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第53話 vsシータス騎士団



駄目です、水曜更新とかもう無理……orz


水曜日はリアルが忙しすぎて入ってる余裕がない……


ま、あんまり気にしませんけど。





それはともかくとして、大会のルールを軽く整理しておきたいと思います。何しろ、自分でもどういうルールにしたか危うかったので。概略だけですし、本編でも触れますが、一応、どうぞ。


・大将が倒されたら他にメンバーが戦っていたとしても試合終了


・5対5は認められるが、1対1が5つ出来る事は認められない


・戦略級魔法の使用は不可


・故意に相手を殺そうとする行為、または結果として殺害するような行為は認められない


・その他のあらゆる行為は、戦闘という名において許可される





2つ目が自分でも作らなきゃよかったなぁ、と思ってるルールです。正直スルーしてくださって構いません。


ぶっちゃけ同じ戦闘なのに場面が変わりかねないので作っただけですから。


ではでは、本編をどうぞ



「何があったのかは、大体想像がつく。だが、あれは駄目だ、エリカ」


「何も言わないでください。あそこまで頭に来たのは久しぶりです」


コロシアムの試合出場者のうち、アクイラ騎士団のために設けられた部屋に連れていかれると、そこにはすでにジャックやシルヴィア、バーバラもいた。フィアはエリカを見るとすぐに駆け寄ってきた。


「大丈夫だった? ブラゴシュワイクの騎士と言い争いになったそうじゃない」


誰かに見られていたのだろうか、と思っているとバーバラが近づいてきて、「私が見ていた」と目で言ってきた。よくよく考えてみれば、戻る時はバーバラと合流する手はずだったことを思い出し、ジーン同様異変を感じ取ったバーバラが近くまで来ていたのだろうと見当をつける。


「問題ないです。丁寧に謝罪したら、尻尾巻いて逃げていきました」

「それ、おかしくない?」


正確には「丁寧に謝罪したら、聞き入れてくれずエリカがブチ切れるような事を言ったので殺そうとしたらジーンに止められ、去り際に思い切り脅迫してやると、尻尾巻いて逃げていきました」となるだろう。事実を隠しただけで嘘は言っていない、多分。


「まあ、大事に至らなくて良かったわ」


バーバラがホッとした表情をしているが、その「大事に至らなくて」の対象があのバカトリオに向けられている事はエリカだけが分かった。あと少しで殺すところだったのだか、そう言われて当然である。少しではあるが、バーバラの目にはエリカの行動に対する責めが滲んでいる。


「それはともかくとして、もうすぐエオリアブルグとの試合が始まる。さっさと鎧をつけてくれ」

「あ……」


エリカはジャックに言われて、ようやく自分が鎧をつけていないことを思い出した。だが、思い返すと確か鎧を脱いだのは城だ。城に置いて来てしまったという事は、このままでは試合に出られないという事だ。


