーラーのような固有スキルを持ってるくせに、コイツは血の気が多いんだよなぁ。さすがに俺よりも前に出ることはそうそうないけど、奈緒さん達の中では一番、モンスターと戦う機会が多い)
ギガント戦で、明の使っていた『魔力撃』を獲得したのだってそうだ。
「より多くのモンスターを倒せるようになりたい」と言った彼女は、そのスキルの取得方法を明へと聞くと、獲得したポイントのほとんどをそのスキルの取得のために消費していた。
そんな彩夏の固有スキル――『神聖術』も、彼女自身のレベルが上がるにつれて、多くのスキルが使えるようになっている。
これまでは、『回復』や『聖楯』、『沈黙』の三種類しか使えなかったようだが、ギガントを倒してからは『解毒』『開錠』『清潔』『解呪』『光雨』と、かなり有用なスキルを使えるようになっていた。
(奈緒さんや柏葉さんみたいな、シナリオで獲得する固有スキルとは毛色が違うのは、花柳が俺と同じく、最初から固有スキルを与えられているからだろうな)
と、明が彩夏の固有スキルのことを考えていたその時だ。
「一条?」
奈緒に名前を呼ばれた。
そう言えば野営に関する話の途中だった、と逸れていた思考を元に戻すと、明は奈緒の言葉に頷きを返す。
「ええ、俺もそれでいいと思いますよ」
「よし。それじゃあ、日が暮れないうちに準備が出来るよう移動しよう」
奈緒の言葉へと明たちはそれぞれ返事をする。
それから、柏葉の解体が終わると同時に荷物を纏めると、明たちは踵を返して来た道を戻り始めた。
明のステータスは次回




