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パライバ貧乏

 パライバトルマリンの青いモノは現代の今では枯渇していて、買うとなるととても高価だ。


 非加熱のGIAブルーのパライバに魅せられてからは、非加熱の青いのはとても高価で少し大きければ100万超えで、良いモノだと何千万とする。


 (るい)はまさか何千万は買わない、いや買えないが100万超えも数点買っている。


 当然お金が乏しくなり、これだけは貯金と残してる額も減る。


 パライバ購入の為に大金を使いお金が無くなり食費を切り詰めたり貧乏になることを


 パライバ貧乏


 と言う。


 (るい)はまさに今パライバ貧乏だった。


 みる先輩に自分の持っているパライバを

「コレはグリーンだけど…とても貴重なパライバで銅値が6%超え」

 などと言いグリーンのパライバの大きいのを途方も無い値段で売り、つまり結局は騙すことになるのだが、自分の買値の3倍以上で売り騙したお金でさらに高いパライバを買う!


 こう言う繰り返しでパライバ貧乏になって行くのだった。


 ただ、購入の繰り返しで貧乏になって行くのでは無く、人を騙して資金を得てまた高価なパライバを購入し、また人を騙すことを繰返す。


 魔のスパイラルとも言える。


 この魔のスパイラルは、パライバトルマリン購入の人たちは常習的にやっている。

 知らないのは素人のみ。


 あまりに(るい)はパライバトルマリンのコレクションに熱を入れ過ぎていた。


 そんな時、田舎の母が倒れた。

 認知症も進み寝た切りの状態になり、一人娘の(るい)は介護を求められた。


 ちょうど(るい)は仕事も面白くなって来たところだが、自分にとって一番大好きな大切な大切な母のことは放置することは出来ず、一大決心をして仕事を辞め、北海道に帰り母の介護をすることにした。


 みる先輩にも自分のコレクションからパライバトルマリンを少しだけプレゼントし、これまでの事を内心悔やみ反省し田舎に帰ることを伝えた。


 みるは、もう退職していたがパライバの知識を(るい)から得ていたので(るい)と離れるのが嫌で寂しかった。


 でも贈られたパライバは嬉しくて涙がルースにぽとりと落ちた。


 パライバトルマリンは、人と人を繋ぐ。


 反面、購入では人を悪魔に変えるが、、、。


 パライバトルマリンへの熱もおとなしくなったようにも見えたが、これから血を吐くような(るい)の介護が始まる。








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