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波動~自衛官の俺が異世界の華天国を護るために戦った理由(わけ)~  作者: 脇田朝洋


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第26話 複数の女と付き合うコツってなんだ

「俺は今は彼女はいないよ。昔は女と付き合ったこともあるがその女は俺と付き合っているのに別の男に乗り換えてな。まったく酷い目にあったよ」


 俺は高校時代に彼女を他の男に寝取られたことを思い出しちょっと不愉快になる。

 あの時の俺は初めての彼女でもあり、本気で愛していた彼女を大学生に寝取られた。


 キレた俺はそいつを完膚なきまでにボコボコにしてやった。小学生の頃から武術の修行をしていた俺にとっては弱すぎる相手だった。


 俺を尾けてきた同門で同級生の親友に止められたが、あのままそいつが止めなかったら相手がどうなっていたか分からない。

 今でも俺を止めてくれたそいつには感謝している。


 そういえば、もうあいつとは会えないんだな……。

 いやいや、諦めるのはまだ早い。華天国の女王に会えば元の世界に帰れる可能性はあるんだから。 


「そんな女もいるのか。災難だったな、賢一」


 パンを口に運びながら月治が俺に同情してくれる。


「それから他に付き合った女はいないのか?」


 甲夜の質問に俺はさらに昔のことを思い出した。


「いや、何人かとつきあった」


 そういえば同時に二人の女と付き合ったこともあったな。だが結局二股がバレて修羅場になったんだよなあ。

 あの時は親友に俺が二股をかけていた女の一人を説得してもらおうと思ったらそいつは俺の代わりにその女にビンタされたんだったな。「あなたは関係ないでしょ」って。

 さすがにあの時は俺が悪かったか。


「一度、二人の女性と同時に付き合ってみたが結局それが女たちにバレてうまくいかなかったな」


「へえ、そうなんだ。でも何で複数の女と付き合うのが悪いんだ?」


 甲夜は不思議そうに俺の顔を見る。


 はあ? 普通は二股かけたら女は怒るもんだろう?


 そこで俺の中に先ほど甲夜に抱いた疑問が頭を過ぎった。


「だって複数の女と付き合ってたら女は怒るもんだろう?それとも甲夜は複数の彼女でもいるのかよ?」


「え?ああ、今は三人の女と付き合ってるけど」


「っ!?」


 あまりにサラリと甲夜が言うので俺は言葉が詰まった。


 マジで甲夜は三人の彼女と付き合っているのか!?

 もしかして甲夜は本当は族長候補なのか?


「この国では複数の女と結婚できるのは族長だけだって言ってなかったか?」


「うん、そうだけど」


「じゃあ、甲夜は次の族長になるのが決まっているのか?だから複数の女と付き合って結婚する気か?」


「別に俺が次の族長になるって決まってるわけじゃないよ。兄上の方が霊力が高いし、普通に考えれば兄上が族長に選ばれると思うけど」


「じゃあ、何で複数の女と付き合ってるんだよ?三人と結婚できるわけじゃないんだろ?」


 責めるような俺の言葉に甲夜は肩を竦める。


「俺は別に結婚相手は一人でいいけど、来る者拒まずの主義なんだ」


 なんだと? 人をおちょくってるのか? 「来る者拒まず」なんて自分はモテると言いたいのか。


 思わず俺は鋭い視線を甲夜に向けてしまう。

 俺の鋭い視線に気付いたのか甲夜はクスクスと笑った。


「もしかして賢一、怒ってる?」


「別に怒ってはないが……三人の女と結婚する気もないのによく付き合えるな。女たちに他の女と付き合ってるのがバレたら修羅場だろ?」


 ちょっと嘘ついちまった。

 じつは羨ましい。


「そんなことはないよ。複数の女と付き合うのにはコツがあるだけ」


 コツ? それが分かれば俺もあの五人の少女たちと付き合えるかも。

 複数の女と付き合えるコツがあるなら聞いておきたい。

 今後の参考になるかもだし。


 何しろ今の俺は五人の少女たちに告白されている身だ。

 あの五人は俺の中では同列で好みだからできるならみんなと付き合いたい。

 それが許されればだが……。


「そのコツってのはなんだ?」


「まず付き合っている女たちに隠し事をしないこと。そして何事も平等に女たちと接することかな」


「え? それって自分が他に付き合っている女性がいることを女たちに話すってことか?」


「そうだよ。その上でなるべくみんなで行動すること。だから俺は三人の女と同時に何かをすることが多いよ」


「それって喧嘩にならないのか?」


 普通なら修羅場になりそうだが。


「別に大丈夫だよ。女たちは俺が誰に対して何を言ったかとかお互いに知ってるから逆に安心する。隠れて一人ずつ付き合うから女たちの間にあらぬ疑惑を生むのさ」


 甲夜はそれが当たり前だという表情だ。

 俺は目から鱗が落ちたような気分になった。

 開き直りにも近い気がするが確かにそれだったらみんなが平等に扱われてるかが女たちには分かるだろう。


「父上もそんな感じだな」


 黙っていた月治も甲夜の意見に賛同する。


 う~ん、これって日本でも通じるのかなあ。


 俺は疑問に思うが甲夜の言葉になぜか説得力を感じた。

 でも複数の女と付き合うコツが分かってもこの世界では結局族長以外は複数の妻は持てない。


 風花も春香も朱里も志乃舞も望海も俺との結婚を望んでいる感じだからなあ。 

 だが甲夜の意見は参考にはなった。


 しかし、甲夜に三人の彼女がいるとは思わなかったな。

 本当に羨ましい奴だぜ。

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