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第13話 Long time ago Ⅱ



ひっさびさの1日3話投稿、間に合った!?


ではレッツラゴーッ





「うそっ、もう立てる……」


傷が治った、なんてレベルではない。むしろ怪我をする前以上に身体の調子が良い気がする。

それに、老人が言っていたような激痛が伴うわけでもなく、傷1つなく全快した。


<効いたようで良かったわ、吸血鬼さん>


自分の身体をしげしげと見つめていると、背後のドラゴンが話しかけてきた。カトレヤは振り返ると笑みを浮かべてドラゴンの顔に近づく。


「ありがとうございます、なのかしら。て言うか、ドラゴンってあなたみたいに皆フランクなの?」


目の前のドラゴンは、カトレヤが考えていたイメージとだいぶ誤差がある。カトレヤのイメージとしてはもっと近寄りがたい、荘厳なイメージがあったのだが、目の前のドラゴンは人間っぽい感じがこれでもかというほどに滲み出している。


竜人族かれらとは長いこと付き合ってるからかな? あのヒトたちの言葉の使い方がうつったみたいね>

「……そんなに簡単にうつるもんなの?」

<100年も付き合ってればね>

「納得したわ」


ドラゴンは笑ったのだろうか、息を吐くと首を上げる。


<それで、あなたの名前は? 吸血鬼さん>

「その吸血鬼さんって、止めてくれない? 私の名前はカトレヤ・パフィオベディルムよ」

<パフィオベディルム……、随分と遠くのお国のヒトね。ここまで来るのは大変だったでしょう?>

「知ってるんだ……、あの人たちよりも知識があるみたいね」


クスッと笑うと、ドラゴンも笑ったような気がした。


不思議と、他の誰よりも親しみを持てるような気がして、ついドラゴンの傍に近寄ってしまう。それにドラゴンは鋭く反応して翼を広げるとその場で羽ばたく動作をして猛烈な突風を発生させ、カトレヤを自分から引き離した。


<ごめんなさいね? まだあたしはあなたを完全に信用している訳じゃないの。これからもっと仲良くなりましょうね?>

「突っぱねられた気がしてならないのは気のせいかしら」

<あのヒトたちに聞いてごらんなさい? 龍は100年くらいしないと相手を信用しないのよ。でも皆100年もせずに死んでしまう……。長命なのも世知辛いわね>


何故か、目の前のドラゴンが寂しそうな表情をしている気がした。


思えば、ドラゴンと交流を持つ人間などそういないだろう。いかに長く生きようと、人間は100年生きれば大往生だ。ドラゴンと親睦を深められる人間などそうそういないだろう。


だが、カトレヤは違う。


カトレヤは吸血鬼だ。吸血鬼は不老不死と詠われるほどに長命、強靭である。もちろん、首を刎ねられれば即死だが、それ以外ならばそう簡単に死なない、はずだ。


吸血鬼についての情報など、文献しかない。自らの身に降りかかってもその実態はまだ理解できない。


それでも、人間よりも長命であることは分かる。


「なら、私があなたの最初のお友達になれるかしら?」


新しい人生を歩むのなら、ここから始めるのも悪くない、カトレヤはそう思った。

カトレヤの言葉にドラゴンは意外そうな顔をしたのだろう。一瞬カトレヤに視線を向けて固まったように見えた。


そして口を豪快に開けると喉を鳴らしながら笑い出した。


<なるほど、吸血鬼ならではの考え方ね。ふふっ、ならまた会いましょうね。ここに長くいると父上がうるさいから>


そう言うと広げたままだった翼を力強く振るとドラゴンの巨体がフワリと空に浮き、祭壇の上で徐々に高度を上げていく。


「父親? ドラゴンの世界も父親が強いのね~」

<あたしの父上は特別よ? なんせ王様だから>

「え……」


カトレヤが何が言おうとした時には、ドラゴンは空高く舞い上がっていた。そして優雅に反転すると森のさらに奥へと飛んで行ってしまった。


「王様、ってことはあのドラゴンはお姫様ぁ!?」












竜人族の集落でカトレヤが世話になる様になって1か月が経った。

最初はやはり何かしらの溝があり、どこか他人行儀な会話が多かったカトレヤだったが、今ではもう竜人族の一員として溶け込んでいた。


この1か月でカトレヤは自分の身体について、そして龍について数多くの事を知ることになった。


まず、自分の身体について言えば、人間だった頃よりも遥かに力が増していた。これは竜人族の男と共に獲物を狩りに行ったときに分かったことだ。というよりは逃げている最中から身体が疲れにくいとか、視力が妙に良くなったとか、その変化の一端は分かっていた。


