作者あとがき
私がこの小説を書いていたのは、今から七年ほども前のことでした。二〇一〇年の夏の甲子園大会をテレビで見ながら、そのテレビの脇にたまたまローションが置いてあったということもあり、何も考えずに適当に書き進めた、というのが始まりでした。当時、真面目で複雑なミステリを書いていた私には、息抜きにちょうど良かったのです。
ところが、このようなものでも段々と愛着がわいてきてしまうもので、時間を見つけては書き進めるようになり、気がつけば完成させるのに半年以上もかけることになってしまいました。国難とも言われる東日本大震災が起き、連日その惨状が報道される中、この世にもくだらない小説の推敲をしながら読点の位置を神経質に打ち直している自分に思い至った時、俺は何をやっているんだ! と思ったことを今でも強く覚えています。
それでも、せっかく書いたのだからどこかの賞に応募してみよう、と思ったのですが、問題がありました。この小説の欠点は、1に、それはそれはくだらない、ということがもちろんあるのですが、2に、長い、ということがあります。この長さが曲者で、こうまでなると応募できる賞が限られてしまうのです。それで仕方なく、無謀とは思いつつも、原稿枚数に上限のない某有名ミステリの賞に応募してみたのですが、案の定、選考委員の方に、面白かったけどウチじゃないでしょ、みたいな選評をいただきまして、あたりまえですが落選し、この小説は私のPCにテキストファイルとして残るのみ、という運命となりました。
それですっかり、この小説のことは忘れていたのですが、つい先日、チャイニーズエステにいった時、施術してくれた中国人の女の子が、こちらのサイトのことを教えてくれました。日本語の勉強を兼ねていつも見ている、と。私は不勉強ながら、こういった小説投稿サイトのことはよく知らなかったのですが、それを聞いてすぐ検索し、ここに辿り着きました。そしてしばらく拝見しているうち、この『超絶!! 爆裂甲子園』のことを思いだしたという次第。語弊があるかもしれませんが、このサイトならあの小説も受け入れてもらえるのでは、と考えたのです。
ともあれ、供養という意味も込めて、投稿させてもらいました。受け入れてもらえなかったかもしれませんが、くだらなく、そして長い小説を、もし本当に最後まで読んでくださったというのなら、感謝の言葉もありません。また別の作品を投稿することがありましたら、その時もまたよろしくお願い致します。
あ、あと中国人のゆゆちゃん、このサイトを教えてくれてありがとう。またいくね!
作者




