天下の行方
はい、どうもはじめまして。
もっちゃんと言います。
今回この作品が初めての書く物になります。
拙い文章・表現ですが
真摯に取り組んでいきたいと思います。
アドバイス・ダメ出しなどあれば
遠慮なくお願いします。
ここは、北近江と南近江との
境の町今浜だ。北の浅井と南の六角
近江の覇権を巡って戦さ戦さ
俺みたいな浪人風情には関係の無い話だ。どっちが近江を統べても実際何も変わらない。
しかし、尾張のうつけ
織田の若様と手を組んだ浅井が有利か
それとも、やはり六角が有利か
なんでも、長政様とこに送り込まれた姫様というのは、若様の妹のお市さんと聞く。この姫様がまたどえらい美人だそうだ。一目ぐらい拝んで見たいもんだな。
「なぁ、兼義、お前はどう思う?」
俺は浪人仲間の兼義に聞いて見た。
「実道殿の言うことは、俺には難し過ぎてわからぬ。」
笑顔で答える兼義
「しかし、実道殿なら何方に付く?」
相変わらずの笑顔だ。
「そうだなぁ、俺なら六角に付く。」
尾張の若様の良く無い噂は聞いている。
那古野にいた時、權六様がよく不満を述べていた。
「なら、桶狭間の事はどう考える。まさか、まぐれで今川の大軍を押し退けた。とは言うまい。」
なるほど、兼義らしい鋭い洞察だ。
「まぐれではないにしろ、今川が油断したのだろう。たかだか織田と高を括ったのであろう。そこを突かれたに過ぎない。」
織田家は尾張の小大名
それに比べ今川と言えば、東海一の弓取りと言われた戦上手の義元様だ。
「猿も木から落ちる。と言ったところか。でも俺は、運も実力のうちと思うのだが。」
確かに、天下を取るには運も必要かも知れない。
「運も実力もない我らには関係のない所だな。さて、我らも行こうか。」
我らは、浪人党
誰にも仕えず
誰にも従えない
信じるものは自分だけ
この天下、変えて見せるわ我らである。
この天下、治めていくわ我らである。