森には木が生い茂っているためにカトレヤもあまり日光を気にせず行動することが出来る。それがカトレヤには幸いした。いつでも気兼ねなく行動できる自由をカトレヤは噛みしめることが出来た。


<へえ、じゃあカトレヤもお姫様だったんだ>


カトレヤは暇な時は祭壇で時間を潰している。祭壇は森を見渡すには最高の場所で、同時にドラゴンのエリカと話すことの出来る貴重な場所としてカトレヤは重宝している。


「お姫様なんて大それたものじゃないわ。従妹よ、私は。でも、もう私の一族はこの世にいないでしょうね」


これは、カトレヤのために動いてくれた竜人族の人がもたらしてくれた情報だ。


カトレヤがいた王国は、カトレヤを除いて一族を根絶やしにした。他国の親類までは分からなかったが、少なくともカトレヤに帰る国がなくなったことは明らかになった。


その時はさすがのカトレヤも大粒の涙を流して一晩中泣き明かした。


<……ごめん>

「気にしなくていいのよ。もう私はどこにでも居られるし、どこにでも行ける。それだけは確実」


どこか達観したような顔をしたカトレヤは、寂しい笑みを浮かべた。


<カトレヤって、まだ21でしょう? 何だってこんなことに?>

「……私さ、いつの間にか吸血鬼になってたんだ。夜寝て、朝起きたらさ。それで理由も分からず右往左往してたら近衛の兵士に見つかって、吸血鬼だって言われて、気づいたら国中から追われる身になって、遠路はるばるここまで逃げてきたってわけ。だけど、森の手前で見つかって、武器もないから手で剣を振り払ったりしているうちにたくさん怪我して、森に入ったらあいつらも追ってこなくなったのよ」


人間はこの森を恐れている。


この森は『龍樹林』と呼ばれており、ドラゴンの世界とヒトの世界を隔てる唯一の壁のような役割を果たしている。ヒトには険しすぎて近寄れず、ドラゴンはよっぽどの理由がなければ森からは出てこない。


ドラゴンの神話が独り歩きし、内実を伴わずに噂だけが広まった結果、入った者は生きて帰れないという話が信じられるようになり、追手も命惜しさに追ってこなかったのかもしれない。


<……ヒトっていつの時代も愚かね。吸血鬼だってもとをただせばヒトでしょうに。父上がヒトをあまり好きにならないのも少し分かるかな>

「……あなた何歳よ?」

<そろそろ200歳くらいかしら……>


う~む、返答に困る、とカトレヤは難しい顔をする。


「それって子供なの、大人なの?」

<中間くらいよ。それにしても、あなたの話を聞いてるとあなたの国のヒトは腐ってるわね……、イラッと来たわ>


その時のエリカの横顔は本当に怒りを湛えていた。


<あなたに出会えたことには感謝するけれど、できればあなたはあなたの世界を生きるべきだった。竜とヒトは相容れない存在、決して共に歩むことはできないとも言われているわ。あなたがどう思うかは分からないけれど、あたしは共存は難しいと思うしね。ヒトはあたしたちを必要以上に恐れているし、それが武器を取る結果になるのも仕方のない事だと思っているわ>

「……エリカ?」


ふとエリカが自分に向かって言っていないような気がしてドラゴンの顔を見上げる。エリカはどこか遠くを見つめているようで、こちらに目を向けていない。その目はどこか不気味な、怖気を感じさせるほどに細められている。