「しまった、城です」

「何故城に戻った……」


ジャックに呆れたような表情をされるが一応秘密なので本当の事は言えない。


それはともかくとして、今から戻って間に合うかと頭をフル回転させて考えるが、どうしても間に合う気がしない。


「はあ、前半は私たちが時間稼ぐから、その間に取ってくる?」


「それには及びません」


突然、そこにいる者ではない声がして扉の方に全員の視線が向く。すると扉の前にユーリが立っていた。その手には大きな布の包みが抱えられている。


「エリカ様がいつまで経ってもお戻りにならないので、こちらにお届けに参りましたが、正解のようですね。エリカ様、鎧です」


「ユーリさん、感謝します!」


抱き付かん勢いでエリカはユーリに駆け寄り、鎧を受け取る。ユーリは一礼すると部屋を出ようとしたので、エリカはそれを呼び止める。


「ユーリさんは試合見ていかないんですか?」


「私たちはエオリアブルグの人間、あなたたちの対戦相手を応援することになりますが、それでもよろしいですか?」


「いや、正直敵味方ないし、両方応援って事で」


物凄く、考えの浅い事を言うと、ユーリは苦笑しながらも小さく縦に頷いた。


「では、観客席に行っております。皆様も、ご武運をお祈りしております」


改めて一礼すると、ユーリは部屋の外へと消えていった。


それを見送るとエリカはいそいそと部屋を仕切っている壁の反対側へと行って団服、鎧姿に着替える。その後、もう一度二振りの刀を差し直して5人の所に戻る。


「さて、全員準備が出来たところで作戦会議と行こうかしら」

「待ってました。相手はエオリアブルグのシータス騎士団、個人でも団体でも強いぞ」


ジャックが椅子を引っ張ってきてエリカの方に滑らす。それを受け取って腰を下ろすと、バーバラが全員の前に立って作戦会議の進行をし始めた。


「ジャックは前回も戦ったのよね、面子は?」


ジャックほどの実力の持ち主であれば、毎回のように大会に出ていても当然、結果前回の情報を元に相手を知る事が出来る。


ジャックはバーバラに聞かれると腕を組み、珍しく真剣な表情をする。


「面子はほぼ変わってねえ、というか、大将が変わっただけだな。それがどう影響しているかを除けば、ここにいる面子であいつらに負ける理由はないはずだ」


「油断は禁物だぞ、ジャック。これは個人戦だけじゃないからな」


「力負けするという可能性はあるわね、私は中距離から魔法を使っても?」


シルヴィアの意見に全てを取り仕切るバーバラが頷く。大会に関して、どうこう言えるほどの知識もないエリカはただ黙って4人の話を聞いているしかない。


「シルヴィアは相手の足止め、連携の断裂をメインにして。近寄ってくるなら反撃してもいいわ。シルヴィアは常時闘技場にいるとして……、ジャックとジーンは可能な限り相手を殲滅して」


「それは良いが、いきなり全員で出るわけじゃないんだろう? とりあえず最初に誰が行く?」


大会は誰が、どういう順番で、誰かと組んで出ても問題はない。とはいえ、闘技場で複数の場所で同時に戦闘が起きると観客への安全の面からも問題があり、複数同士が出る場合は「1つの戦闘」を行うという取り決めがある。


この決まりは非常に曖昧で、複雑な意味を含んでいるのだが、要は広がって戦わなければいいのだ。2対2なら、その2人がお互いを支援できる距離にあればいい、ということになる。


とはいえ、シルヴィアのように距離を取って戦うという騎士ももちろんいる。その場合は、極力戦闘が広範囲化しないよう心がけなければならない。


何故、そんな面倒な、騎士からしてみれば行動の制限が設けられているかというと、それはもちろん実戦を想定している。龍との戦闘は大規模にならない方がおかしいわけで、近くにある守るべき対象を巻き込んで戦うなどご法度である。そのため、大会では限られた範囲に敵を押し込め、効率よく戦う事を常に求めているのだ。


「最初はジーンとシルヴィア、状況に応じて私が出るわ。まあ、様子見ね。相手が1人なら私は出ないし、複数出れば私が加勢、場合によってはジャックが出るという事で行くわよ」


「……あれ、あたしは?」


最後まで名前を呼ばれなかったエリカがバーバラに尋ねると、バーバラは視線をエリカに向けて微笑を浮かべた。


「大将は、座って勝利がもたらされるのを見てればいい、とは言わないけど、大将が倒されるとそこで試合終了、たとえまだ戦える騎士がいてもね。だから、あなたはギリギリまで出すわけにはいかないわ」


「皆さんがピンチの時も、ですか?」


そう言うと、ジャックが声を上げて笑い出した。それは別段エリカを嘲っているわけではなく、純真に自らに対する自信、自分がピンチに陥るなどあり得ないという確信があってこそなのだろう。


