6 好きなジャズ4について【好きなジャズ名盤300枚から厳選3枚】
僕は、オーディオファンではありませんが、ジャズジャイアントの名盤100枚、いつでもどこでも楽しめる名盤100枚、中級者以降向けのちょっとマニアックなジャズ名盤100枚という風に三ジャンルに分けて、好きなジャズを合計300枚、選んだことがあります。
誰からも理解されなくなり、人間界から追放され、無人島にゆく機会があったとしても、この300枚さえあれば、とりあえず、寂しくないんじゃないかと思える選曲になっています。
ジャズジャイアントの名盤100枚は、ご覧になったら、人によっては「お勉強じゃん」と口を窄めるのじゃないでしょうか。それでも最初は、やっぱりジャズジャイアントじゃん、と思っています。いえ、本当は、ジャズは、どこから聴いてもいいと思うんですけどね……。
100枚の内容は、僕の大好きなコルトレーン、モンクの名盤に始まり、マイルス、エヴァンス、ソニー・ロリンズ、ローランド・カーク、チャーリー・パーカー、バド・パウエル、エリック・ドルフィー、チャールズ・ミンガス、オーネット・コールマンなどの、名盤中の名盤を選びました。
いつでもどこでも楽しめるジャズ名盤は、ジャズメッセンジャーズの『モーニン』や、ウェス・モンゴメリーのハードバップ、レッド・ガーランドなどのグルーヴィーなピアノジャズ、MJQのクラシカルな響きのお洒落なジャズや、ハービー・ハンコックの『ヘッドハンターズ』、サラやエラのジャズボーカルなどなど、バリエーションに富んでいて、どれも聴いたらすぐに楽しくなるジャズ名盤ばかりを選びました。
中級者以降向けは、それ以外のジャズ名盤で、フリージャズ、エレクトリックなやつ、ウエストコーストの白人ジャズっぽいやつ、ハードバップや、ボーカルでもちょっとマニアックなやつ、デューク・エリントンのビッグバンド、若き日のルイ・アームストロングとディキシーランドジャズっぽいやつなどなど、多彩に選んでみました。
これで満足し、小さな範囲にまとまって、ルーティン的に永久持続させる感じで、ジャズを楽しめるだろうと思っていたら、ジャズ喫茶に通っていると、どんどん未知の領域のジャズが現れてきて、さらなる幻惑の世界へと、導いてくれるのだから、ジャズというのは、まったく底なしの、恐ろしき世界です。
ここから今日は、1枚ずつ紹介したいと思います。
まず、ジャズジャイアントからの名盤100枚からは、ビル・エヴァンスの『アンダー・カレント』。ジム・ホールのギターの音色にも注目して聴いていただけると幸いです。一曲目の「マイ・ファニー・バレンタイン」は、エキサイティングな、ピアノとギターの絡みなのですが、繊細な音色がもつれ、とき解されるように、交錯してゆく美しさに、心情をやられてしまう感じです。「スケーティング・イン・セントラルパーク」は、僕が特に好きなバラードで、あまりの美しさに時が経つのも忘れてしまいます……。
2枚目は、いつでもどこでも楽しめる名盤100選から、MJQの『ラストコンサート』です。MJQの中でも、特に完成度の高いアルバムで昔、人に紹介をしたことがありますが、聴いてくれたかどうか……。ジャズといっても、ブルージーであったり、アヴァンギャルドであったりとするのではなく、クラシカルな世界観のジャズバンドであるMJQ。その中でも、わりとハードバップ味が深いというか、グルーヴィーに盛り上がるアルバムです。
3枚目は、中級者以降向けの名盤100枚から、グラント・グリーンの『グリーン・ストリート』です。僕は特別にジャズに詳しいわけではないのでよくわかりませんが、「ラウンドアバウトミッドナイト」をブルースフィーリングたっぷりにうたいあげるというか、情感たっぷりに弾いているアルバムで、好きなのに、他の選盤から漏れてしまっていたので、選んでいました。グラント・グリーンで検索すれば、きっとどんなところでも聴けるでしょうし、ギター好きならば味わい深いので、一回聴いてみるのをおすすめします。ちなみに僕は、ケニー・バレルとグラント・グリーンのジャズギターが好きです。