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Prevalent Providence Paradigm  作者: 宇喜杉ともこ
第1章 檻神─オリガミ
1/28

#1 第1節

あらすじ


江峰東高校には「文化研究部」が存在していた。その部活は江峰市の様々な場所で起こる「怪異による事件」を解決することを目的としている。高校二年の春に怪異の事件に巻き込まれた“櫛見幸斗“は顧問の”八敷意“先生や部活のメンバーである”和泉荒志郎“とともに怪異の渦に巻き込まれていく──!

1/

 

 ──江峰東高校のとある一室でのこと。

 

「一つ質問だ荒志郎。神とは、なんだと思う?」

 

「これまた難しい質問をしますね、八敷先生。……ワタシであれば、人の理解が及ばぬ域に位置するものと定義しますが」

 

「その認識は大体正しいだろう。だがもっと言うならば、その根源には『願い』が込められていると考えられないか?」

 

「と、言いますと?」

 

「神というのはそれら全てに役割が当てはめられている。豊穣、戦争、災害。それらは人の力では御し得ない力だ。故に我々はそれらに『願う対象』を作り上げた。前回の『課外活動』を覚えているか、荒志郎?」

 

「ナナシの怪異54号ですか。ええ、覚えてますよ。ほんと、あの時は苦労しましたよ。まさか幽霊相手にはワタシの『腕』が通用しないだなんて」

 

「それも確かに驚きだったが、私が話したいことは奴の正体だ」

 

「確か子供たちの願いを叶えようと強力な力を得た幽霊でしたよね?」

 

「そうだ。だが逆の考え方もできるんじゃないか?子供達の願いという『信仰』を得て強力になったと」

 

「つまり、あの幽霊は彼らの神になろうとしていたということですか?」

 

「おそらくな。あのまま行けば我々の手には負えない事態になっていただろう」

 

「それは想像もしたくないですね」

 

「怪異の事件は人々の『願い』が大きく関わることが多かったが、今回の『事件』はそれ以上に厄介なことになるかもしれない───」


7/21 一部表記揺れを修正しました。

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― 新着の感想 ―
文の構成から書き方全てが見やすく、あっと言う間に読み終えてしまいました!!感想はこちらで書かせていただきます!! 皆さんもおっしゃられていますが戦闘の描写や口論の場面などの場面の写し方から、細かい細部…
戦闘シーンの描写が読みやすく、イメージしやすく面白い。 エピソードを区切り、1話ごとの読むハードルを下げたら、更にたくさんの人にこの話を読んでもらえるのでは!?と思ってしまいました。
読ませて頂きました! 地の文がしっかりしております丁寧に書かれていて詰まることなく読むことが出来ました! 怪異が主題という、怪異側の特徴も重要になりそうなお話ですが、ちゃんとしっかり惹き込まれるような…
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