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枕の下に 希望の上に(9)

人間メンテナンス

良い服を着て

パーティに

参列する人間の横で

同じ人間が

死んでいたとしても

知らない顔をする

それも人間だから

別に構わない




駄目な奴は

居るからと

下ばかり

眺めている人間は

上に立つのも

同じ人間だと

しっかり分かっていない

知らない顔をする

それも人間だから

別に構わない




雲泥の差も

墓場まで持って行き

何事も無かった

そんな形には出来る

人知れず

その格好良さと

虚無感の化け物を

集めて閉じ込める

人類オムニバス




小さな事で

逃げだそうと

理由を作り

逃亡してしまう人間は

納得しているのも

同じ人間だと

考えたりはしない

知らない顔をする

それも人間だから

別に構わない




身元不明は

自由だからと

猫みたいに

消えていく人間は

巨大な心情を

同じ人間には

背負って欲しくない

知らない顔をする

それも人間だから

別に構わない




消失する何かで

性能の差は

明瞭にならない

そんな形にも出来る

決断は自由だ

明暗は瞬きに近く

素数を結果にし

集めて閉じ込める

人類オムニバス




何かに追われるのは

生命体だから

突き動かされるのは

心の所為だから

全て忘れて

別に構わないのなら

人間に生まれた事から

後悔するべきだ




存在を否定する事も

存在を肯定する事も

短絡的にして簡単だ

僕等は存在を追求する

馬鹿みたいな生き物

他人を気にして

収集されて

データに変わる

人類オムニバス









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