<……パフィオベディルム殿、明日は会えそうにないわ。明後日また会いましょう?>

「ちょ、まだその名で呼んでっ……きゃあ!?」


風によろけそうになって壁に手をつき、見上げるとすでにエリカの姿はなかった。

まるで、霞に消えたかのように消えて、後には風だけが残された。












エリカは、怒りを覚えていた。


昨日までの家族を、隣人を、友人を、簡単に殺せてしまうヒトに怒りを覚えていた。


だから、許す気にはなれなかった。


たとえ帰ってからカトレヤに怒られようと、なじられようと、エリカは止まる気はなかった。


自分に出来ることなど限られているが、やれるだけの事をしようとエリカは心に決めた。たとえそれが後々間違った事だと言われようと、エリカは成し遂げるつもりだ。


エリカはその夜、密かに飛び立ち森を出た。


天が味方したのか、周囲の空には分厚い暗雲が立ち込めており、雲の上を飛んでいると地上からエリカの姿を確認することはできない。


<姫様、お供いたしますよ>

<っ! 将軍、どうしてここに?>


エリカが1人で飛んでいると、暗雲を突き抜けて灰色の龍が現れ、エリカの隣に並んだ。エリカが驚いてその龍に話しかけると、灰色の龍はその蒼い眼をエリカに向けてきた。


<あなたの御父上の御意向ですよ。この暗雲はあなたのために御父上が作られたものです>

<……父上には全部御見通しというわけね。でもどうしてあなたが来たの?>

<姫様だけでは、ヒトの王国を落とすのは無茶ですよ。私が微力ながら助太刀させてもらいます>


灰色の龍、将軍は口を開けると少しだけ火を吹いた。すぐに炎は背後に流れていき燃やすものを失って宙に霧散していく。


<ありがとう、将軍。あたしの友達に酷い事をしたヒトに、誰を敵に回すことになったのか思い知らせてやるから、手伝って>

<御意>


高度を下げて暗雲を突き抜ける。


すると眼下に無数の明かりが地上を埋め尽くすかのように視界一杯に広がってきた。


<これ全部ね……。将軍、町を焼き払いなさい。あたしは城を襲う>

<お気をつけて。私もすぐに向かいます>


将軍は高度をさらに下げると、城下町に着地して盛大に炎をまき散らし始めた。その瞬間に周囲がさらに明るくなって、オレンジ色の炎の中に将軍の巨大な姿が不気味に浮かび上がった。


どこからか非常事態を知らせる鐘の音が聞こえてきて、周囲の明かりが騒がしくなっていく。


エリカはその様子をしり目に巨大な城を目指す。特定の目標があるわけではない。エリカにとって、この国の存在自体が怒りの対象なのだ。


エリカは暗闇から城の外壁に鉤爪を突き立て、外壁を剥がした。すると中にはこの城の兵士であろう男が数十人剣を構え、背後では何か呪文を唱えようとしている女性が並んでいるが、どの顔も恐怖に蒼白としている。


突如エリカの顔の前で光が爆ぜ、魔法で火球をエリカの目の前で爆発させられたことを自覚する。

だが、あまりにも弱い。


エリカの黒鱗を抜ける攻撃は、父親である白龍の爪か、それこそ国1つ滅んでも良いくらいの大規模魔法程度だ。人1人が作り上げた火球など、ヒトにしてみれば蚊に刺された程度以下だろう。


発生した煙からエリカがヌッと顔を覗かせると、兵士が半狂乱ながらも顔を城に突っ込ませようとしているエリカに剣を振りかぶり、鱗に斬りかかった。だが、ただ弾かれるだけで、一向にダメージが通る気配はない。


エリカはそんな男を首を振って城の外へと放り出す。エリカにはそんなに高い場所でもないが、ヒトにしてみれば即死級の高さだろう。無様な悲鳴を上げながら男の影が闇に沈んでいく。だが、そんなものを見る趣味などエリカにはない。放り出したら次の獲物を求めて城の中へと顔を突っ込んだ。


天井と床を抉りながらエリカはその場にいた兵士を3人ほど丸呑みし、ちまちまとした魔法を唱えようとしていた女の腕にかぶりつくと首を振って女の腕を引きちぎる。女の聞くに堪えない悲鳴が聞こえるが、エリカは女の腕を咀嚼していたため聞こえなかった。骨が邪魔な気もするが、決して食えない味ではない。


女は恐怖にへたり込んでいた。腕を抑え、身体から様々な液体を垂れ流している。仲間がその女を置いて城の奥へと逃げていくのをしり目に、エリカは身動きの取れない女に頭からかぶり付き、噛み殺した。新鮮な血の味が口一杯に広がる。本来ならばおいしく感じるのだが、今日に限っては不味い物を食べている気しかしない。


ある程度口の中で女だった肉塊を転がすと、エリカはそれを吐き出す。女だった肉塊が床に転がり、グチャッとばらける。四肢を切断され、首ももげかかっている女の死体を無視してエリカは更なる獲物を求めて城の上部へと向かう。


<不味すぎる。腐ってる……>


城の上部には一面ガラスの部屋があった。中を覗くと数人の兵士に囲まれた、随分と肥えた男と半裸の女がいた。全員がエリカに気が付くと恐怖に顔を歪ませる。肥えた男が兵士に向かって何か喚いているが、ガラス越しでエリカには聞こえない。聞く気は毛頭ないが、獲物を得るためにエリカはガラスを突き破って顔を部屋に入れる。そして手近な兵士に頭からかぶり付くと、下半身は口から出ている状態で1度だけ強く顎に力を入れると、骨の砕かれたくぐもった音が聞こえて、激しく抵抗していた男の動きが止まり、ブランと口からはみ出た下半身が力なく垂れ下がる。