「ま、そうなったら是非とも助けてくれ。対人戦で死者は出ないだろうが負傷者はゴロゴロ出るからな、この大会は」


ジャックはそう言うと立ち上がり、ストレッチを始めた。身体を曲げる度にゴキッという音がするが、むしろその音がジャックを頼もしく見せる。


「それじゃジーン、シルヴィア、行くわよ」


「おう」

「分かったわ」















闘技場は今まさに始まろうとする戦いを前に爆発寸前だった。エオリアブルグ、アールドールン双方を応援する観客たちが異常ともいえるほどの熱気を放っている。


「天幕があって助かったわ」


闘技場に姿を現したバーバラは、頭上を見上げて嬉しそうに笑みを浮かべた。


コロシアムは当然ながら吹き抜けであるが、団内選抜試合の時のようにそこには白い天幕が吊るされており、直射日光を防いでいる。日光が苦手なバーバラとしては僥倖であった。


「さてと、相手は……」


ジーンが白刃の大剣を構えるのを視界に捉え、顔を前に戻すと、前方に3つの人影が現れる。


「……これは予想外」


3人のうち、中央にいる人影を見てシルヴィアが意外そうな声を上げた。それはバーバラ、ジーンも同じであった。


「そちらの人数に合わせたのですが、予想外でしたか?」


透き通るような声が耳に届く。声を発したのはシータス騎士団選抜の大将であるセラだった。バーバラたちが大将であるエリカを温存したのに対し、シータス騎士団は最初から大将を出してきたのだ、バーバラたちとしてみれば予想外であった。


セラの左右には屈強な男が立っている。どちらもジャックに負けず劣らずの体格で、2人とも巨大な大剣を担いでいる。鈍く光っているところを見ると、斬る事よりも叩き潰す事の方に主眼が置かれているのだろう。


(大将、実力は騎士団でトップと考えるのが妥当、ならやはり何か考えがあって、よね……)


初っ端から予想を外されたバーバラは即座に戦略を立て直す。試合開始の合図がかかるまでに新たな作戦を作ると、ジーンとシルヴィアにだけ聞こえる小声で作戦を伝える。


2人が小さく頷くと、セラたちも剣を構える。


セラは鞘から剣を抜くと、観客席がどよめく。ここは彼女たちの本拠地ホーム、その歓声も一際大きい。


両者が戦う準備を整えると、試合開始のサイレンが鳴り響く。そしてそのサイレンすらもかき消すほどの歓声の中、6人は相手に向かって地面を蹴った。


ジーンとバーバラが横に並んで走りだし、その少し後ろをシルヴィアが続く。


バーバラが考えた作戦は大将であるセラを集中的に狙うというものだ。残りの2人は出来る限り無視し、セラと3対1になるように戦おうと考えたのだ。


当然ながら、そうはさせじと相手も動く。


「コルサ、レジアス!」


「「応!!」」


セラの呼びかけに2人の大剣騎士が応じ、セラを守る様に前に1人、後ろに1人陣取る。突貫するジーンは先頭の男、コルサ目掛けて大剣を振るうと、コルサは大剣を身体の横に構えてジーンの一振りを受け流すことなく受け止める。接触した瞬間、火花が散り、一瞬拮抗するが、守る方と攻める方では後者の方が力を入れやすい。コルサの身体が横にずれていく。


だが、その一撃で終わるわけではない。動きを止めたコルサの頭上を飛び越えて本来の目標であるセラ目掛けてバーバラが飛び掛かる。黒い剣を抜いてセラに飛び掛かるのとほぼ同時にシルヴィアが土中の水分を凍結させて動きを封じようとする。


「甘いっ!」


寸前でそれを察知したセラは横に飛び退いて氷を避けるとバーバラの頭上からの攻撃を剣で受け流す。そして受け流した先には、今まさに大剣を振ろうとしているレジアスが立っていた。


「うらあっ!!」


「連携が取れてるわね!」


大剣の強烈な一撃をしゃがんで避けると、頭の上を風が斬れる音が通過していく。だが、余裕を持つ間もなく、ジーンの攻撃を受けていたコルサがジーンを跳ね除けると振り返ってバーバラの背後から斬りかかってくる。バーバラは剣で受け止め、その攻撃の勢いを使って囲まれた状態から脱する。


