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波動~自衛官の俺が異世界の華天国を護るために戦った理由(わけ)~  作者: 脇田朝洋


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第18話 風花は大商人が夢なのか

「大砲は最近鉄の大国アルヴァンで開発されたものでローラン帝国軍が数台手に入れたという情報ですがハッキリとは分かりません」


「風花は大砲を見たことあるのか?」


「はい。試作品ならあります。動かすのにかなりの馬の力が必要で大変ですがおそらくこの世界で一番破壊力のある武器だと思います」


「大砲があって銃はないのか?」


「賢一に見せてもらったような小型の物はまだ開発されていませんし、鉄以外の部分の材料も研究してみないと「銃」というモノは作れないと思います」


 風花は俺の89式小銃を見る。

 ふむ、この世界の「大砲」なる物がどんなものか分からないが、これはかなり気合い入れないと厳しいな。


「その大砲は今のローラン帝国軍に配備されているのか?」


「いえ。今、睨み合ってるサザンドール軍には大砲は確認されていません。希少な物ですからローラン帝国軍の本隊に配備されているのではと推測してます」


「なるほど。まだこの戦場には配備されてないということか」


「はい」


「ありがとう、風花。とても参考になったよ。さすが大商人の娘だな」


 俺が風花にそう言うと風花は顔を赤くした。

 お礼の言葉で照れている風花を見て俺もドキリッと胸が鳴った。


 うわ、めっちゃ可愛い!

 日本でアイドルとかになったら間違いなく人気でるぞ!


 しかし今度は僅かに風花が顔を曇らせた。


「私は父のような大商人になるのが夢なんです。でも……」


 ん?なんだ、どうかしたのか?

 大商人が夢なんていい夢じゃないか。


「風花なら大商人になれると思うけど」


「ありがとうございます。でも父は私に結婚して欲しいと願っているようで」


「結婚したら大商人にはなれないのか?」


 俺は疑問に思い尋ねる。


「賢一はこの世界の人じゃないから知らないんですね。華天国では女は結婚すると家庭に入り子供を育てるために仕事はしてはいけないということになってるんです」


 なんだそれ?昔の日本じゃないんだからさ。今時、結婚したら女は家庭に入れって酷くないか?

 まあ、ここは異世界だからそうしないといけない理由でもあるのかな。


「仕事を続けたい場合はどうするんだ?」


「その場合は誰とも結婚せず生涯独身でいないといけません。でも私は自分の子供も商人にしたいんです」


 なんという非道な話だ。

 こんな可愛い子に仕事したい場合は独身でいろというのか。


 そんなもったいないことするなんて。

 風花の子供はめっちゃ可愛いに違いないからこの美少女遺伝子を残さないようにするなんて宝を失うようなものだぞ。


「俺の世界では女性は結婚しても仕事を続けていたぞ。別に旦那が理解してれば仕事を続けてもいいんじゃないか? 俺は個人的に風花には商人の才能あると思うし」


 風花は俺の言葉を聞くとぱあっと顔を明るくした。


「じゃあ、もし賢一と結婚したら私が商人を続けること認めてくれますか?」


 俺はいきなり風花から結婚の話が出て面食らうが思わず頷いた。


「そうだな。少なくとも俺は仕事続けることに反対しないよ」


「ありがとう!賢一!」


 風花は俺に抱きついてきた。

 俺はとっさに風花を抱き締めた。

 抱き締めた風花の身体は柔らかい感触がする。


 う!このシチュエーションはやばくないか。

 相手はまだ15歳だぞ。犯罪になっちまう……ってここは日本じゃなかったな。

 風花は成人してるんだった。


「私、賢一にお嫁さんにしてもらえるように頑張るから!頑張ったら私と結婚してくださいね」


 そう言って風花は俺の頬にキスをした。


 うおお!夢ならどうか覚めないでくれ!こんな美少女にキスされるなんて人生最高の日だ!

 今まで付き合ってきた女たちよりも可愛い!


 風花は俺から離れた。


 俺としてはもうちょっと風花の体の感触を味わいたかった……いや、それ以上のこともしたいけど我慢した。


 ここは年上の男として我慢すべきだろう。もったいないけどな。


「とりあえず嫁さんどうこうは一先ず後で考えることにしてまずはこの戦に勝たないとな。戦に勝たなければ風花も大商人になれないだろうし」


「はい。この風花、必ず賢一の役に立って見せます!」


 風花は拳を突き上げて意気込んだ。

 俺はそんな風花が可愛くて仕方なかった。


 ああ、マジで風花って可愛い。

 戦が終わったら風花と付き合ってもいいかな。

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