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資金は軍人に支給される未払い俸給のうち下士官以上の差額は5年後先に支給するとか。または全ての戦争遺族に対する支払いも下士官以上の差額を同様に先送りする。これは戦争責任一環として戦争を支えてきた組織そのものの責任追及の一環である。とすれば理由が立てられます。
また軍需産業に対する支払いも凍結し債務無効の処置を取らせることによって戦後のインフレはある程度緩和できるはずです。日本の歴史において幕府が倒されたとき、旧幕府の債務は一切無効になっていた事実があるからそれを踏襲すると公布すれば反論は難しいはずです。
話が横道に入ったので戻ります、社会主義者にソビエトの行ってきた社会的事実を研究させる。
特に1932年からのウクライナの現実を経験した逃亡してきたウクライナ現地人をドイツで確保してウクライナで起きた実態を彼らに研究させることができればアメリカに取っても大変有益な結果が得られると思います。」
「シミズさん、それはどういう意味なのですか?」
「この太平洋戦争で亡くなった日本軍兵士総数の数倍ほどのウクライナ人がスタルヒンによって計画的に餓死させられたという噂(令和現在の評価では330万人~数百万人以上のウクライナ人が餓死政策によって亡くなっているとの推定参考1)があり、ドイツ軍がウクライナに侵攻した際、ドイツ軍を解放軍としてウクライナ人はソビエトに祖国解放の戦いを始めた事があったのです。
その真偽を共産主義を受け入れようとしている人に正確に研究報告させることと何故発生したのか原因を探させることは未来の世界に取って大変有益な情報を提供出来る可能性があるからです。
社会主義、共産主義はあらゆるものの生産物の集中独占を政府が行う権利を持っています。衣食住だけでなく、情報も人の命さえも計画経済の中に含めることが可能なのです。皇帝ならば血筋という歯止めが存在していますが、社会主義では誰もが独裁者になれる可能性があるシステムです。法律を自由に改変できる独裁者は一切の犯罪に裁かれないで自分の後に続く人間を粛清し自分に対するイエスマン以外はすべて取り除いていくことができます。後は独裁者の意思や気分次第で誰も独裁者スタルヒンが死ぬまで止めることが出来ない機構組織になっているというソビエトの実態と現実を共産主義の幻想を信じている者に正確に発表してもらうという試みです。」
「今後、共産主義国家は数百万単位の自国民を何の反省もせずに殺していく歴史を作り上げることを、国家が情報の全て統制し闇の中に包まれることのないように常に光に照らし出されるような仕組みを作り、正しい情報を公表し全ての国民に考えてもらう教育が、日本では歴史上一度もされていません。その結果が軍国至上主義という他の国家から力で富を強奪すれば国は富み栄えるという強盗集団が信仰するような宗教的偏見の価値観が全ての国民に植え付けられ、この戦争の一番の原因になったと私は考えています。」
参考1 Wikipedia ホロドモール




