みる先輩のリング
みる先輩の居る喫茶店に急ぐ涙。
みるさんとお茶する為、ちろるという喫茶店に急いだ。
みる先輩は珈琲のいい香りのする素敵な木製のどっしりした席に居た。
「遅いじゃないの?涙」
涙は私の名前である。
「ちょっと先輩の仰ってたステキなお店に寄ってて…。あのお店で男性店員が言ってたけど、最近作った先輩の指輪ってどういう…?」
「コレよ」
右手の薬指に凄く綺麗な青い指輪が光っていた✨
「プラチナ?青い石はパライバトルマリン?」
プラチナの台にテーパーダイヤが大きな1キャラくらいあるパライバトルマリンを囲んでいた。
素晴らしい✨
パライバトルマリンは濃い水色で大きくきらきら輝いている。
周りのテーパーがちょうどパライバを引き立てている。
「スゴイ‼️先輩‼️高かったでしょう⁉️」
「ボーナス吹っ飛んだわよ笑」
「そんなにするの?」
「パライバは以前あの店でトッピンと言われて一目惚れしたルースなの。リングに出来たのを買えばもっと安かったかも。」
「あの人、いつもトッピンって言うんですね?」
「あの人、店長よ。何か特別なことでもないとパライバのいいのは見せてくれないわよ。」
店長だったんだ!そう言えば揉み手だったのに、パライバトルマリンは見せてもらわなかった。
「先輩!私にも指輪もっと見せて下さい。」
青いと言うか緑味ある濃い水色のパライバトルマリンの指輪だった。
初めてまじまじと見るパライバ✨とても濃い!
「今度は先輩とあのお店行きたい!」
「いいわよ。あなたもパライバに魅せられた?」
と先輩は白い歯を見せてクスッと笑った。
3日後の日曜日、Rというお店にみる先輩と行くことになった。はやる気持ちを抑えられない私だった。
パライバトルマリンに魅せられたその日に宝石店に行く約束をした。