花に降り注ぐ
放尿、おもらしメインのお話です。
深い深い森の奥。じめじめとした独特の空気に包まれたその場所を一人の青年が歩いている。青年は大きな剣を背負っており、歩く度にそれが音を立てている。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
ポタポタと顔を流れる汗を掌で拭いながら、青年はズボンのポケットから小さく折り畳まれたぼろぼろの紙を取り出し広げる。そこには大きな花の絵が描かれており、『蔓2万、花弁5万』と太い字で乱暴に書かれていた。
「一体どこにあるんだよ?」
その時、彼の体が小さく震える。
「うぅ・・・・・・」
青年は紙を畳んでしまうと周囲を見渡した。そして、誰もいないことを確認すると、股間をそっと手で押さえた。
(ションベンしたい・・・・・・)
暑いからと水を飲み過ぎてしまったようで、青年は少し前から催してしまっていた。
しかし、紙に描かれた花を探すことを優先してしまったために未だに体の中に溜め込んだままなのだ。先程から尿意の波に耐える為こうして何度も立ち止まってしまっているためなかなか前に進めないでいた。
(やっぱり出すしかないのか?)
これ以上の我慢は危険だということも彼は分かっている。
しかし、それ以上にここで放尿するということがどれだけ危険なのかも彼は知っていた。
ここは魔物が住む森。魔物の中には人間を好んで食料にするものもいる。もし、放尿している最中に遭遇してしまったら手の出しようがない。
(でも、もう・・・・・・)
溜め込んでしまったものは早く出せと言わんばかりに中で暴れ回りそれが痛みとなって青年を襲う。このままでは花を見つけるどころか、先に進むのも難しくなってくる。
(さっさと出して、先に進もう)
青年は誰もいないことを確認して、ズボンの前を寛げる。そして自分の物を取り出すと、地面に向かって放尿を始めた。
「うぅ・・・・・・」
長い間我慢していたせいか、いつもより勢いがない。
(早く終われ!)
その時、彼の足に何かが絡み付いた。
「えっ!?」
そのまま体が宙に浮かぶ。
「なっ!?」
彼の足を捕らえたのは太い蔓だった。蔓はあっという間に青年の体を這うように縛り上げ自由を奪う。
「しまった・・・・・・!」
彼の目に飛び込んできたのは大きな花。まさしくあの紙に描かれていたものそのままだった。違う所を挙げるとするならば、それは彼の何倍もの大きさをしていたことだろう。
「うぅ・・・・・・!」
蔓が体を締め付ける。
(ションベンが、まだ・・・・・・)
先程蔓に捕らわれた驚きで放尿は止まってしまい、彼は全てを出せないままでものも出したままの状態になってしまっていた。おまけに中途半端に尿を出してしまったせいで余計に出したい欲求が高まってしまっている。
(こんな時に・・・・・・)
体が小刻みに震えている。
(ションベン!ションベン出したい・・・・・・!)
蔓が腹の辺りに絡み付く。
そして強く、強く締め付ける。
「あぁっ!」
彼のものからぷしゅっと尿が飛び出す。最初はチョロチョロと出ていたものの、だんだんと勢いを増していき、ばしゃばしゃと花に降り注いだ。
「あっ、あぁっ・・・・・・」
赤く染まった青年の顔は放尿の快感で緩んでしまっている。開いたままになっている口の端からは涎が流れ、顎を伝わって落ちていく。
(止まらない・・・・・・!)
今度は切れ長の瞳から涙が零れ落ちる。
(こんなの、漏らしたのと一緒だ・・・・・・!)
結局溜まったものが無くなるまで彼は尿を花に浴びせることになるのだった。
「なんかこの花臭うんだけど」
「気のせいだ!」
読んでいただきありがとうございます。