(私を先に潰しにくるか……)


慢心ではなく、バーバラは今の3人ではもっとも強い。それを理解しているセラたちは、バーバラを先に排除し、その後は、とバーバラたちを各個撃破するつもりのようだ。


ジーンが突破口を開き、そこにバーバラが突っ込む。シルヴィアは相手の動きを制限するために距離を取る。現在のバーバラたちの戦い方では各個撃破を目論むセラたちにとって飛んで火にいる夏の虫になりかねない。


「シルヴィア、デカいの!」


「了解っ!」


シルヴィアがすぐに反応すると地面に氷の剣を突き刺す。するとシルヴィアの目の前に大人1人ほどの大きさがある氷の円錐が地面から現れる。それも1本や2本ではない。セラたち目掛けて一直線に、次々とその円錐状の氷が飛び出していく。地面を割る轟音と共に迫る氷を見てジーンとバーバラはセラたちから距離を取ると、それに追随する形でセラたちも射線上から飛び退いていく。


「バーバラ、とてもじゃないけど大将だけ狙うなんて無理よ」


「そのようね、ならこちらも固まって迎え撃つわよ」


次はセラたちの番、と言わんばかりにセラを先頭に3人が突っ込んでくる。


ジーンがセラの剣を大剣で払うと、さっきのお返しとでも言うかのようにジーンの上をコルサが飛び越えていく。そしてジーンがコルサの影に一瞬気を取られた隙に、セラが手をジーンに向けた。


「なっ……」


轟っ!


ジーンの耳にまさしくその音の表現が似合う物が通過する。


少しでも回避が遅れていれば、ジーンはセラの手から発せられた巨大な火炎に飲みこまれていた。直撃はしなくても肌がピリピリとして、その威力が並大抵でない事をジーンの脳内に警報として発してくる。


「くっ、炎の範囲攻撃はキツイぞ……って!」


回避した先に待っていたかのようにレジアスが攻撃を仕掛けてきた。


「ジーン!」


炎の影に隠れて見えなかったレジアスの攻撃をバーバラが受け止める。休む間もなくジーンは体勢を立て直して飛び退き、もう1人の敵、コルサを探して周囲を見渡す。


すると背後にコルサが倒れているのが見えた。どうやら、ジーンを倒すまでの間、バーバラを牽制するのが目的だったようだが、その思惑は外れ、バーバラはジーンの助太刀に入った。


コルサは気絶しているのか、ピクリとも動かない。


とはいえ、それが戦闘を中断させる理由にはなりえない。2人の白衣の男がシータス騎士団側から現れると、闘技場の縁に沿って移動するとコルサを担架に乗せ、手早く安全な場所に運んでいく。


この間、戦っているバーバラたちは若干コルサたちから距離を置くことを意識しながら戦っていたが、コルサが収容されると即座にまた縦横無尽に戦い始める。


「コルサをやるとは、やはりあなたは最重要目標のようですね?」


「あら、お褒めの言葉ありがとう。けれども、うちの大将は私なんか目じゃないわよ?」


「あんな幼い少女を大将に据えているあなた方が理解できませんね!」


3対2。


不利だと理解しているセラは接近せずに炎で牽制しつつ距離を取り始める。当然、増援を待つためだろう。


セラはバーバラと話しながら、という器用な真似をしながらも動き続けるが、仲間を倒された事で多少なりとも集中力を削がれたのは確かな様で、動きにむらが出来始めた。


レジアスはバーバラと共に突っ込もうとするジーンと大剣で火花を散らしあうが、シルヴィアの氷による牽制を受けて思う様に動けない。


戦況がバーバラたちに傾きつつある。


「ちぃ、レジアス、跳べ!」


返事を待つ間もなく、セラはバーバラと思い切り距離を取ると地面目掛けて炎を作り出す。


すると炎がまるでカーペットを広げるかのように地面を這って広がっていく。そしてその縁が一瞬脈動したかと思うと、セラを中心に炎の輪が地面を勢いよく進み始める。それも1回だけにとどまらず、第2波、第3波となって地面を進み、地面から突き出していたシルヴィアの氷をことごとく水蒸気にしていく。


