ミルクティーはメンタル的にカロリーゼロ
高橋匠は、市川詩織とのあれこれを白川結奈へすべて話した。
ぼかしたほうがいい箇所もあったろう。しかし、意見をいただく立場で、それは不誠実である気がした。もちろんただのスキル不足であることも否めない。
当の白川結奈は、
「ウェイの極みってなに。ウケる」と、爆笑。
相談相手を間違えたかもしれない。と、高橋匠はすこし後悔をしたが、きゃははと、笑いながら続ける白川結奈の言葉に改めさせられる。
「ファミレス作戦は、いいと思うよ。ゆーて、海の予定つめないとだし。どのみち集まらないとじゃん。詩織ちゃんの気持ちだって、あかりがいれば問題ないし。それこそウェイの極みでしょ。そのあと二人がどうとかは、そのときの反応みてから決めればよくない?」
いつのまにか、詩織ちゃん呼びなのはともかく。言葉イジリもともかく。
なるほど。
高橋匠は、素直に納得した。
「白川さんは、すごいな」
「あんがと、うれしっ」
まんべんの笑みを浮かべた白川結奈は、
「んじゃ今日の放課後、集合ね。そうだ、LINEのグループもつくろうよ。高橋くんフレンドになってないよね。これ、結奈の」
と、QRコードを開いたスマホを高橋匠にみせる。
「まって、早い。色々早い」
「なにが?」
「今日の今日とか」
「だって、来週からテストだよ。今週末は、結奈バイトだし」
テスト。そういえばそんなのあったな。
またしても高橋匠は、納得させられ、今朝と同様に四苦八苦しながら友達追加をする。
やったぜ!友達二人。しかも女子。これで、まひろにぼっちとはいわせない。
しかし、白川結奈のアイコン……。
「白川さんてパフェすきなの?」
「映えでしょ。このいちごパフェ食べるのに電車で一時間もしたんだから」
「顔より大きいけれど、ひとりで食べたの?」
「モチ!結奈、パフェ大好き。でももうとうぶんは食べられないなー。ダイエット中だし」
中?ダイエット中といったか?
「エビチリにミルクティーで、ダイエットとは?」
テーブルのうえのそれらを指した高橋匠の指を白川結奈は、えいっと折って、
「ご飯少なめにしたし、ミルクティーはメンタル的にカロリーゼロだよ」
と、ピースサインを繰り出した。
続く
投稿遅くなりました。
ごめんなさい。




