『第一話』満月の夜に……
見てくれる人はきっといないけど初めまして!ニャルと申します!小説を書くのは初めてなので生暖かい目で見てくれると嬉しいです。
僕の名前は月下香。
ごく普通の中学一年生だ。
家族はお母さん、お父さん、長男の兄さん、長女の僕、次男の弟の5人。
僕は家の言い伝えに興味を持っていた。
その言い伝えとは『満月の夜に山を登ってはいけない』と言うもの。
実際に登った人は戻ってこなかったらしい。
兄さんは「崖から落ちてそのまま…死んだんじゃないか?」って言ったけど、お父さんは「神隠しにあったんだろう」って言ってた。
兄さんの現実的な考えはともかく、神隠しなんて…とっても楽しそう!
僕は興味本位で山を登ってみることにした。
夏でもやっぱり山の中は寒い。半袖半ズボンで来た自分を怒りたい。
お腹空いたなーとか、本当に神隠しにあったら心配してくれるかなーとか考えているうちに頂上に着いた。
10分間くらい待ってたけど、結局なにも起こらなかった。
「…何も無いじゃん」
もやしの僕が頑張って登ったと言うのにあんまりだ!
「もういいや…帰ろ」
そうして僕は帰るために後を向いた。そこにあったのは道ではなく、大きな亀裂だった。
「……え?」
僕は亀裂に飲み込まれた。
・・・・・
「う……ん………あれ?ここは…」
僕はたしか…亀裂に飲み込まれて…?
ん?そいえば今の誰の声?明らか幼い声だったけど…。
一応自分の体をさわってみる。
何か頭にふさっとしたものが……そして腰辺りにも同じようなものが…。
「うーん……わからん…」
この声の主は僕ってことで良いのかな…。
僕は水を探した。すると、結構近いところに湖があった。
結構綺麗な水だし確認できる。
「ふぁ!?」
頭からケモミミのようなもの……というかケモミミが…!
尻尾!尻尾も生えてる!
ちょっと待って嬉しいけど怖い!
状況整理…
見えたものを説明すると、まず人間には絶対ないもの、ふさふさのケモミミと尻尾が生えていて、髪色は黒から白髪になっていた。
目の色は黄色と青、いわゆるオッドアイとかいうやつになっている。
まぁ一番変わったところは…幼女になってしまったということ…。
胸…は元から無かったけど視線が低くなると違和感が…。
服は何故かサイズが合っているものを着ていた。黄色いパーカーにズボン…まさに活発な少女って感じだね。でもごめんよ、僕体力ないからそのイメージは合ってないと思うんだ。
「おい!そこのお前!あたいと勝負しろ!」
これからどうしようかな……人探した方がいいよね。
「おーい!無視はよくないぞー!」
でも見た目的に大丈夫なのかな…?
「…わかった!あたいが天才すぎて相手をするのが怖いのね!」
「それはない」
やっぱり幻聴でも幻覚でもなかったのか。空飛んでるし背中に氷みたいなのもあるし…。
まさか異世界に来ちゃったとか…?
「ねぇ君。ここどこ?」
「ここは湖だぞ!」
「そうじゃなくて…ここはどこの国?」
「国?」
「そう、国」
「幻想郷って国なのか?」
「幻想郷…聞いたことないな……じゃあ国なのかな?」
この子と話してても無駄な気がするなぁ…。
周りに建物でもないかな?
「ねぇ、この辺りに建物とかないの?」
「赤い家ならあるぞ!」
「どっち?」
「あっち」
少女が指差す方にはどこまでも続く森が…。
これはあれだね。反対方向に行けば着くやつだね。
「ありがとねー」
お礼を言って僕は反対方向に走りだした。
「質問には答えたから勝負だ!ってあれ?いない…?」
そんな声が聞こえた気がした。
短いですね。
詰め込み過ぎなのかテンポが早いのかよくわかりませんが…。
アドバイスとかいただければ作者が死ぬほど喜んで努力します。
完結できるかわかりませんがこれからよろしくお願いします!m(_ _)m