そしてセラの炎に跳んで避けようとしたジーンを一瞬早く跳んだレジアスが地面に叩き付けると、セラに一瞬視線を向ける。


言葉など必要ない、という連携でセラは手に炎を作り出すとそれをレジアスの大剣目掛けて投げつける。


「ふんっ!」


レジアスの大剣が炎を巻き取るかのように回転すると、炎が大剣に乗り移る。刃に沿って炎を纏った大剣を構えると、地面に叩き付けられて迎撃の態勢が出来ていないジーンをしり目に最も後方にいるシルヴィアに照準を合わせた。


「くっ!」


シルヴィアは氷の魔法を得意とする。それすなわち、今目の前にしている敵は最も相性の悪い敵だと言える。


剣で大剣を受け流そうとするが、刃に纏われた炎によってシルヴィアがレジアスの攻撃を受け流す前に強固な氷の剣を溶かしてしまった。


その結果、シルヴィアは武器を失い、土中の水を氷に変えて防御することも出来ずにレジアスの攻撃をまともに喰らってしまう。吹き飛んだシルヴィアは闘技場の壁に激突し、ずるずると地面にずり落ちるとそのまま倒れ込んでしまう。


「これで、勝負はイーブンに戻ったわね」


セラが不敵な笑みを浮かべると、その背後に4人目の騎士が現れる。















「シルヴィアがやられたか。それじゃ、俺が出るとするか……」


ジャックが立ち上がるのを見て、エリカも共に行きたい衝動に駆られる。闘技場が見える場所にある控室にいた2人はシルヴィアが吹き飛ばされるまでの一部始終を見ていた。


「そんな顔をするな、嬢ちゃん。嬢ちゃんは大将、あのセラって大将は初っ端から出てきたが、相手を見極める事も兼ねてバーバラは嬢ちゃんを温存してるんだ。次に誰かやられたら、その時こそ嬢ちゃんの出番だ」


「……はい」


文句は言えない。


大将が最も重要な存在であることは分かっているし、それを踏まえた上でバーバラが戦略を立てている事も分かっている。


だが、作戦とはいえ仲間の危機をただ見ているしかできなかったエリカはただ悔しかった。


<エリカ殿、これは殺し合いではない。だから安心しろ、とは言わんが、その感情はもっと大切な時に取っておくといい>


アレックスと共に控室を出ていくジャックを見送ると、それと入れ違いにシルヴィアが担ぎ込まれる。フィアが回復魔法を搬送中にもかけていたようで、外傷自体はかなりなくなっている。


シルヴィアがベッドに寝かされるとエリカも駆け寄ってその顔を覗き込む。


「エリカ、情けない姿を見せちゃったわね」


回復魔法もあってかシルヴィアは意識を取り戻していた。


力のない笑みを浮かべるシルヴィアにエリカは首を横に振る。


「そんな事ないです。シルヴィアさんは正々堂々戦って負けたんです。決して、情けないなどという訳がないです。だから、あたしにセラさんたちの事を教えてください。シルヴィアさんの仇を取ってやります」


エリカが力強くそう言うと、シルヴィアは小さく頷き、フィアの手を借りて上半身を起こすとエリカに情報を渡し始めた。


試合はまだ中盤に差し掛かったばかりだ。





あれ、もしかしてバーバラの戦闘シーンって初めて? なんて考えてました。


どうも、ハモニカです。


戦闘シーンがマンネリ化しないように今回は団体戦です。それも不規則なww


さてさて、馬鹿トリオに随分な目にあったエリカですが……あ、あの3人は今後馬鹿トリオと呼ばれる予定です―――今後どうなるか……頑張って書きます。


ではではまた次回。


ご感想などお待ちしております。



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