表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

六角家と浅井家の争乱


当時の近江は、北は浅井で南の六角の争いが続いていた。

しかし、浅井家の嫡男新九郎が家督を継いで以来

浅井が盛え六角が衰えてきている。


「実道殿、新九郎様の強さは中々のものでございますな。」


たしかに、久政の代の時に比べると家臣も一致団結している。


「野良田の戦いで見事な戦いっぷりを見せたものだ。それからと言う物

重臣の赤尾氏や海北氏らが新九郎殿に心酔しているそうだ。」


この戦、恐らく勝は浅井だろうな。

となると、早めに手を打っておくべき。


「兼義、この戦、新九郎殿勝ちだ。となると俺達は俺達の仕事をしなければならない。」


俺達、そう浪人党の仕事だ。

勝った国の国主と話し合い、大名の統括地ではなく

農民たちの自治区にしてもらうこと。


「この仕事が、なかなか大変なんですよね。」


実道の言う通り

大名側に取ってはこの交渉は損失になる。

そんなことを、好き好んでする馬鹿はいない。


「でも、少しずつ緻密な努力を重ねていかねば天下は変わらぬ。」


そう、誰かが何かを始めなければ何も変わらない。

変えていかなければならない

こんな悲しい世の中を。


「しかし、浅井は聞き入れてくれるでしょうか。」


不安そうに言う

兼義の意見はもっともだった。


俺達がここに来る前に加賀の国主

畠山氏が、農民の一揆で国を追われた。

我らからすると、この国初の農民自治国ができ嬉しく思った。

が、結局は朝倉氏に攻め入られた。

一つの国が変わったところでこの国は変わらぬ

それは、俺とてよく分かっている。

だから、我ら浪人党ができたのである。


「可能性は高くは無い。しかしほんの少しだけの領土を解法して

そこの自治を見守って欲しい。義理に厚い男と噂の新九郎殿なら

あるいは。」


ここから始まる

この国の変化が


「それなら、小谷城へ行きましょうか。」


俺達の戦いが始まる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