エリカが兵士を吐き出すと、その光景に女は耐え切れなくなったのか床に倒れ伏してしまった。


兵士が2人がかりでその女を抱き起そうとするが、肥えた男がそれを許さなかった。男は自分だけは守れと命令しているようで、兵士も仕方なくその周りで剣を構えるが、到底敵う相手ではないことぐらいは自覚しているようだ。


その潔さに免じて、エリカは男の周囲の兵士は一思いに殺してやることにした。エリカは器用に兵士の首に牙をむき、首を捩じって引きちぎる。首を失った兵士の身体が男に倒れ掛かり、男は情けない悲鳴を上げながら失禁してしまったようだ。


見るからに不味そうな、おそらくこの国の指導者に成り上がったのだろう男は、後ずさりしながら逃げようとする。エリカは喰いたくない気持ちが前面に出てきていたが、意を決して口を開けようとして、背後から声をかけられた。


<姫様、あなたのような方が口にしてよい物ではありますまい?>

<将軍、速かったわね>

<存外この国の兵士は無能なようで。無辜むこの民を置いて我先にと逃げ出しました>


振り返れば、城下の町は火に包まれていた。


至る所から悲鳴や建物が崩れる轟音が響き渡っている。


<よろしければ、私が城ごと焼き払いますが?>

<頼みます。私は城下町を掃討します>


城に突き刺していた鉤爪を外すと、ひらりと身を翻して城下町へとエリカは飛んだ。背後で城が爆発するような音が響き渡り、見れば城が炎に包まれていた。


これでこの王国も終わり……。


エリカが火の海と化した城下町を見ていると、炎の中に人影を見つけた。周囲を炎に囲まれ、逃げ場を失った数人のヒトがエリカに気が付いて猛烈な熱気の中で顔面蒼白となった。エリカはその炎の中に飛び込むと、5人程度の男と2人の女、そしてまだ幼い子供に目をやる。


男たちは震えながらも自らが持つ武器を構えている。女は子供だけは守ろうとしているのか子供を強く抱きしめている。


<違う……>


エリカが殺さなければならないのは、このような者たちではない。

エリカは大きく広げた翼で猛烈な風を起こすと、彼らの背後に一瞬だけ炎のない、回廊のようなものを作り出した。男がそれに気が付いてその回廊とエリカを交互に見る。


エリカは自分の言葉が届いているかは分からないが、あえて一番前にいた男に話しかけた。


<お前たちはあたしの敵ではない。今すぐにこの国を離れ、静かに暮らすがいい>


理解できているかは分からない。エリカは期待もしていない。

だが、攻撃してこないことを悟ったのか、男は女子供を連れて回廊へと進み、彼らが回廊を進んでエリカの視界から消えると、ようやくエリカは空へと飛び立った。


上空にはすでに役割を終えた灰色の龍が周囲を回転しながら飛んでおり、エリカの姿を視認すると円を描くのを止めて暗雲へと突っ込んでいった。エリカもその後を追い、暗雲を突き抜けると綺麗な月と星がエリカたちを出迎えてくれた。


<これでよかったのですよね?>


将軍はどこか釈然としない、と言葉に匂わせながら口を開いた。


<これはあたしの自己満足よ。あの人を傷つけ、殺そうとした愚かなヒト共を滅ぼしたかっただけ……。我が儘に付きあわせてごめんなさいね?>

<いえ、これも役目ですよ、姫様。それに、久々にあれだけの炎を吐けました。日頃の鬱憤が晴れたようです>












その日、1つの国が滅んだ。

吸血鬼を出した王家を滅ぼし、自らが王になった男は消し炭になるまで焼かれ、彼の配下の王国は一夜にして廃墟と化した。


後に、この事件は『パフィオベディルムの悲劇』と呼ばれるようになる。


生き残った者たちは、黒龍を災厄とも、慈悲とも呼び、後世に言い伝えられることになったのは、また別のお話……。





ドラゴン無双しましたです。


喰って吐いて食って吐いてで、気分を害したら申し訳ありあせん。

ですが、どうしてもエリカの存在として必要不可欠なので。


次回で早々に過去を切り上げて現代に戻れるよう頑張ります。


ではおやすみなさい。


私もう眠いんです(23:58)


感想などお待ちしております!!



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